デジタルカメラの撮影テクニック講座ver.3

 

目次

1.デジタルカメラの基礎

2.撮影テクニックの基礎

3.撮影テクニックの応用

 

1.デジタルカメラの基礎

 

ア.カメラの構造・種類

普通のカメラ(フイルムを入れて撮る)は、シャッターを切ることでフイルムに光を当て記録しますが、デジタルカメラではフイルムの代わりにCMOSCCDといった受光素子を使います。

種類は様々でレンズ交換できる1眼レフタイプのものからズームレンズ付や単焦点レンズ付きのものまであります。最近では3倍以上のズーム付コンパクトデジカメ(コンデジ)など高倍率ズームのものが一般的になって きています。

 

       

イ.画素数

画素数もいろいろですが、一般的に画素数が大きくなるとその他の機能も良くなりその結果高価になります。L版でそのまま印刷するには200万画素もあれば十分です。

 

ウ.シャッタータイムラグとレリーズタイムラグ

デジタルカメラにはシャッタータイムラグ(シャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでの時間がずれる)がつきものです。最近はだいぶ良くなってきましたが、ピントを合わせる速度と露出を測る速度などの時間で起こります。あらかじめ頭に入れておく必要があります。

シャッターを反押しするとピントが合いますので1度ピントを会わせてそれからシャッターボタンを押す余裕がほしいです。こうすることでレリーズタイムラグ(ピント合わせに使う時間を抜いたもの)だけとなり少しながら短縮できます。

 

エ.ピント合わせについて

ほとんどの機種は中央にピントを合わせる表示がある。シャッターボタンを反押しするとロックされるので、合わせたいものを中央でとらえてロックして撮りたい位置へ移動してからシャッターを切ると良い。

動くものにピントを合わせ続けるようなAIサーボというピントなどもある。

ピントを合わせ難い場合は、マニュアルでピントを合わせるという方法もある。

オ.デジタルカメラの利点を生かせ

何枚でも取り直せる!

  撮影後すぐ確認が出来るので、失敗したら撮り直そう。

 

撮影感度を上げられる!

 暗くてシャッタースピードが遅くなるときなど撮影感度(ISO)を上げることで手ぶれを防ぐことが出来る。

 上げすぎるとノイズを発生しやすいので注意がいる。

2.テクニックの基礎

イ.アングル

場所が決まったらテーマに併せてアングルを考える。同じテーマでもアングルによって違った写真になってしまう。

 

   左はローアングル  右は普通に構えて撮っている

                 

 

構図

被写体(撮るもの)をどこに置くかと言うこと。

  日の丸構図

   この写真は写真全体の中央に被写体が来ていて安定感がある。

   様々な記録撮影用には向いているが、月並みな写真になりがち。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  3分割構図(黄金比分割構図)

  

 

  

  

   図の赤い点にテーマとなる被写体を置く。黄金分割比(約1:1.6)に近くバランスの良い位置に被写体を置くことが出来る。構図に迷ったらまずはこれ!

 

 

 

エ.

 

 

          

   

 

左の写真は、3分割構図の例。白いコスモスにピントを合わせ、3分割の点付近に置いている。

右の写真は、 落ちた花びらにピントを合わせぼけた花を3分割の点に置いている。

花びらをわざと3分割点から外し隅に持って行くことで逆に変わった印象を狙っています。

 

  フレーミング

                                             

               

            

             

 

        縦位置と横位置で全く違った印象になります。わざと斜め位置のフレーミングを使うのも面白いかも。

 

 

   

 

 

ハ.光

 

常に光りを意識すべし!
順光(太陽を背にして撮る)、逆光(太陽に向かって撮る)、斜光といった光の当て方で違った写真になる。また、快晴、曇天、雨天といった天気によっても 全く違った印象になることがある。 晴れて日差しが強い場合は、陰がどうなるかも考慮に入れる必要がある。曇天の場合は柔らかな印象になり、撮り易い。

 

          

 

 左の写真はほぼ順光、中央が逆光でトンボの羽を光らせている、右が斜光 で、他の花の影が出来ている。

 

 

ニ.露出補正(レベル・・・中級)

ほとんどの場合、露出(絞りやシャッタースピード)は全自動モードまたはプログラムモードで事足りるが、明るい部分が多く被写体が暗くなってしまう場合や、暗い部分が多くて被写体の色が正確に出ない場合など露出補正をすると正確に表現できるようになります。

