グローバル化推進

記載内容は2012年度事業報告書より抜粋していますので、詳細はこちら(PDF)PDFデータを開きます。をご覧ください。

(1)留学生の受入
グローバル化推進 イメージ写真1
(2)本学学生の海外学習システムの構築
  • これまでの留学プログラムに加え、新たな中期留学プログラム(1セメスター)、短期留学プログラム(休業期間中などに参加できる数週間プログラム)の開発を進めるなど、留学プログラムの充実を図りました。これら留学プログラムおよび学生交流計画(ゼミ等、教員による海外派遣)を合わせると、全プログラムで派遣留学生数2,576人を達成しました。
  • 学部カリキュラムに密接した国際教育プログラム(SSA=”Structured Studies Abroad”)を開発し、本年度から商学部の「Asian Business Studies」交換留学プログラム、社会科学部の「北京大学中期留学プログラム」を実施しました。
(3)優秀な留学生の獲得と多文化共生型キャンパスの実現
  • 国際アドミッションズ・オフィス(IAO)で蓄積したノウハウを用い、大学説明会の開催、留学フェアや海外高校への訪問(高校訪問国:中国、台湾を始め8か国)への参加を英語プログラム実施学部・研究科および海外オフィスの協力のもと実施しました。また、特に出願者減少の著しい韓国指定校については、2011年度に引き続き、教員招聘プログラムを実施し、早稲田大学の魅力および指定校出身者の活躍を訴求しました。
  • 海外入試において、すでに導入している海外指定校推薦制度の対象校を拡大し、優秀な外国の高校生獲得を目指しました。2012年度は日中、日韓関係の悪化により厳しい状況となることが懸念されましたが、2011年度並みの出願者を確保することができました。特に、中国指定校英語プログラムに関しては、昨年度比1.5倍(2011年度24人→2012年度36人)となりました。
  • 欧米留学志向の学生を取り込むことを目的に、G30英語プログラム(政治経済学部、社会科学部、基幹・先進・創造理工学部)の出願を従来の1期制(2月出願)から2期制(11月および2月出願)とし、出願者増に寄与しました(政経80人→139人、社学27人→32人、3理工40人→54人)。
  • 別科日本語専修課程を改編し、2013年度より「日本語教育プログラム」を開講するためのプログラム開発を行いました。同プログラムでは、日本語教育研究センターが提供する日本語科目に加えて、学部・オープン教育センターが提供する教養科目を組み込んだカリキュラムをデザインし、半年間、または1年間の期間で留学生を受け入れるプログラムとしました。加えて、より短期(3週間または6週間)で集中的に日本語を学習したい留学生を対象とした「短期日本語集中プログラム」を2012年度に開講し、外国人学生の多様な留学ニーズに対応するプログラムの拡充を行いました。
  • 中国指定校入試合格者を対象に行った外国学生導入教育プログラムの効果を検証し(2009-2011年度実施分)、中国指定校入試制度の改編を実施しました。また、外国人学生を対象とした導入教育プログラムを実施している国内外の大学の先行事例を調査・研究しました。
  • 英語によるキャリア支援のための各講座の整備、英語版メールマガジンの配信などにより、留学生への支援を強化しました。
  • 国際コミュニィテセンター(ICC)が実施するイベント内容をさらに充実させ、留学生と日本人学生の多様なニーズに応えることにより、異文化交流機会を増やし多文化共生型キャンパスの拡充を図りました。
  • ICCのグローバル人材リサーチ・プロジェクト、外交官レクチャー&ラウンドテーブル等のアカデミックプログラムを継続して行うなど一層の内容の充実を図りました。
  • ICCプログラムとして、日本人学生と留学生がペアになり、附属・系属校等において国際理解教育のための授業を実施しました。
(4)連携と協働による教育・研究の国際化
  • シンガポール、中国、米国、欧州等の拠点を活用し、海外大学、研究機関などとの国際的な産学官連携活動を推進しました。また、文部科学省・大学等産学官連携自立化促進プログラムを活用し、引き続き海外企業との共同研究や技術移転の推進、技術交流会の開催、本学独自の実践的起業家教育プログラムの推進等に取り組みました。
  • シンガポールにおける産学官連携事業においては、本学の重点領域研究を展開しているバイオ系在外研究拠点WABIOS(早稲田バイオサイエンスシンガポール研究所)を活用した国際展開を引き続き進めました。2012年度は科学技術振興機構(JST)とシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の2国間共同ファンディングプログラムに採択され、ナンヤン理工大学との共同研究を開始しました。
