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1.撮影の前に |
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フラッシュを焚いて撮ったヤニタケの写真 | フラッシュを焚かないで撮ったヤニタケの写真 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.ピンボケしないように | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
写真においてピンボケや手ぶれは厳禁です。明るさや色彩ならば後で加工できますが、ボケやぶれは直せません。
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上の写真はキノコがピンボケしている。カメラの液晶ではよく写ったように見えて安心して帰って、パソコン上で拡大したところボケててがっかり、という話は結構あること。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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3.寄り方と構図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キノコや料理のように、人間の視点から下にあるものの場合、我々は特に工夫することなく、つい上から見下ろして写真を撮ってしまいがちです。しかし、上から見下ろした形で撮ってしまうと、遠近感や陰影が乏しく、まったりとした写真になり深みがなくなります。できるだけ「奥行き」を出すように工夫しましょう。
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接写の場合、できるだけ寄ることが原則ですが、被写体で画面いっぱいにしてしまうとまた面白くない写真になってしまいます。 上の写真は少々寄りすぎです。下の写真に比べ、写真から得られるキノコの「情報」が少ないことに着目して下さい。写真から得られる情報が多くなるように工夫しましょう。 |
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上下とも同じキノコだが、見た印象が全然異なる。下のほうが写真から得られる情報が格段に多い。 | 上下のキノコとも同じムラサキシメジ。上のキノコは大きいようにも見える。大きさを同定する対象が少ないからである。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4.虫の目線で | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
我々にとってキノコは、食べられるその一部が興味の対象であり、マニア以外の人には腐朽物やジメジメした場所にある汚いもの・踏み潰すものでしかありません。しかし、地べたを這い回る虫や小哺乳類にとってキノコは見上げるものであり、雨をしのぐものであり、食料でもあり、森のお友達のようなものでしょう。そのような目で見た方が、キノコの存在感や特徴が見えてくると思います。
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中途半端なローアングルだと、「訴えたいものがわからない」写真になりやすい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
傘の光の透過が美しい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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5.物語の一場面のように | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キノコは一本だけぬっと立っている場合もありますが、小さいものが群生していたり、落ち葉の下から出てきたところだったり、その状況は様々です。せっかく撮るのだから、見る人が好感を持てるようなホノボノとした作品にしましょう。
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6.研究資料としての写真 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
芸術作品や個人的趣味として撮るのならばともかく、通常はレポートや論文に用いる資料として撮ることが多いと思います。そのためには撮った写真に資料としての要素も持たせなくてはなりません。写真で訴えることのできるキノコの生物的な資料要素としては以下のポイントがあります。楽しく美しい写真の中に、論じたい内容を示す要素をうまく含めるように努力して下さい。
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この菌が白色腐朽菌であることが確認できる写真 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
柄に膜状のツバが確認できる写真例 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヒダの特徴がわかる写真例 | ハツタケが触れると緑青色に変わるという特徴を示すためにわざと触れてみた写真 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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7.Photoshopでの加工 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
デジカメで撮った写真をそのままレポートや論文に貼ってはなりません。ましてWebに用いるなど言語道断です。その理由の一つは「重い」ということですが、もう一つの理由として加工してさらにいい写真に仕上げるためです。ここではPhotoshopを用いた加工の基本を述べます。必ず以下の事項は行うようにして下さい。
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左は元画像、右はレベル補正をしている。陰影が深まり、奥行きが出ていることに着目 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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