Graduate School of Social Sciences早稲田大学 大学院社会科学研究科

About the School

研究科について

Policy and History

理念・沿革

社会科学研究科について

基本理念
「社会科学の総合的・学際的研究教育」

社会科学の諸分野は19世紀以降、細分化・専門化することで発展してきました。それによって精緻な理論の形成に成果をあげた反面、それぞれの分野が自己閉鎖的に独立する結果を招き、領域横断的な視野が損なわれるといった弱点をうみました。ところがそれとは裏腹に、現実社会では、グローバリゼーションやリージョナリゼーション、情報社会化が加速し、環境問題に代表されるような地球規模の課題を数多く抱えるようになっています。政治・経済・法律・文化などのさまざまな要素が複雑に絡み合うこれらの課題を解決するには、これまでの個別の学問分野だけではなく、社会科学の総合的学際的アプローチが必要とされています。

学問は現実社会と乖離してはなりません。加速的に変化を遂げつつある現実社会と学問の現状を認識しつつ、本研究科は、専門的な知識を習得すると同時に、それを土台に様々な分野の知識を体系的に動員し、より広く総合的な視野に立って問題の設定と解決ができる、知のコーディネーターとなりうるような人材を養成することを目的としています。

「社会人のための高等教育の開放」

本研究科は、昼夜開講大学院として社会人にも開放されています。学問が社会の変化に柔軟かつ現実的に対応していくためには、社会の様々な領域で活動している人との連携が必要です。社会人としての経験・実践と研究・教育の成果を互いにフィードバックさせることで、実践的で多面的な能力を備えた専門家を育成することを目指しています。設立以来、多くの社会人が修士の学位を取得し、学んだ成果を生かして企業や研究機関でおおいに活躍しています。さらに博士後期課程へ進む方も少なくありません。

さらに、本研究科は外国人留学生に対しても門戸を広げてきました。アジアをはじめ世界の各国から集まる留学生と教員との知的交流を通じて視野を広げ、国際的な場で活動できる人材を育成することも本研究科の目指すところです。

概要

課程 修士課程 博士課程
専攻 地球社会論専攻/政策科学論専攻 地球社会論専攻/政策科学論専攻
開講 昼夜開講大学院
設置 1994年4月 1996年4月
キャンパス 早稲田キャンパス
募集定員 60名
・地球社会論専攻30名
・政策科学論専攻30名
若干名
学位名称 修士(社会科学) 博士(社会科学)

人材養成その他の教育研究上の目的

社会科学研究科は、「社会科学の総合的・学際的な研究・教育」、「社会人への高等教育の開放」、「研究者と実務家の養成」を基本理念として、社会科学諸分野の発展に貢献してきた。なかでも社会諸科学の境界を越える学際領域研究の充実、研究と社会実践の交流を重視した社会科学の臨床的使用を志向する点に特色がある。

地球社会論専攻においては、現代日本研究に立脚しつつ、人・モノ・情報を通じて結びつきを強めつつある「地球社会」を主たる対象とする。国際的・総合的視点から、現代社会の諸課題を発見し、解決する能力を有し、社会科学の総合化と発展に貢献しうる研究者及び高度専門実務家の育成を目的としている。

政策科学論専攻においては、変貌する現代社会を対象に、具体的な社会問題を取り上げ、それを総合的に把握することを目指す。また、社会科学各分野の先端的かつ高度な専門知識の修得を通じて、より良き社会を構想する「社会構想力」を涵養し、社会科学の発展に貢献しうる研究者及び高度専門実務家の育成を目的としている。

社会科学研究科における3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

修士課程

早稲田大学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成する。
とくに社会科学研究科修士課程では、自分の得意とする専門分野において高度な知識を持ち、新たな発想や深い洞察を展開する能力を身につける。それとともに広く他の分野においても課題を理解し、批判しうる力量を身につけ、さまざまな領域の知をコーディネートして、総合的な視野に立った問題の発見・設定と考察・解決ができる能力を有することを目標とする。

以上の条件と修了要件を満たした学生に対して、修士(社会科学)の学位を授与する。

博士後期課程

早稲田大学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成する。
とくに社会科学研究科博士後期課程では、自分の主とする専門分野で有する高度な知識をより深め、新たな発想力や深い洞察力を基にして専門知識と融合させ、独創的な研究能力を身につける。それとともに幅広い分野における課題への理解、批判力に基づき、さまざまな領域の知をコーディネートして、総合的な視野に立った問題の発見・設定と独創的且つ革新的な考察・解決ができる能力を有することを目標とする。

以上の条件と修了要件を満たした学生に対して、博士(社会科学)の博士号を授与する。

 

カリキュラム・ポリシー

修士課程

社会科学研究科においては、多岐にわたるジャンルの研究スタッフを揃えて、専門性と学際性を兼ね備えた多様なカリキュラムを展開する。修士課程では、院生の選択の幅を広くして、自分の専門の上に、多方面から問題を考え、知識を深めていくことができるようにする。それにより、多面的な学際的視点を有する研究者を養成すると同時に、高度な専門知識を有する実務家を養成するようにつとめる。

博士後期課程

社会科学研究科においては、多岐にわたるジャンルの研究スタッフを揃えて、専門性と学際性を兼ね備えた多様なカリキュラムを展開する。博士後期課程では、多面的な学際的視点と深い専門性を基盤として、独創的且つ革新的な研究者を養成すると同時に、社会的諸課題の解決に資する実務家を養成するようにつとめる。

