ゼミ関連
アジアの中の日本
本プロジェクトは、近年「緊密」の度をましている日本と近隣アジア(おもに東アジア、東南アジア)の関係を、歴史的背景をふまえつつ学際的な観点から考察することを目的とします。主たる柱として、(1)近現代日本は、近隣アジアをどのように認識し、またこの地域とどのような関係(政治経済、文化面など)を築いてきたのが、その反対にアジアは日本をどのように理解し、今後いかなる関係を構築しようとしているのか(国際関係論・地域研究的視点)、(2)グローバル化が進み「ヒト・モノ・カネ・情報」の流れが加速化する今日、(1)と関連させつつ「日本の中のアジア」という観点から両者の関係のダイナミズムを文献・フィールド調査をふまえ考察する(国際社会学的視点)、という二つの基本的テーマを設定します。
アジアの中の日本論
近現代史における日本と近隣アジア(主として東アジア、東南アジア)の関係は、様々な段階・局面を経て今日に至っています。戦前は列強の一員としての日本が脱亜入欧の立場からアジアに関与し、戦中期は盟主としての日本が日本中心の秩序を提唱し、挫折したことは周知の通りです。そして戦後60年余を経た今日においては、「経済大国」日本と成長著しい近隣アジアとの関係は、二国間レベルでも、地域的、そして国際的レベルにおいても、政治・経済・文化(とくにポップカルチャー)の各分野で極めて緊密化しています。同時に近年の一連の「歴史認識問題」から明らかなように、今日の関係を見る上で史的要因も無視できません。本講義は、上述の問題群を「アジアの中の日本」、「日本の中のアジア」という二つの柱の下で関連づけながら、各々のテーマについて近年の研究成果を利用しつつ演習形式で進めます。
アジア近現代史
19世紀後半、国際システムの中に組み込まれて以来一世紀余、アジア世界(本講義では主として東アジア、東南アジアを対象)は急激な変容を経験しつつ今日に至っています。とりわけ、かつては華夷的秩序の周縁にあった日本の近代化(国内的には富国強兵、対外的には脱亜入欧)は、他の欧米列強の存在と相まってアジアに様々な形の外的インパクトを与えることになりました。本講義は、こうしたアジアにおける国際環境を背景に、まず1945年までの地域像をマクロ的に捉えつつアジア内部の個別的・主体的な動きを具体的事例に即して検討します。ついで第二次世界大戦後60年余を経た今日、「東アジア共同体」論が提唱されるに至るまでの過程、およびその諸課題を考察します。
インドネシア語文献講読 I
インドネシア語文献講読 II
インドネシア語もしくはマレーシア語の中級レベルの読解力を有する者を対象とします。現代インドネシア、マレーシアに関する重要文献(テキストは初回時に受講者の関心を踏まえた上で決定)を輪読しつつ、修士論文執筆に必要な一次資料を読解できる語学力を身につけることを目的とします。
東南アジア政治史
第二次世界大戦以降相次いで独立を達成した(タイ国を除く)東南アジア諸国は、近年、ASEAN(東南アジア諸国連合、1967年創設)という緩やかながらも存在感のある地域協力機構を通じ、「東アジア共同体」論議をはじめアジア太平洋地域の国際関係において重要な役割を果たしています。本講義では、こうした現代東南アジアを理解する前提として、19世紀末以降の同地域の政治史を国際環境(植民地支配・戦争・冷戦等)という要因を視野に入れつつ考察します。近年、東南アジア研究は著しい進展がみられますが、本講義では内外の最近の研究成果を利用しつつ、受講者の積極的なプレゼンテーションをふまえ授業を進めていきます。
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