ナノ・ライフ創新研究機構の水野潤教授らの研究チームが、自在に変形できる液体材料を用い、可視光領域を幅広くカバーする白色発光光源の開発に成功しました。本研究成果により将来的には、自在に形状が変形できる液体材料を用いることにより、従来の固体有機半導体薄膜を用いた有機ELデバイスとは異なる特徴を有する新しいディスプレイや照明への応用が期待されます。また、マイクロ流路への液体の注入により発光層が高真空プロセスを用いずに容易に形成できるという特徴を活かすことでオンデマンド励起光源が実現でき、生化学や医療分野で待望されるポータブルバイオチップへの応用にも繋がると考えられます。
今回の研究成果は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌『Scientific Reports』に、10月6日(現地時間)に掲載されました。
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