政治学科は、学問の独立と自律的な市民社会の確立という建学の精神を今に受け継いでいます。その精神は、経済学との密接な連携により、生きた政治現象を分析し、日本から世界に発信できる学問をめざすという高い理想に反映されています。制度や理論・歴史や思想・地域や国際関係など多くの領域にまたがる複合的な学問領域としての政治学にふさわしい段階的・体系的カリキュラムを準備し、セミナー等の少人数教育を組み合わせることで、政治現象を専門的かつ主体的に考えることのできる人材を育成します。建設的な批判精神をそなえ、国際・政治・経済・言論・公務など多様な分野で冷静に、献身的にそしてグローバルに活躍できるリーダーの養成をめざします。専任教員は豊富な海外経験を生かしつつ、多岐にわたる政治学研究の最先端に参画し、経済学をはじめとする隣接諸科学との学際的協働を実践します。
経済学科は経済についての専門的な学識をそなえ、それをもとに社会の発展に寄与する人材を育成します。経済現象は、人間生存に必要なものを産み出し行き渡らせるという、個々人の生活ひいては社会全体を支えている営みのあらわれです。それを理解するための切れ味鋭いツールが経済学です。複雑化・多様化する社会・経済に合わせて、経済学も進化しています。このため、経済学をツールとして身につけるためには、基礎から徹底して学ぶとともに、関心をもつ分野にそれを応用することが望まれます。経済学科では、段階的科目履修制と豊富な応用分野科目によって、その目的に沿ったカリキュラムが組まれています。また、演習をとおして、主体的に議論し、考えをまとめあげる力をそなえた人材が育ちます。教員の教育研究活動はこの目標を見据え、経済学の最先端に参加し、政治学をはじめとする隣接諸科学との学際的協働をめざします。
国際政治経済学科は政治学・経済学の体系的な知識の上にたっ
て、時代と国境を越えるという意味でグローバルなビジョンにたっ
た政治経済制度刷新と改善のための政策提言をおこない、人類社
会の発展に寄与する人材を育成します。われわれの社会が抱えるど
のような問題も、歴史的文脈のなかでデータと理論に基づく厳密な
分析なくしては問題の本質を見極めることは不可能です。現代と国
際相互依存という脈絡を抜きにしては的確に理解することもできま
せん。社会のあり方そのものが問い直される今日、政治学・経済学・
公共哲学の基礎の上に立って現実の問題を分析し、解決策を提案
できる能力、そしてそれを実現すべく行動する力をそなえた人材は、まさに混沌とした現代の社会状況が
真に求めているものです。教員の教育研究活動はこの目標を見据え、学問の最先端に参加し、学際
的活動の中で新たな学問分野構築に挑戦します。