  • WABIOSは人工血液の臨床応用に関する研究が厚生労働省科学研究費に新たに採択されました。また、この研究テーマでシンガポール国立大学の研究者がNational Medical Research CouncilとAcademic Research Fund(シンガポール教育省)に新たに申請・採択され、共同研究が行われています。さらに、シンガポールに進出している日系化学メーカー等、複数の企業と共同研究を見据えた予備的研究を実施しました。
  • 中国における産学官連携事業においては、中国地方政府である上海市教育部からの招聘による「中国国際工業博覧会」に2011年度に続き2012年度も出展しました。ここでは製品技術・システムのライフサイクルアセスメント、環境配慮製品サービス、資源循環システム、次世代モビリティシステムに関する技術を紹介しました。
  • 文部科学省・戦略的環境リーダー育成拠点形成事業の実施を通じて、グローバル化する環境問題(特にものづくりや資源・エネルギー循環に関わる技術面、制度面や地域での対応の課題)と企業活動の課題を国際的な産学官の連携で解決に導く環境リーダーを育成しました。
  • 「博士課程教育リーディングプログラム(複合領域型-横断的テーマ-)」の採択に伴い、先進理工学研究科に5年一貫制博士課程の新専攻の設置を決定しました。また、エネルギー問題が深刻化する社会背景とそれらに関係する将来の技術動向をグローバルな視点で俯瞰して、課題の抽出とその解決に挑む理工学博士人材を養成する体制の整備を開始しました。
  • 高麗大学と新規のダブルディグリープログラムの実施に向け2013年春の覚書締結に向け準備を進めました。また、北京大学と新規のダブルディグリープログラム(修士)を開始しました。
  • 特定の優秀な学生を対象とした質の高い教育を行うための戦略的な全学横断型の教育プログラム構築の検討を行いました。
  • 国際的な研究大学実現に向け、外国人研究員受入制度などの制度面について再構築を検討し、国内外の大学の状況を調査しました。
  • 海外高等教育機関等との、より高度な教育・研究連携を促進するために、学内研究者に対して海外の研究者などとの結びつきを調査し、戦略的国際展開の方針策定の準備を行いました。
(5)教育と研究の国際化を促進するための制度改革
  • クォーター制についての検討を進め、2013年度からの導入を決定しました(6学部48科目クラス、11研究科387科目クラス、2センター30科目クラスのクォーター科目を設置)。
  • 人間科学部で、2013年度から「学術的文章の作成」を必修化することに伴い、ライティングセンター所沢分室を設置することを決定しました。
  • 2013年度入学者全員に対して、プレイスメントテストを実施し、習熟度別外国語クラスの編成を行える環境を整えました。
  • 多様な留学生を受け入れるため、2013年度より「日本語教育プログラム」を半年間または1年間の期間で留学生を受け入れるプログラムとして、別科日本語専修課程の改編を行いました。
  • 短期(3週間または6週間)で集中的に日本語を学習したい留学生を対象とした「短期日本語集中プログラム」を日本語教育研究センターに開設し、国・地域によって異なる海外大学のアカデミックカレンダーに配慮して、春・夏・秋・冬の年間4コースを開設し、留学生を受け入れました。
  • 研究者の国際的ジャーナルへの論文投稿数向上と本学の研究成果の発信強化を目的に支援する研修会(3回、約150名参加)を実施しました。
(6)教育と研究の国際化を支える大学運営
  • 国際研究推進本部運営の点検・見直しを行い、研究情報の国際発信力の強化を図りました。
  • オレゴンオフィスをサンフランシスコに移転し、ベイエリアの有力協定校、同地域に拠点を持つ日本の大学との連携を強化するとともに教育・研究拠点としての拡大を進めました。
  • 今後の海外活動等での重要なネットワークの一つである、早稲田での留学・研修・研究活動経験者のコミュニティサイトWiN(Waseda University International Network)の活動を活性化し、会員数がこれまでの2,243人から3,224人までに増加しました。
  • 研究成果の効果的な広報活動推進のため「研究者向けプレスリリースガイド」を広報課にて作成するとともに、ワイヤーサービスを使った海外報道機関へのリリース配信を試行するなど、国際情報発信の新たな展開に取り組みました。
  • UIマーク入りインタビューバックを新調し、夏季オリンピック・パラリンピック関連取材、Waseda Vision 150発表記者会見など、多くのパブリシティが見込まれる取材時に必ず使用することで、本学のイメージの定着に貢献しました。