早稲田大学は、本学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成することを使命とする。
大学院経営管理研究科の使命は、高度な理論と先端的な実践の融合により、ビジネスおよびファイナンスの高い専門的能力を活用して広く国際社会に貢献できるビジネスリーダーを育てることである。
大学院経営管理研究科は、最先端の研究成果を反映したビジネス教育プログラムを適切な基準に基づき履修し、ビジネスリーダーとしての高い実践的な専門知識と高い判断力を修得した者に対して、「経営管理修士(専門職):Master of Business Administration」を、国際社会に通用する高度なファイナンス知識と理論を修得した者に「ファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance」の学位を授与する。
大学院経営管理研究科の目標は、ビジネス社会において専門的能力と的確な判断力を備え、世界的視野で活躍できる高度専門職業人を育成することである。
学位プログラムとしては「経営管理修士(専門職):Master of Business Administration,MBA」「ファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance,MScF」の2つがあり、いずれも国際的視野、職業倫理を涵養し、理論と実証、およびその実務への応用を体系的に修得できるバランスのとれた教育体系を提供している。
大学院経営管理研究科には、多様なバックグラウンドをもった者が入学してくると想定している。ビジネスやファイナンスに関する基礎的な知識をすでに有している者は、基礎的な知識を再確認し、入学まで関係の少なかった学問領域の基礎を履修することで、専門的な新しい概念や理念をより深く理解することができる。一方、学部までの教育課程においてビジネス及びファイナンスに関する基礎知識を学んだことのない者は、入学後に基礎的な知識を修得することが、専門的な選択科目の履修や論文の作成のために必要である。
そうした多様な入学者に対応するべく、段階的な学習を明示することとし、講義科目としては、必修コア科目、選択必修コア科目及び選択科目を設置する。また、優れた問題発見・解決能力及び専門性を育成することを目的に、専門研究(専門職学位論文またはプロジェクト研究論文)を必修としている。
MBAでは、ジェネラリストとしての人財育成に対応して、必修コア科目も「人材管理」「マーケティング」「会計学」「ファイナンス」「経営戦略」等の経営学の主要分野を広くカバーしている。必修コア科目において広範な基礎知識を獲得した後に、個々の学生の問題意識に関連する選択科目を履修し、さらに論文執筆を通して、「実践知」(Actionable Knowledge)の獲得を目指す。
一方、国際社会に通用する高度金融人財の育成を目的とするMScFの必修コア科目は“Corporate Finance”, “Equity Investment”, “Fixed Income Investment”などのファイナンスにおける最重要領域と、金融工学分野の基礎となる“Mathematics”, “Statistics”, “Econometrics”等で構成される。選択科目についても金融派生商品、リスク・マネジメント等に関する先端的な科目が設置されている。
早稲田大学は、「学問の独立」の教育理念のもとで、一定の高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、本学の理念である進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から多数迎え入れる。
大学院経営管理研究科入学者は本研究科を修了した後、将来のビジネスリーダー・経営幹部およびマネジメント・ファイナンス分野のプロフェッショナルとして、修得した高度な専門知識・能力・倫理観を通じて国際社会に広く貢献することを期待する。
どのようなバックグラウンドを有する人であれ、本研究科のカリキュラム・ポリシーに賛同し、自己の将来に向けたビジョンを明確に描き、その実現に向けて意欲と情熱をもって継続的な努力を惜しまない人を受け入れる。昼間主の全日制グローバル、MSc in Financeの2つのプログラムは実務経験を必須の条件とはしない(全日制グローバルにおいては3年以上の実務経験を有することが望ましい)が、1年制総合、夜間主総合、夜間主プロフェッショナルの3つのプログラムは3年以上、早稲田-ナンヤンダブルMBAプログラムは2年以上の実務経験が必要である。これは、自らの実務経験をバックグラウンドとして、これに高度な理論と先端的な研究成果を授けることにより専門職業人となることが期待されているためである。
