2016年度NJC-Waseda Exchange Programmeレポート
(10月24日(月)~10月31日(月))

 2007年度より開始された、双方の学校を訪問するこの交流プログラムは今年度で10回目の記念年度になります。今までの歴史はこちらにまとめられていますので、ご興味のある方はご参照ください。今年度のこのプログラムは、科学技術振興機構JSTのさくらサイエンスプラン予算を使って実施されました。さくらサイエンスプランでは交流のテーマを決めなくてはなりません。テーマは「シンガポールと日本の水事情から、世界の水問題を考える」です。
 今年度は、生徒9名(女子8名男子1名)教員2名が本庄学院を訪問しました。

10月24日(月)

7:30 成田空港着、そのままお台場へ。
11:00 お台場フジテレビ前広場で学院生と合流。7月にNJCを訪問した生徒は再開を喜んでいる。その後14:00まで昼食を含めた自由行動。
14:00 科学みらい館見学
17:00 NJC生徒はお台場のホテル着、チェックイン、学院生はここで解散。

10月25日(火)

10:00 早稲田大学西早稲田キャンパスで学院生と合流。創造理工学部社会環境工学科榊原研究室のゼミに参加。ここでは、世界が抱える水問題について扱っている。その後、榊原研究室の留学生のガイドによるキャンパスツアーを行った。
12:00 学食で昼食。
13:00 東京大学駒場キャンパスへ移動。
14:00 東大大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系松田准教授研究室を訪問。"Which is right?"というテーマで講義をして下さった。辞書によると右の定義として「南を向いた時、西にあたる方」(広辞苑第六版)と定義されている。「人体で通常、心臓のある方と反対の側」(精選版日本国語大辞典)という定義もある。しかし、これらは地球の、一般的な人間にだけ通用する定義である。宇宙人にも通用する「右」と「左」の定義を考えようというユニークな内容である。その後、キャンパスツアー・研究室訪問の時間をとってくださった。この後、学院生は解散。


10月26日(水)

8:00 スクールバスで登校。
9:10 稲稜ホールで歓迎式典および交流十周年記念式典。10年間の思い出ムービーの後、両校紹介、新しいMOU(交流協定)調印、両校教員代表あいさつ、生徒代表あいさつを行った。この後、キャンパスツアー。

12:00 学食で昼食
13:00 NJC諸君は、本校河川調査班および有志と一緒に、藤田小との合同河川調査に参加。シンガポールでは河川に触れる機会は全くないとのことで、川に胴長を着て入るのも初めてならば、水生生物に触れるのも初めてとのこと。後でNJCの先生に伺ったところ、本当に貴重でエキサイティングな体験だったらしい。残念ながら、この日はザリガニ・河川エビ以外にはあまり収穫がなかった。
16:00 宥勝寺で茶道部主催、歓迎お茶会。
18:30 歓迎夕食会

10月27日(木)

9:10 共同研究ミーティング。
12:00 昼食
14:00 神泉のヤマキ醸造。醤油作りの工程の説明の後、実際に醤油作りのワークショップを実施してもらった。特に、日本の豊かな良質の地下水環境が日本の醸造文化に大きな影響を与えていることが強調されていた。絞った醤油は各自が、配布された小瓶に詰めてお土産として持ち帰ることができた。
17:00 軽井沢セミナーハウス到着。畳の大部屋だったが、NJC諸君にとっては初めての布団体験であり、また学院生とも交流が深められたとのこと。


10月28日(金)

7:30 朝食
8:45 チェックアウト
10:00 群馬自然史博物館見学。
12:00 ららん藤岡で昼食
14:00 サンデンフォレスト到着。ここは株式会社サンデンの赤城工場である。荒地だったこの場所での工場設立の際、自然と共生する企業を目指し、周囲の敷地にビオトープなどの生物保護環境を配置し、さらに子供たち向けに環境保護を訴える教室を実施している。日本の国蝶であるオオムラサキの生息地などがある。この取り組みは、本校が9月に参加した「いい川・いい川づくりワークショップ」でも取り上げられ、準グランプリを獲得している。最初会議室で企業紹介・サンデンフォレストの取り組みをビデオで見た後、工場およびフォレスト見学を行った。あいにくの雨で、フォレスト見学はマイクロバスからの見学となってしまったのは残念であった。
18:30 夕食会

10月29日(土)

9:10 共同研究。3Dプリンター班はNJC側が作ったタービンの試作品を実際の川で検証。
12:00 昼食
13:30 ミニシンポジウム"Understanding of the situation of water of Singapore and Japan"。双方から、両国の水事情をプレゼンしてもらった。シンガポール側からは「水道水・工業用水の構成がマレーシアからの輸入・雨水海水からの精製水・下水からのNEWaterの3種類あること。自給を目指していること。節水に取り組んでいること。」の報告があった。日本側からは「古くから川や地下水を生活用水や輸送移動、醸造などに使っており、水に親しんでいること。水は無尽蔵にあるタダのようなものと思われていること。」の紹介がなされた。あらかじめプレゼンの視点を指示したわけではないが、双方まったく視点が異なっていることは興味深かった。その後、質疑とディスカッションンを行った。「双方の理解を深める」という点では意義深い時間となった。
14:30 発表に向けて共同研究のまとめ作業。その後、17:00頃、ホストファミリーと一緒に解散。

10月30日(日)

NJC生徒はホストファミリーと一緒に行動。教員は教員研修活動。

10月31日(月)

9:10 1Aの体育に参加。男子はソフトボール、女子はサッカー。
10:10 NJC向け実験教室
12:30 昼食
13:20 共同研究成果発表。閉会式。出発まで時間が少なく、質疑の時間が取れないのは残念であった。閉会式ではさくらサイエンスプランのCertificateと記念バッジが授与された。
15:00 JSSF参加者は新幹線で京都へ、帰国者はバスで、長瀞で荒川による浸食地形見学の後、羽田空港へ。

このような内容で今年のNJC-Waseda Exchange Programmeは終了しました。ホストファミリーを務めてくださった皆様、バディの諸君、さくらサイエンスプランとしての実施にお世話いただいたJSTの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。