早稲田大学本庄高等学院
小笠原研修の歩み


早稲田大学本庄高等学院は、2006年度以来、SSHプログラムとして小笠原における研修活動を継続して参りました.この間、前年度の反省を踏まえ、より教育効果が高く達成感の高い教育プログラムの開発を目指し、改良を加えてきました.正味4日間の短い研修ですが、インパクトの強い小笠原の自然環境と相まって、参加した生徒にとって収穫の大きい研修になっていると考えています.

この場を借りて、今までの歩みを画像でたどります.参加したOB、OGの皆さんは懐かしんでください.現役学院生の皆さんは応募するときの参考にしてください.受験生の皆さんは、志望の際の参考にしてください.

2015 2014 ▼2013 ▼2012 ▼2011 ▼2010 ▼2009 ▼2008 ▼2007 ▼2006

小笠原研修スケジュール例

第1日目
10:00竹芝桟橋出航、船中ミーティング

第2日目
12:30父島着、13:30父島発、16:00母島着、16:30母島こども科学教室、20:00アオウミガメ放流体験

第3日目
乳房山における希少固有植物に関するワークショップ

第4日目
海洋生物・サンゴの白化観察、14:00母島発、16:30父島着、16:30小笠原水族館、19:00ナイトツアー(オガサワラオオコウモリ・グリーンペペ等観察)

第5日目
南島におけるワークショップ、14:00父島出航

第6日目
15:30竹芝着、解散

2015年度小笠原研修

2015年8月25日〜8月30日に実施.小笠原研修はこの回で10回目にあたる。出発前、大型台風が小笠原を襲い、実施が危ぶまれた。
母島こども科学教室は、昨年を更新し今まで最高数の、参加者33名であった。フィールドワークにおいて初めての試みとして、沖港から南端の南崎への縦走を行った。今までの石門・桑の木山・乳房山とは異なった植生・珍しい地質学的資料を目にすることができた。また、母島特有の陸生マイマイについても理解を深めることができた。母島観光協会のご協力で、アウトリガーカヤック・小笠原太鼓教室等地域の方々との交流を深めることができた。

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2014年度小笠原研修

2014年8月30日〜9月4日に実施.母島こども科学教室は、今まで最高数の、参加者26名(子供に加え、保護者、旅行者)と盛況であった.NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」でも取り上げられた「コハク」磨きというテーマがアピールしたのかもしれない.また、今回で5回目となることから、次第にこの講座が市民権を得てきているのかもしれない。この年は、フィールドワークを乳房山と桑の木山との2グループに分けて実施した.海洋生物観察は、波が穏やかでイルカ・ユウゼン・ウミガメ等多様な観察対象に恵まれた。
父島に移動し、ナイトツアーも天候に恵まれ、満点の星の下、至近距離でのオガサワラオオコウモリ、グリーンペペの他、初めての観察となる夜光タケであるスズメタケを観察することができた。 南島でのワークショップも晴天の中、多くのインパクトを参加生徒に与えた。父島への帰路にはマンタ(イトマキエイ)を見ることもできた。

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2013年度小笠原研修

2013年8月27日〜9月1日に実施。母島こども科学教室は、母島観光協会のご協力もあり、参加者12名(子供に加え、保護者、旅行者)と盛況であった.地域の方々には、3年生徒2名の卒論に関する取材調査にもご協力いただき、今まで以上に地域とのつながりを感じた年度であった.父島でも民宿の隣の方が月下美人の咲いている庭を我々に開放してくださった.今回は参加生徒全員が興味を持ってもらえるよう、初めて乳房山における小笠原希少固有植物に関するワークショップを試みた.
おがさわら丸の混雑は世界遺産指定以前に戻っており、小笠原の世界遺産熱も一段落したように思われた.

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2012年度小笠原研修

2012年8月26日〜31日に実施した。昨年から開始した母島こども科学教室は参加者が3名であり、PR方法検討の必要を感じた.フィールドワークでは数年ぶりに石門地区の植物観察を行った。南島におけるワークショップも実施することができた.生憎、沖縄沖に停滞した台風の影響で、プログラム期間中波が荒く、海でのアクティビティに制限があったことが残念であった.
おがさわら丸の混雑は、その後乗客数定員を制限したとのことで、混雑はしていたが、前年よりはだいぶ改善されていた.しかし、2010年までは個室にまとめられたため、事前学習等がしやすかったこと、船内ツアーができたのだが、世界遺産指定以降できなくなってしまったことが残念である.

