| 作品名 | ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」 |
| 受賞者 | ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」取材班 代表 日本放送協会 制作局 文化・福祉番組部 チーフ・プロデューサー 増田秀樹 |
| 発表媒体 | NHK Eテレ |
| 発表年月日 | 2011年5月15日 |
| 授賞理由 | 原発事故は人間を試す。多くのメディアは最も重要な時期の報道で、ジャーナリズムへの期待を損ない、東電と政府の言い分を追認し続けた。会見の情報に頼り、人々の被曝を広めることに手を貸してしまった。少数の例外はあるが、メディアの責任は大きい。そうした先陣を切っていたNHKの中で、良心の番組が現れ、人々に衝撃を与えた。それはジャーナリズムがまだ死んでいないことを示す証でもあった。 |
| 受賞コメント | このたびは栄えある賞にご選出いただき、まことにありがとございます。 |
| 作品名 | 「大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件」の特報および関連報道 |
| 受賞者 | 朝日新聞 大阪本社社会部・東京本社社会部 改ざん事件取材班 板橋洋佳 |
| 発表媒体 | 朝日新聞 |
| 発表年月日 | 2010年9月21日朝刊など |
| 授賞理由 | さすがの検察庁も、「検察の理念」をあらたに掲げて発表するほどに、最近でも「足利事件」や「布川事件」など、冤罪事件の再審無罪がつづいている。ただ、これらは過去の不祥事としてあつかわれ、検察官捜査の根本的な改革には至っていない。 |
| 受賞コメント | 特捜部の捜査に問題はなかったのか――。検察を揺るがすことになる報道は、郵便不正事件で無実を訴えた厚生労働省元局長の公判取材で抱いた素朴な疑問がきっかけでした。事実を積み重ねる調査報道が実を結んだと受け止めています。今回の受賞を励みに、「権力への監視」というジャーナリズム本来の役割を果たせるよう、努力していきたいと思っています。 |
| 作品名 | 報道特別番組「英霊か犬死か~沖縄靖国裁判の行方~」 |
| 受賞者 | 琉球朝日放送 報道制作局 報道制作部 ディレクター 三上智恵 |
| 発表媒体 | 琉球朝日放送 |
| 発表年月日 | 2011年3月31日 |
| 授賞理由 | 軍人、軍属として国に命を捧げた人々が“英霊”として祀られる靖国神社に、沖縄戦で死んだ一般住民約6万人がともに祀られている事実はほとんど知られていない。それを知らしめたことだけでも、このドキュメントの功績は大きい。沖縄の住民にとって加害者である日本人兵士と並んで“軍神”となり、太平洋戦争をともに戦った“英霊”とされるのは、はかりしれない苦痛である。 |
| 受賞コメント | 沖縄戦で死んだ民間人6万人余が「英霊」として靖国神社に祭られている。なぜ肉親が「戦闘協力者」なのか。削除を求め裁判を起こした遺族らは肉親の死を敢えて「犬死」と突き放し、再び先祖の地を差し出し、命を差し出す沖縄になってはいけないと叫んだ。勝訴せずとも、彼らの覚悟が何かを動かすということをこの受賞が証明してくれたと感激している。 |
| 作品名 | ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」 |
| 受賞者 | 映画監督 鎌仲ひとみ |
| 発表媒体 | 渋谷ユーロスペース他劇場と全国約400ヶ所の自主上映 |
| 発表年月日 | 2010年5月1日~現在 |
| 授賞理由 | 一貫して原発建設に反対してきた祝島のおばさんたちの顏がまぶしい。自分たちの生まれた島に誇りを持ち、そこでの自然と文化を守るための戦いだ。美しい海で海藻や鯛をとり、無農薬のびわを作る地に足のついた戦いは折れることがない。島に住みついた若者がそれを支える。 |
| 受賞コメント | 栄誉ある賞をいただき感激です。29年にもわたり美しい海とふるさとを守りたいと上関原発に反対し続けていらした祝島の方々の取り組みと映画へのご協力があったからこその受賞だと受け止めています。国策や大きなプロパガンダに屈しないその反骨の精神をこそ大切にしていきたいと、スタッフ一同この賞を励みにしていきたいと思います。 |