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常設展

常設展示のご紹介

京マチ子記念特別展示室 日本の映画とテレビ

19世紀末に誕生した映画は、まもなくして日本にも紹介され、今日にいたるまで多くの人々を魅了しつづけています。120年以上にわたる歴史の中で、日本独自の映画文化も数多く育まれてきました。一方、1953年にスタートした日本のテレビ放送にも、各時代の社会や日常を映しだしてきた長い歴史の蓄積があります。演劇博物館には、これら日本の多彩な映像文化を伝える様々な資料が保存されています。

【京マチ子特別記念室】
京マチ子は1924(大正13)年3月25日に生まれ、大阪松竹歌劇団(OSK)のレヴュー・ダンサーとして活躍した後、1949年に大映入社、戦後派のスター女優として活躍。『羅生門』(黒澤明監督、1950)がヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を獲得したのをはじめ、『雨月物語』(溝口健二監督、1953)、『地獄門』(衣笠貞之助監督、1953)など、出演作が次々と国際映画祭で賞を受賞したことから、「グランプリ女優」として国際的な人気も博しました。
演劇博物館創立90周年にあたり、内外の名品の展示、名作の上映を行うための特別室を設け、不世出の名優の名前を冠して京マチ子特別記念室としました。

逍遙記念室

この記念室はもとは貴賓室として作られ、逍遙の来館時に使用しました。
室内は、エリザベス朝時代の意匠を取り入れ、天井には逍遙の干支に因んだ羊の装飾が施されています。
当時、書棚には、逍遙がシェイクスピアの翻訳に使った洋書などが収められていました。
ここでは、逍遙の多岐にわたる業績を、著書や原稿でたどり、あわせて逍遙の愛蔵品を展示します。

古代・中世

日本演劇における古代は、5世紀頃から平安時代までを一応の時代区分とし、中国大陸や朝鮮半島より伝来した外来楽が隆盛を見ました。中世には、外来楽と日本古来の芸能とが結びつき、次第に劇形態をそなえた芸能が登場。それらは「能」と呼ばれ、田楽、延年、猿楽などにおいて演じられました。このうち猿楽から大成した能・狂言は、日本を代表する古典演劇・能楽へと成長していきます。

近世・近代 I

演劇博物館は、国内外に比類ない質と量の歌舞伎と文楽に関する資料を所蔵しています。とりわけ歌舞伎に関する資料は、役者絵をはじめ、台本、番付といった文献資料、衣裳、小道具など舞台で実際使われた品々まで、多種多様です。このコーナーでは、これらの資料を中心に、歌舞伎と文楽の世界をご紹介します。また、明治・大正期以来、歌舞伎に抵抗した新派、新国劇の展開、多彩な演芸の魅力もお楽しみください。

近代 II・現代

現代の日本には能・歌舞伎・文楽などの伝統芸能、それらに対抗する形で登場してきた新劇、実験的な作品も多い小劇場演劇、娯楽性の高い商業演劇と全くタイプの異なる複数の演劇がそれぞれに存在しています。このコーナーでは「築地小劇場」以降の新劇からアングラ演劇へ、そしてそれ以降へという形で大まかな歴史の見取り図を描いていますが、その枠組みには収まりきらない豊かな広がりがあるのも現代日本演劇の魅力です。

世界の演劇 ヨーロッパ・アメリカ

西洋演劇は古代ギリシア演劇の登場以来、キリスト教の普及、ルネサンスの到来、近代思想の発展、市民社会の形成など、様々な影響を受けながら各国で独自の発展を遂げてきました。このコーナーでは、紀元前の古代ギリシア・ローマ演劇からミュージカルを含む今日の演劇に至るまで、ヨーロッパ諸国およびアメリカの演劇史についてご紹介します。多様に変化し、個性豊かで魅力溢れる西洋の演劇をぜひお楽しみください。