職種を問わず、多くの方に会って話を聞くことが大切!
- 2010年
- 早稲田大学法学部卒業
早稲田大学大学院法務研究科入学[3年標準課程] - 2013年
- 法務研究科修了/司法試験合格
- 現在
- 三井物産株式会社法務部に勤務
ご自身の就職活動を振り返り、その流れについて教えてください。
実際に就職活動を意識し始めたのは司法試験終了直後でした。6月初めごろからジュリナビや就職エージェント等を利用し、情報収集を始めたと思います。その後、インハウスを募集する企業の説明会等に参加し、インハウスに強い興味を持ったため、法律事務所の面接はほとんど受けませんでした。
6月下旬ごろから複数社にエントリーシートを出し始め、7月中には現在の勤務先から内定を頂きました。
自分が将来何をしていきたいのか、自分が納得するまで徹底的に自己問答したことが、結果として内定を頂くことにつながったのではないかと感じています。なぜインハウスがやりたいのか、なぜ総合商社が良いのか、といった点をひたすら自分と正直に向き合って考えたことにより、周囲に自分の考えを説得的に伝えられることができたと思います。
就職情報はどうやって収集されていましたか。
ジュリナビ、アットリーガル、Ms-Japan等のサイトやメルマガによって情報収集をしていました。
又、既に就職している大学時代の友人や、友人から紹介してもらった方たちと実際に話すことで、様々な職場のイメージを掴むように努めました。
在学中の学修や取り組みが現在の仕事にどう影響していますか。
私は法務研究科の交換留学制度を利用し、米国コーネル大学のLL.M.に留学しました。途上国の発展に寄与できるような職業に興味があり、国際的な舞台でも通用する法律家になりたいと考えていたため、語学力の強化や他文化の吸収、及び米国弁護士資格を取得する目的で当該制度を活用しました。
米国弁護士資格の取得がどこまで就職活動に影響したかは明確ではありません。しかし、資格自体がどうというよりは、留学経験によって自身の進路をよく考えるきっかけになったと思います。法曹の活動エリアは多岐にわたることを改めて知ることにより、後にインハウスへの志望を決意する大きな要素になったと考えています。
後輩へのアドバイスをお願いいたします。
志望先の事務所訪問やOB訪問も大事ですが、志望先以外で働いている方のお話もよく聞いてみてください。その際は、同級生や親しい間柄の方からなるべく生の声を聞くことをお勧めします。他の職種について聞くことで、自分の志望を深掘りすることが出来るはずです。私もなるべく多くの方から話を聞くよう努めましたが、それでもまだまだ足りなかったなと感じます。
就職活動期は、今までの勉強漬けの時間とは異なり、自分が人生で何をしたいのかをとことん考え抜くとても貴重な期間です。又、その貴重さを理解し、力を貸して下さる方がたくさんいます。最低限の礼儀は必要ですが、恥や遠慮に負けることなく、多くの方に会って話をしてみてください。