2008年10月11日~13日
無国籍キャンプ
第1回無国籍キャンプは、180名もの応募があり、抽選で選ばれたラッキーな40名が参加した。インターナショナル・スチューデント25名、ローカル・スチューデント15名と、多様なバックグラウンドを持つ学生が集った。
♦1日目

無国籍キャンプ初日、これから始まる週末への期待に胸をふくらませながら、早朝大隈講堂前に集合する参加者たち。バスに乗る前に、今回の無国籍キャンプのために特別に作った全員お揃いの無国籍キャンプTシャツが配布される。もちろん、この時点から無国籍キャンプの「自分の本名と国籍を言ってはいけない。相手に尋ねてもいけない」という大事なルールは始まっている。いつもの癖でついつい「どこから来たの?」「名前は?」と聞いてしまいそうになるのを、ぐっとこらえる参加者たち。
バスの中で無国籍キャンプのルールを再確認。「自分の本名と国籍、所属、年齢を言ってはいけない。相手に尋ねてもいけない」「携帯電話使用禁止」など、少し不自然に思う人もいるであろうルール。でも、「3日間くらい不自然でもいいんじゃない? その中でこそ見えてくるものがある」ということを、皆で再確認。その後はキャンプ・ネームで自己紹介。皆ユニークなキャンプ・ネームを考えてきており、短いながらも楽しい自己紹介タイムだった。

今回のキャンプ地、神奈川県愛川ふれあいの村に到着。昼食後、早速無国籍キャンプのアクティビティが始まった。まずはオリエンテーションから。無国籍キャンプの趣旨や目的「“国際”や“国籍”という言葉やそこからくる固定観念に惑わされず、人間としてぶつかり合い、それを乗り越えていく中にこそ存在する真の交流を追求する」をもう一度確認し合う。また、今回は「チーム・ビルディング」というテーマも取り入れた。
オリエンテーション後、アイスブレークのためのアクティビティとして、全員で「震源地」と「人間知恵の輪」ゲームを楽しんだ。
←「震源地」ゲームの後は、チームごとに「人間知恵の輪」にトライ。チームごとに繋いで手で作った「輪」を解くスピードを競う。順位次第で、この日の夜のキャンプファイヤーでの出し物の順番が決まるとあって各チームとも必死! 連携が深まったところで、次はチームごとに他己紹介。
ゲームを通じて周囲との距離が縮まったところで、自分のチーム・メンバーとじっくりお互いのことを話し、全員の前で他のチーム・メンバーのことを「他己紹介」する。本名、国籍、所属、年齢を聞いてはいけない中で、何を話したらいいのだろう? と思った人も多いはず。肩書きや所属に捉われず、その人自身を見ることの難しさや大切さを再認識できた他己紹介となった。
他己紹介の後は、チームごとにチーム名とモットーを決め、夜のキャンプファイヤーに向けてチームごとの出し物を準備する。出し物のテーマは「みんなを笑わせる」こと。みんなを笑わせられれば、内容は何でもOK! なかなか難しいお題で、よいアイデアが浮かばずに苦悩するチームもあれば、早速発表内容の練習にとりかかったチームもあった。

夕方からは野外炊事! 夕飯をチームごとに準備する。今日のメニューは野菜たっぷりカレー。火を起こすところから始めなければならないので、一苦労・・・。
← 一緒に食事を作ることで、さらにチーム内の
コミュニケーションや仲が深まった。
夕飯の野外炊事の後は、待ちに待ったキャンプファイヤー。各チームが力を合わせた「人を笑わせる」出し物の仕上がりはいかに? 皆最初は不安げだったが、どのチームもユニークな出し物で、終始笑いが絶えなかった。燃え上がる火を囲んでのアクティビティで、仲間との距離もいっそう縮まったようだ。

各チームの出し物を楽しんだ後は、くじを引き、自分と同じメッセージが書かれている人を訪ね回るというゲームをした。相手が見つかれば2人一緒に板チョコのプレゼントをもらえる。チーム・メンバー以外の人ともどんどん会話して、楽しみながらチョコをゲット!
キャンプファイヤーの最後は、全員で肩を組んで「紺碧の空」を熱唱。 歌ったことのないISも、歌い慣れているLSも、大自然の中で一体となって、 大声で大熱唱! 恥ずかしいなんて誰も思わないこの空気が最高!
一日の活動の締めは活動記録(レポート)作成。無国籍キャンプの活動に最初は戸惑った人もいたかもしれないが、期待以上に楽しめたようだ。
♦2日目