     

 

左の写真は背景が明るく自動で撮ると肝心の蝉の抜け殻が暗くなってはっきり分かりません 。

暗い抜け殻に合うように右の写真は露出補正を4/3段階プラスに補正している。

 

  

通常ファンクションボタンなど1回のボタン操作で上の写真のような露出補正画面になる。この写真では1段階プラスに設定している。

Photoshop などの画像加工ソフトを利用すると同じような効果が得られるが、元のデータがしっかりしていれば加工もしやすので、何段階かの補正をしたものを撮っておくと良い。 自動で撮ってくれる機種もある(オートブラケット撮影)。

 

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3.テクニックの応用

  ア.花

花マークボタンをチェック!

花をクローズアップで撮る場合、背景をぼかすと効果的です。マクロモードといって大概のデジカメには花マーク(下の写真)のボタンがあってこれを押すことで近くによってもピントがあって背景をぼかしてくれます。 (花マークのない機種もあります)

どの程度まで近づいてとれるかは説明書で確認の必要あり。思い切り近づきましょう!

 

 

 

  

   

 

 

 

 

 

絞りに注意!

手動でぼかすためには、ズームレンズのなるべく望遠側で撮ること。望遠側は被写界深度が浅くぼけやすい。または、絞りを開く(絞りの数値をなるべく小さくする)とぼけ易い。 ぼけやすくなるので、数ミリでもぼけるようになるのでピント合わせは慎重に!

 

    

 

上の写真は、1眼レフタイプのデジタルカメラで撮ったもの。 左は100mm、右が200mmの望遠レンズで撮ったもの(絞りは両方ともF6前後)

 

手ぶれ・風に注意!

風が吹くと花が揺れ、シャッタースピードが遅すぎると被写体ぶれが起こり、ピントが合っていてもピンぼけのような写真になってしまう。 また望遠側で撮る場合は、手ぶれしやすいのでシャッタースピードを速くする必要がある。撮影感度を上げる(ISOの数値を増やす)のも1つの方法。

コンデジは、液晶を見ながらシャッターを切れるので便利ですが一方でカメラを固定しにくいため手ぶれしやすいので注意が必要です。

   イ.木

大きい 木を撮る場合順光がおすすめ。斜光や逆光もそれぞれ良さがあるが、木の概要をとらえるには順光が無難。

 

    

上の写真は右から順光、斜光、逆光。

 

木の葉をとらえるには逆光が効果的(左と中央の写真)。思いっきり近づいて撮るか、望遠側を使って背景をぼかすと良い(中央の写真)。曇天の場合、影がきつくならず柔らかい印象になる。(右の写真)

 

     

  ウ.昆虫

昆虫類の撮影は、基本的には花のクローズアップと同じ撮影方法でよい。動きがあるので常にピント合わせとの戦いになる。ある程度距離を置かないと逃げられることが多いので望遠側を 利用することが多い。

 

失敗例

 

左下の写真は、あわてて撮ったため絞りをあまり開かないで撮ってしまい背景がぼけずにうるさくなってしまった。

右下の写真は、背景はぼけたがトンボと同系色なのでトンボが目立たなくなっている。

 


成功例


左下の写真は、バックがうまくぼけてすっきりとした背景になり、ラベンダーとそれにとまっているトンボが引き立った。

右下の写真は、3分割構図の点にカマキリが入り、右奥の緑がぼけてすっきりした。


 

エ.料理

料理を撮る場合は、大胆に近寄って撮った方がよい。やや離れて小さく撮ってしまった場合は、トリミングして(切り取って)大きくできる。ピントが甘いと大きくできないので注意がいる。フラッシュは、照り返しがきついので手ぶれに注意してなるべく自然光で。

 

   

左は、遠すぎ。右のハンバーグぐらい寄るとおいしそう。

   

左はフラッシュをたいたため机が光って白飛びし見難い。レンズの影もかぶって写り込んでしまっている。右はトリミングして大きくしたものている。

オ.風景

感動した風景を写真に切り取るのは難しい。四季の移り変わりや天気などに注意を払う必要もある。

感動したテーマが明確になるような構図を考える。

 

        

マリーゴールド                            大久保山の夕焼け

 

        

浅間                                  夕日赤く

 

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