 

アドミッション・ポリシー

修士課程

早稲田大学では、『学問の独立』の教育理念のもとで、一定の高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、本学の理念である進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から多数迎え入れる。
とくに社会科学研究科修士課程では、専門的な知識を習得するとともに、それを土台に各分野との交流により多くの領域の知を得て実践することができる素地のある人材を募集する。一般の学生はもちろん、現在さまざまな活動に従事している社会人、経験を積んだ実務家、海外からの留学生など、研究意欲にあふれた人材を、幅広く受け入れる。

博士後期課程

早稲田大学では、『学問の独立』の教育理念のもとで、一定の高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、本学の理念である進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から多数迎え入れる。
とくに社会科学研究科博士後期課程では、高度な専門的な知識を有し、それを土台に各分野との交流により多くの領域の知を得て実践することができる素地のある人材を募集する。一般の学生はもちろん、現在さまざまな活動に従事している社会人、経験を積んだ実務家、海外からの留学生など、研究意欲にあふれた人材を、幅広く受け入れる。

学修成果およびアセスメント・ポリシー

上記を踏まえ、社会科学研究科では、修了時に身に着けておくべき能力(学修成果)およびアセスメント・ポリシーを以下のように定める。

修士課程

アセスメント・ポリシー

1.関連分野科目の修得状況および成績をもって学修成果の測定を行う。
2.修士論文の審査を経て、学修成果の測定を行う。

学修成果1

自分の専攻する専門分野において高度な知識を持ち、新たな発想や深い洞察を展開する能力を身につけている。
【現代日本学研究】
人文科学と社会科学を対話させながら、近代以降日本が蓄積してきた多様な学知を総合的に捉え、普遍性を有する世界の公共財としての「現代日本学」を構築し、広く現代日本を発信できる。
【グローバル市民社会研究】
各国の市民社会の現状を法的側面、政治的側面、文化的側面から検討し、市民生活における制度のあり方を考察することにより、世論の合意形成と政策手段について、理論的、実践的に研究し、21世紀の市民社会のあり方をグローバルな視点から探究できる。
【国際協力研究】
国家間の関係に力点をおいてきた国際関係研究をグローバルな視点に転換させ、理論研究および生活実践の場を地球共同体に求め、平和な世界を実現するための国家、地球間関係のあり方を理解し、紛争解決、平和構築、国際協力を学際的に研究できる。
【サスティナブル開発研究】
人間の経済、社会活動と自然、環境との調和の視点から、未来の地球規模の問題を解決することを目標とし、理論的、実践的、学際的に提言を行うことができる。
【公共・社会政策研究】
現代社会の公共領域、産業組織における政策形成のあり方、政策主体、具体的な政策手段について研究し、グローバル化の進展と経済・産業構造や社会構造の変化を適切に把握するなかで、政策の形成と展開を追究できる。

  • 測定方法

・関連分野科目の修得
・修士論文の審査

学修成果2

広く他の分野においても課題を理解し、批判しうる力量を身につけている。

  • 測定方法

・他分野科目の科目別の成績

学修成果3

さまざまな領域の知をコーディネートして、総合的な視野に立った問題の発見・設定と考察・解決ができる能力を身につけている。

  • 測定方法

・修士論文の審査

 

博士後期課程

アセスメント・ポリシー

1.博士学位論文の審査を経て、学修成果の測定を行う。

学修成果1

自分の主とする専門分野で有する高度な知識をより深め、新たな発想力や深い洞察力を基にして専門知識と融合させ、独創的な研究能力を身につけている。
【現代日本学研究】
人文科学と社会科学を対話させながら、近代以降日本が蓄積してきた多様な学知を総合的に捉え、普遍性を有する世界の公共財としての「現代日本学」を構築し、広く現代日本を発信できる。
【グローバル市民社会研究】
各国の市民社会の現状を法的側面、政治的側面、文化的側面から検討し、市民生活における制度のあり方を考察することにより、世論の合意形成と政策手段について、理論的、実践的に研究し、21世紀の市民社会のあり方をグローバルな視点から探究できる。
【国際協力研究】
国家間の関係に力点をおいてきた国際関係研究をグローバルな視点に転換させ、理論研究および生活実践の場を地球共同体に求め、平和な世界を実現するための国家、地球間関係のあり方を理解し、紛争解決、平和構築、国際協力を学際的に研究できる。
【サスティナブル開発研究】
人間の経済、社会活動と自然、環境との調和の視点から、未来の地球規模の問題を解決することを目標とし、理論的、実践的、学際的に提言を行うことができる。
【公共・社会政策研究】
現代社会の公共領域、産業組織における政策形成のあり方、政策主体、具体的な政策手段について研究し、グローバル化の進展と経済・産業構造や社会構造の変化を適切に把握するなかで、政策の形成と展開を追究できる。

  • 測定方法

・博士学位論文の審査
・査読付雑誌の公刊論文、学会発表内容

学修成果2

幅広い分野における課題への理解、批判力に基づき、さまざまな領域の知をコーディネートして、総合的な視野に立った問題の発見・設定と独創的且つ革新的な考察・解決ができる能力を身につけている。

  • 測定方法

・博士学位論文の審査
・査読付雑誌の公刊論文、学会発表内容

 

 

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