早稲田大学循環型環境技術研究センター(住所:新宿区早稲田鶴巻町、所長:松方正彦)と株式会社AZMEC(本社:岐阜県美濃市、代表取締役:正田武則)は、汚染排水を経済的に浄化できる凝集沈殿剤「カテナチオaqua」を開発しました。
「カテナチオaqua」は汚染土壌の不溶化処理剤として同センターが開発した「カテナチオ」の技術を応用したもので、フッ素、ホウ素、セレン等の有害元素を含む排水を、これまでになく低コストかつ高効率で処理できる凝集沈殿剤です。平成22年7月には環境省の暫定排水基準が見直される予定で、「カテナチオaqua」は環境問題の解決に大きく寄与できる画期的な新技術と考えております。
◆カテナチオaqua
現行の環境省による暫定排水基準(※)は、平成22年6月までのものであり、その時点で再度見直されることとなっています。しかしながら、我々が知りうる限り、ほう素とふっ素に関しては、環境省から公表されているパブリックコメントにあるようなニーズに応えうる新しい技術的進歩が無かったのではないかと考えております。従って、このままでは来年の見直しも、現行の暫定基準を踏襲したものにならざるを得ないものと思われます。
早稲田大学「循環型環境技術研究センター」では、従前より環境問題の解決に向け様々な取り組みを行ってまいりました。今般、株式会社AZMECと共同で、ほう素、ふっ素を含む排水を従来技術に比較して低コストかつ高効率で容易に処理できる"カテナチオaqua"を開発することに成功しました。
"カテナチオaqua"の特徴は、下記の通りです。
1.一般的に使われている、凝集分離型の水処理方法である。
2.そのため、新規な設備投資が不要であり、零細企業でも容易に利用できる。
3.沈殿分離が速い。
4.天然物を利用しており、コストは一般的な凝集剤とほぼ同じ。
5.環境にやさしく、新たな環境負荷を生じない。

◆問合せ先
早稲田大学循環型環境技術研究センタ-(TEL:03-5292-1661)
(※)ご参考
ほう素、ふっ素及び硝酸性窒素については、人体への健康被害を防ぐことを目的に、平成11年に、WHO飲用水質ガイドラインや水道水水質基準等を参考に環境基準が設定されました。
これを受けて、ほう素、ふっ素及び硝酸性窒素それぞれに関する排水基準についても検討がなされ、ほう素及びその化合物:10mg/L以下、ふっ素及びその化合物:8mg/L以下、アンモニア、アンモニア化合物及び硝酸化合物:100mg/L以下という一律排水基準が設定されました。(平成13年7月施行)
これらの基準に直ちに対応することが困難な業種(40業種)については、3年の期限で暫定排水基準を設定。うち、26業種については3年後の平成16年7月に、さらに3年間、暫定措置を延長しています。
その後、平成19年7月には、上記26業種中の5業種については一律排水基準へ移行、12業種については暫定排水基準値を強化した上で延長、2業種については暫定排水基準を一部物質については強化して延長、残る7業種については現行の暫定排水基準のまま延長するとして、現在に至っています。
(・・・以上、環境省HPより抜粋、まとめ)