11月5日(月)
稲稜祭の代休。東京駅で出迎え。18:43早稲田本庄駅着。その後市内ホテルでチェックイン。

11 月6日(火)
9:15 ホテルで先生・生徒を拾い、「日本文化体験~茶道~」会場宥勝寺へ。山門でESS有志+キノコ共同研究班が出迎え。蹲から会場へ。師範の茶道の紹介を望月が同時通訳。お手前の後、4つのグループに分かれ生徒たちがめいめい自分で点ててみる。

11:45 お茶会参加者で昼食会。
13:00 キノコ共同研究班と教員で大久保山のキノコ観察。その後、LL準備室で今後の共同研究の方向性確認。

17:00 生徒はホストファミリー宅へ、教員は夕食懇談

11月7日(水)
午前 ホストファミリー生徒・ESS生徒と一緒に授業参加、先生は望月と一緒にスクールバス体験
午後 ホストファミリー生徒・ESS生徒と一緒に部活動見学、夕方焼き物作り体験

18:00 市内のお好み焼屋で学院長、教務、ホストファミリーを交え、Farewell Party

11月8日(木)
8:30 大久保山の散歩。
11:00 GITSのシャトルバスで東京へ。学院長、教務、関わった生徒・教員とお別れ。来年は生徒を引率してシンガポールのキノコ調査を実現したいものである。
午後 東京見学

11月9日(金)
午前 東京見学
19:00の便でシンガポールへ帰国

印象深いシーンがある。
立命館スーパーサイエンスフェアの10/30日共同研究発表プレゼンテーション前日夜に関わった両校生徒でプレゼンテーションの練習を行った。

その中のスライドに“Bukit Timah自然保護区と大久保山におけるキノコの形状の違い”を述べたものがあった。そのときは発見できた個体数をそこで述べていた。早稲田側の教員から「数値では、両国における全体数も違い、比較がよくわからないので円グラフを併用したらどうか?」という提案が出された。このことにより、格段にスライドの内容がわかりやすいものになった。NJCのJune先生からは「この研究の今後の方向をどう考えているのか?」という質問が出たらどう答えるか?という問いかけがなされ、そのあと厳しい指摘があった。この時間に限らず、June先生も早稲田側教員も両国の生徒に対し、できる限りのアドバイスとサジェスチョンを与えている。
私はこの様子を眺め、共同研究の良さの1つはこのようなところにあるのだ、という実感を得た。例えば、プレゼンテーションスライドのデザインに限ると、学校ごとに微妙にデザインティストが異なることをいつも興味深く見ている。生徒のセンスとともに指導する先生の方針によるものであろう。これが海外の学校となるとなおさらである。このときのスライドのベースはNJCの生徒が作ったものであり、彼女もある程度自信を持って作成したものであったろう。しかし、他の人が見るとアドバイスできる部分がある。
我々教員は万能でない。ある程度自信を持って意見を言える分野もあれば、ほとんど指摘できない分野もある。その意味で、固定された教員のみが指導する体制は色々な点で欠落や偏りがちになる危険がある。関われる教員が広がるといろいろな考えを述べあい、欠落が少なくなる。海外の学校が相手であれば、アイデア・視点のみならず、英語表現についても参考になる部分が大きい。
今後、国際化の中で、海外とコラボレーションを行う学校が急増していくであろう。教師はそのとき、コラボすることができた、という事実に満足をするのではなく、「この連携において、自分たちの持っている知識や技術をどれだけ活かすことができるのか?」という意識で臨む必要がある、と感じている。