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2011年度小笠原研修

この年は、8月実施が台風のため中止になったため、2012年3月20日〜25日に実施した。今までお世話になってきている母島に恩返しをすべく、初めて母島こども科学教室を開催(参加者7名)した。短い期間であったが、参加した子供たちと交流を深めることができ、母島を離れるときには、桟橋で手を振ってくれる子供たちにみんな涙・涙であった.3月で気温が低いため、例年行っているシュノーケリングによる海洋生物観察・サンゴの白化観察はできず、ホエールウォッチングを行った.これはこれで迫力満点でインパクトが強かった.また初めて南島におけるワークショップを企画したが高波のため近寄れず、父島サンクチュアリにおけるワークショップに変更されたことは残念であった.毎年お世話になっている民宿たつみの庭には、小笠原ではここしか生息しないとされているベニシオマネキの干潟があるが、11年3月の津波が小笠原にも押し寄せ、干潟が少なくなり、カニの数も減ったとのことであった.津波の影響が少なからず小笠原にも及んでいることに驚かされた.
 前年度の小笠原の世界遺産登録により、おがさわら丸の異常な混雑に驚かされた.荷物を置く場所どころか、足を伸ばして眠ることすらできなかった.

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2010年度小笠原研修

2010年8月26日〜31日に実施した。この年は天候に恵まれ、すべてのプログラムを支障なくこなすことができた上、オガサワラオオコウモリ、イルカなどの観察もできた.また、母島ではちょうど開催されていた母島夏祭りに参加し、地域との交流を深めることができた。
世界遺産指定の話題も多くなり、そのせいかおがさわら丸が混雑してきたように思われた.

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2009年度小笠原研修

2009年8月29日〜9月3日に実施した。天候に恵まれたが、前年度と同様オガサワラオオコウモリの観察ができなかったことが残念であった.最終日の講義は、森先生が本州の大学の先生になられたため、ナイトツアーをお願いしている吉井さんに「小笠原の自然とその保護」というテーマで話していただいた.
世界遺産指定や小笠原空港の話題が小笠原内でも耳にするようになり、その内容を耳にするに、小笠原自然環境保護の難しさを感じる研修であった.

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2008年度小笠原研修

8月30日〜9月4日実施.母島滞在中天候に恵まれず、特に石門での活動にはだいぶ支障があった.前年度の反省を踏まえ、この年から絶滅危惧種オガサワラグワ観察を中心に活動を行った.オガサワラグワを切り口として別の植物や自然環境を見ることができたことが、かえって小笠原の自然環境理解のために効果的だった.高々半日の調査活動では歩き回れる範囲が知れているが、それ以前の調査結果と比較し、大崩落地域の拡大によりオガサワラグワが失われていることが判明した.オガサワラグワとシマグワの遺伝子汚染の関係を、この活動で初めて理解することができた.最終日の講義では、前年同様ホエールウォッチング協会の森先生により「クジラとイルカの生態」について説明していただいた.

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2007年度小笠原研修

8月26日〜31日に実施。前年度は特別予算枠プログラムであったが、前年度の様子からこれ以降通常枠予算で毎年実施することとした.前年度の反省から、調査対象を観察しにくい動物ではなく植物とし、なるべく得難い体験を与えることを考え、舞台を母島に、さらに豊かな自然環境に触れられるために自然保護区である石門で調査を行うこととした.石門地区は、厳重な保護区だけあって、その自然環境が生徒に与えるインパクトは大きかったが、高々半日の観察活動で対象が固有植物全般では、的が広すぎて生徒にとって処理しきれないという反省が残った.最終日は、前年にもお世話になっているホエールウォッチング協会の森先生に「クジラとイルカの生態」について話していただいた.
アオウミガメ放流体験、植物調査、海洋生物観察、ナイトツアー、講義というこのときのプログラム内容は、その後のこの研修の軸となった.

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2006年度小笠原研修

8月27日〜9月1日に実施した。この年は、特別予算枠プログラムとして単年度で実施した.早稲田大学大学院研究室・小笠原ホエールウォッチング協会森先生との連携の元、ミナミバンドウイルカのDNAを調査し、世界を回遊するイルカの行動範囲分析の一助となることを目的として実施した.森先生が行きのおがさわら丸から乗り込んでいただき、研修中ずっと指導をしてもらうという、大変贅沢なプログラムであった.この一連の活動の中で、イルカのDNA抽出の方法、イルカのDNA抽出の意義・目的等を明確に理解することができた.研修中、一部の生徒教員は母島に渡った.限られた時間の中、母島を北から南まで縦断し、また最高峰の乳房山にも登った.この経験が次年度以降の小笠原研修の大きな参考となった.
結果として採取できたDNAは1サンプルだけであった.動き回る動物相手のプログラムの難しさも実感した.このことも、次年度以降の研修の参考となった.
とはいえ、総合として小笠原の自然環境が生徒に与えたインパクトは強烈であった.

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