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顕 彰 状
サウジアラビア王国スルタン・ビン・アブドゥルアジーズ・アールサウード皇太子殿下は、1931年11月10日にサウジアラビア王国創設者であるアブドゥルアジーズ・ビン・アブドゥラハン・アールサウード国王の息子として生まれた。皇太子殿下は早くから王室内において外交、文化、宗教に関する英才教育を専門の教授陣より個別に受けた。祖国代表として国連の会議に数多く出席するほか、サウジアラビア王国初の農業大臣、交通大臣を20代の若さで務めるなど、その手腕を発揮してきた。また、環境問題に関してはアラブ社会における初めての環境保護推進者として、世界的に広くその名を知られている。特に水資源の環境保護問題に関しては世界的なフロンティアとして、自ら賞を設けその推進に寄与するほか、大学で関連講座を担当するなどその活動範囲は広く、また実践的である。
また、皇太子殿下は自ら設立したスルタン・ビン・アブドゥルアジーズ・アールサウード基金を通じて各種支援事業を行っている。具体的には世界的な福祉施設としてスルタン・ビン・アブドゥルアジーズ福祉市を創設し、そこに身体が不自由な人や高齢者を支援するためのリハビリテーションセンター、関連医療施設のほか、児童福祉施設を建設し、500床以上の総合医療、福祉施設として世界から支援を必要とする人々を受け入れている。そのほか、本学の協定校であり皇太子殿下の支援が厚いキングファハド鉱物資源大学内に、医療と教育を遠隔会議システム等で行うプログラムを構築し、児童を中心とした関連科学技術推進のための研究センターを設立している。
さらに、マラリア撲滅や目の不自由な人の支援をはじめとして、井戸の発掘から学校、病院施設、図書館、人工透析センター等の建設をサウジアラビア国内だけでなくエチオピア、チャド、ナイジェリア等、世界規模で展開している。
皇太子殿下の支援方針の根幹は「Helping People to Help Themselves」であり、様々な支援が単なる箱物事業としてではなく、支援を受けた人々が最終的には自立できることを主眼に置いているため、その効果は末永く世代を超えて広がる大変価値のある支援になっている。
早稲田大学は、以前よりイスラム文化の側面からメッカの存在するサウジアラビア王国とは学術交流があったが、近年は、キングファハド鉱物資源大学と本学国際情報通信研究科とのICT分野の共同研究など多様な技術交流が始まっている。
世界的にも稀有な原油産出国であるサウジアラビア王国の中で、環境保護政策や児童、身体が不自由な人、高齢者等を対象とした福祉、医療支援、人道的支援、技術・学術交流支援など、新しいサウジアラビア王国の存在意義を高める多大な貢献を世界規模で展開しているスルタン・ビン・アブドゥルアジーズ・アールサウード皇太子殿下を本学にお迎えできることはこの上ない喜びである。
ここに早稲田大学総長・理事・監事・評議員ならびに全学の教職員は一致して
サウジアラビア王国スルタン・ビン・アブドゥルアジーズ・アールサウード皇太子殿下 氏に
名誉博士(Doctor of Laws)の学位を贈ることを決議した。
学問の府に栄えあれ!
大学が栄誉を与えんとする者を讃えよ!
(Vivat universitas scientiarum! Laudate quem universitas honorabit!)
2006年4月7日
早稲田大学
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