「東アジア地域の経済危機の克服と展望」をテーマに、早稲田大学・北京大学・ソウル国立大学3校が参加して開催されます。
早稲田大学・ソウル大学・北京大学合同サマースクール
「東アジア地域の経済危機の克服と展望」
サマースクール開催に当たって 期間および日程 早稲田大学主催プログラム
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早稲田大学アジア太平洋研究科 教授 小林 英夫 |
サマースクール開催にあたって
激動の世界情勢という言葉をよく耳にしますが、2008年は世界経済に大きな激震が走った一年でした。秋に発生した米国発金融危機が世界各国に飛び火し、米国向け輸出を経済の原動力としていた国々が、深刻な輸出不振とそれに伴う景気悪化に苦しめられたのです。とりわけアジアに関しては1997年の通貨危機以来の衝撃が襲ったと考えられます。
経済力の凋落は、政治力・軍事力のそれにも影響を及ぼすものです。米国の一極支配の終焉と、BRIC'sを含めた多極支配への移行が議論されています。新たな国際秩序がこのような多国間協調の下構築されるのか、あるいは双極、一極支配の下形成されるのか予断を許さない状況になっています。
ただし、どのような国際秩序が形成されるにせよ、取り組まなければいけない課題があります。それは、この地球に大きな負担をかけるようになった人間、我々自身の存在にいかに対処するかということです。2009年に登場したオバマ政権はグリーン・ニューディール政策を掲げ、環境問題に対する積極的な取り組みを表明しました。
また、取り組むべき課題は地球温暖化や海面上昇といった環境問題に限られません。戦争、なかでも核の脅威はより現実味を帯びてきています。もし核に核で対抗する事態が起きれば、予想できない惨禍が人命・環境にもたらされることは間違いないでしょう。北東アジアでも核による緊張が高まっています。環境問題そして核、もはや「傷ついた地球に、これ以上の人間の破壊を許容する余裕は残っていない」はずです。
また、貧富の格差とそれを生み出す機会・情報の格差も大きな課題です。暖かい家に住み、世界中の人々とインターネットで繋がっている人がいる一方で、その人が住む家の前の通りには職もない浮浪者が横たわっているかもしれません。BRIC's、・先進国共に貧富の格差の拡大に悩まされています。世界はより便利になり、一つになったと言いますが、果たして世界中の全ての人々がその恩恵を受けているのでしょうか。
このサマー・スクールに参加した皆さんが、このような課題について議論を深められることを希望します。そして、どうか、各地域から来た友人達との出会いを大切にして下さい。一人の力・知識では限界があります。この場で得た友人達は皆さんの将来にとって貴重な財産となるはずです。
混沌とした時代ですが、混沌はまた新たな活力を生み出す源でもあるはずです。新しい時代を切り開く皆さんの活力に心から期待し、開会の辞と致します。
期間及び開催日
2009年8月2日~8月10日 (GSAPS 学生にとっての最終日は8月9日)
| 8月2日(日) | 東京⇒ソウル 移動 |
| 8月2日(日)~8月5日(水) | ソウル大学主催プログラム ※ソウル国立大学、北京大学、早稲田大学の3 校参加。詳細未定 |
| 8月6日(木) | ソウル⇒東京 移動 |
| 8月7日(金)~8月9日(日) | 早稲田大学主催プログラム ※ソウル国立大学と早稲田大学の2 校が参加。 |
大学主催プログラム
2009年度サマースクール日程一覧
| 日時 | 2009/8/7(金) | 日時 | 2009/8/8(土) | 2009/8/9(日) |
| 10:30 | 12:00 |
金融セッション | 10:30 | 12:00 |
経営セッション | 環境・エネルギーセッション |
| 北村 歳治 (早稲田大学アジア太平洋研究科 教授) 「最近の国際金融動向」 |
松永 明 (経済産業省 課長) 「日韓産業政策」 |
丸田 昭輝 (株式会社テクノバ) 「今後の環境・エネルギー政策」 |
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| 12:00 | 13:00 |
移動/昼食 | 12:00 | 13:00 |
昼食 | 昼食 |
| 13:00 | 15:00 |
フィールドトリップ | 13:00 | 14:30 |
経営セッション | 政治・外交セッション |
| 東京証券取引所 | 戸崎 肇 (早稲田大学アジア研究機構 教授) 「日韓交通政策の検証」 |
ニコライゼン (ドイツ通信社・東京支局長) 「日本と朝鮮半島の将来」 |
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| 15:00 | 16:00 |
休憩/移動 | 14:30 | 15:00 |
休憩 | 休憩 |
| 16:00 | 17:00 |
金融セッション | 15:00 | 17:00 |
経済セッション | 文化セッション |
| ディスカッション | 山下 一仁 (経済産業研究所 上席研究員) 「日本の農業問題と日韓FTA」 |
ファーラー・グラシア (早稲田大学アジア太平洋研究科 准教授) 「アジアにおける人、文化と アイデンティ」 |
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| 18:00 | 20:00 |
レセプション | 18:00 以降 |
自由行動 | 自由行動 |
早稲田大学の他研究科の学生も事前申請の上、セッションに参加することができます。
(フィールドワークへの参加はできません。)
レポート/写真 (詳細な報告書は現在作成中です)
サマースクールでは、早稲田大学、ソウル国立大学、北京大学という、東アジアを代表する大学から学生が集まり、議論を交わしました。 普段の大学院の授業とは異なり、同じアジアで勉強している他国の学生と意見を交わすことによって、新しい視点を得ることができます。 セッションのテーマは、経済危機や統合問題など、アジアに存在している問題に関するものであり、日中韓の学生がこうしたテーマを同じ立場で話し合うことは、 将来、アジアのパートナーシップを醸成していく上でかけがえのないものになりました。さらに、大学院での研究を進める上で、時には刺激を受け、 時には知恵を出し合うことができる友人を見つけることができたでしょう。
(左)ソウル国立大学の正門です。はじめでソウル大を訪問した私たちのために、キャンパスツアーを行ってくれました。
(右)ソウル大学の学生は、教授に対する質問も積極的で、見習うべき点がたくさんありました。
(左) フィールドトリップは、サムスン電子の見学です。サムスンはもはや世界を代表する企業であると感じました。
(右) 東京証券取引所に見学に行きました。金融危機が起きた直後の金融システムの変化を勉強しました。
(左) 早稲田のウェルカムパーティです。両方の学生と先生方が食事をしながら交流することが出来ました。
(右) 早稲田でのディスカッションです。最終日には、すべての学生が積極的に議論をすることができていました。