2日目の午前中は愛川ふれあいの村の裏の高取山でハイキング! でも、ただのハイキングではない。途中3箇所ある休憩所でスタッフが待機しており、そこでくじを引き、指示されたアクティビティをチームでこなさなければならないというチャレンジ付。アクティビティの内容は、体力勝負のものから頭脳系、演劇などさまざま。どのくじを引くかは、運次第!
←出発前に1枚! ハイ、チーズ♪
ちょっときつかったハイキングも、山頂からの美しい景色を目の当たりにした瞬間、すべての苦労が吹き飛んだ。大都会東京では味わえない自然の素晴らしさに触れられて、気分もリフレッシュ。一緒に汗を流してさらにチームの結束も強まった。
午後は自由時間。ゴロゴロしてハイキングの疲れを癒すのもよし、皆でゲームをするのもよし。それぞれ思い思いに午後を過ごした。
自由時間でたっぷり休んだ後は、2度目の夕飯作り!昨日上手くできなかったことも、今日は上手くできるようにがんばりたい。 2日目の献立は、シーフードピラフとポトフ。火おこしはさすがに昨日より格段にうまくできた。
この夜は、2日間のチーム・ビルディングを振り返るミーティングを行った。各チームが、今自分たちのチームがどのようなステージにあるか、どうやってここまでやって来たのか、2日間のアクティビティや出来事を振り返って話し合う。自分たちのチームを客観的にみるよい機会となり、他のチームの発表を聞くことで、新たに気づくことも多いミーティングとなった。
← 「僕たちのチームは、お互いを動物に例えて、
それぞれがチームの中で果たしている役割
を考えてみました。」
入浴後は、昨日と同じように1日を振り返ってのレポート・タイム。
あっという間に夜がふけていくのが残念!
♦3日目
ついに最終日! 楽しい時間が終わってしまうのは寂しいけど、今日のアクティビティはこれから! それまでに、まずは朝ごはんを食べて元気をつけておかないとね!
最終日の午前中に行ったのは、「Alien Among Us」というシュミレーション・ゲーム。チームも新たにシャッフルして、新しいチーム・メンバーで取り組んだ。各グループの発表を聞く姿も真剣。自分と全然違う考え方を聞き、あらためて価値観の違いを知る機会にもなった。
最後の最後、無国籍キャンプ大締めのイベントは、国籍大告白タイム! 3日間国籍と本名を言わずに皆で仲良く活動 してきたけれど、ついに仲間の前で国籍と本名、所属学部などを披露する。まずはチーム内で明かしあい、お互いがお互いの国籍をどう考えていたか、なぜそのように考えていたかを話し合った。
← 中国人、台湾人、日本人、韓国人・・・全然区別がつかないね!
国籍大告白タイムを経て、皆あらためて、見た目だけで国籍など決してわからないこと、そして何より、国籍とその人自身の性格は結びつかないことを実感した。大切なのは、国籍や所属などの肩書きに捉われずに、その人自身と接しようとすること。それぞれに得た「気づき」は多様ではあるけれども、それぞれひとりの人間として大切なことにあらためて気づき、帰路につくことができた無国籍キャンプだった。
♦参加者の声♦
ベトナム・女性
There is no such thing like "nationality" in our No-Border Camp. It really meant we could work out everything without our nationalities. Nationalities or language barriers are something we can overcome if we have the same goals, share some interest (ex: love No-Border Camp!)
アメリカ・男性
Nationality shouldn't define a person. While it may be interesting to discover, we should base our thoughts and impressions with a person on their personality and character.
日本・女性
固定観念にしばられることなく、相手を理解しようという姿勢を持ちつづけることが大切だと思った。また、多少考え方に違いはあってもそれを認められるだけの包容力を持ちつつ常に”自分”を持ち続け、相手にプロデュースしなければならないと思う。
パキスタン・男性
I don't know how to say it but I would like to remove this "tag" of my "nationality" because I felt so great to be out of borders in nationalities. No logics but just a feeling. No ethos but not senseler either. Not because of the bad image my country has, but because of feelinfs that I experienced in the No-Border Camp.
イギリス・女性
I have come to realize that natinality is very important, but should not be allowed to dominate your relationships.
中国・男性
言葉の壁を超えたコミュニケーションの大切さ、そして協力ではなく、意思と心のベクトルをかよわせることによる協調の素晴らしさ、それらを胸に今後、自分が社会人とんなってからも持ち続けていきたいし、まだまだ未熟な自分のかてとしてこれからも精進していきたいと思います。
ベトナム・女性
There may be borders on the world's map but not in your mind. Maybe it is, so this is the chance for you to erase those barriers and re-map your mind. you're surely be amazed by how broad it can be!
日本・男性
たしかに国籍を知ると、その人のイメージがガラリと変わる。もし最初に彼らの国籍を知っていたとしたら、違ったイメージをもって接していたかもしれない。学歴も同じだ。けっこう、その人のことを知ってる気がしてくるが、色々な人のbackgroundをきくと、実は知った気になってるだけなのかもしれない、自分が作り出したイメージによって。
アメリカ・男性
I guess it's something everyone should ideally know but this camp went to great lengths to get rid of borders and it worked - we had fun and we completed tasks together and our nationality didn't matter.