本研究科は、本学が建学の精神としてその教旨に掲げてきた「学問の独立、学問の活用、模範国民の造就」に則り、学問と実務の融合を目指し、経営管理の専門家として必要な高い倫理観を備え、経営に関する高度な専門知識及びビジネスにおける幅広い応用能力を有する人材の育成を教育上の理念とする。
また、本研究科は、(1)ビジネス及びファイナンスに関する高度な専門・実務教育、(2)関連諸領域の高度な知識の修得、(3)ビジネス及びファイナンスのプロフェッショナルのリカレント教育、(4)グローバルなビジネス環境への対応、を教育上の目的とする。
早稲田大学ビジネススクール(WBS)は、1973年に「システム科学研究所」の1年制プログラム(ノンディグリー)として発足しました。1998年より「大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻」として学位を授与するMBAプログラムが設置されました。2006年にはシンガポールのナンヤンビジネススクールとWBSの両校のMBA学位が取得できるダブルMBAプログラムをスタートしました。
2007年4月には、大学院商学研究科プロフェッショナルコースのMBA夜間主プログラムとの統合を経て「大学院商学研究科ビジネス専攻」として新たな体制のビジネススクールが誕生しました。
一方、2004年4月に金融ビジネスの中心地である日本橋に金融を核とする高度専門職業人の育成を目的としたMBAプログラムを提供する「大学院ファイナンス研究科」が開設されました。
2016年4月に大学院商学研究科ビジネス専攻と大学院ファイナンス研究科の二つの専門職大学院が発展的に統合し、「大学院経営管理研究科」が誕生しました。
これまでの2つのMBAプログラムの強みを残し、弱みであった部分を補完することで今まで以上にシナジー効果を発揮します。
昼間主のプログラムにはフルタイムで2年間学び、グローバルマインドを備えたビジネスリーダーとなることを目指す「全日制グローバル」、ファイナンス理論をコアとして、企業活動に必要な知識・技能を備えた人材を養成する英語で学ぶ「MSc in Finance」、3年以上の実務経験者を対象とする総合プログラムを1年間に凝縮した「1年制総合」、シンガポール国立ナンヤン理工大学のビジネススクールとWBS両方のMBA学位を取得できる14ヵ月のコース「Waseda-Nanyang Double MBA Program」を設置しました。
夜間主のプログラムには、マネジメントの主要分野を広くカバーするとともに、専門分野を深く掘り下げたプロフェッショナルを育成する「夜間主プロフェッショナル・マネジメント専修」、グローバルに通用する専門的で高度なファイナンス知識を修得するとともに高い判断力と柔軟な思考力をもつ人材を養成する「夜間主プロフェッショナル・ファイナンス専修」を設置しました。また、ジェネラルマネジメントについて幅広く学びながら、ゼミ等を通して自身の強みとなる得意領域を構築できる「夜間主総合」を設置しました。
1973 昭和48年 |
早稲田大学システム科学研究所のビジネススクール開講 (企業派遣・ノンディグリーの1年制プログラム) |
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1998 平成10年 |
大学院アジア太平洋研究科 MBAプログラム開講 |
2003 平成15年 |
大学院アジア太平洋研究科 MOTプログラム開講 |
2004 平成16年 |
大学院商学研究科 修士課程プロフェッショナルコース設置 大学院ファイナンス研究科開設 |
2006 平成18年 |
早稲田-ナンヤン理工大学(シンガポール)ダブルディグリープログラムスタート |
2007 平成19年 |
大学院商学研究科ビジネス専攻(早稲田大学ビジネススクール)設置 |
2015 平成27年 |
WBS研究センターにて「EMBA エッセンス」というエグゼクティブ教育プログラムをスタート |
2016 平成28年 |
大学院経営管理研究科開設 |
2019 平成31年 |
国際認証 EQUIS を取得 |
2020 令和元年 |
国際認証 AACSB を取得 |
2022 令和4年 |
国際認証 EQUIS の再認証を取得 |