enpaku 早稲田大学演劇博物館

イベント

早稲田大学演劇博物館開館90周年記念 2018年度秋季企画展 現代日本演劇のダイナミズム 記念イベント

ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.3『リンドバークたちの飛行』

gecko_1_1


作:B.ブレヒト
訳:岩淵達治
演出:黒田瑞仁、柴田彩芳、本間志穂、渡辺瑞帆(青年団)、市松(砂と水玉)、古賀彰吾(劇団ドクトペッパズ)
出演:河原舞、崎田ゆかり、山本瑛子
衣装:YUMIKA MORI
照明:鈴木麻友
企画:本橋仁、黒田瑞仁、渡辺瑞帆

ゲッコーパレード『リンドバークたちの飛行』は文京区の島薗邸や鎌倉の旧里見弴邸など、各地の文化財を舞台に上演されてきました。今回は新宿区の有形文化財でもある演劇博物館の建物内での上演となります。演劇、現代美術、音楽、建築、身体表現、大道芸と様々な専門を持った6人の演出家が展示室ごとに異なる趣向を凝らし、演劇博物館の来館者はリンドバークとともに部屋をめぐり冒険の旅に出ます。リンドバークが無着陸の大西洋横断飛行を成功させたのは1927年。翌1928年に設立された演劇博物館は、戯曲と時代を共有する建物でもあります。現在と過去、日本と欧米。二つの時間、二つの場所が演劇博物館で交錯します。


日時:2018年10月17日(水)14:00-、17:00-、19:30-(3回公演・各回60分)
会場:早稲田大学演劇博物館 ※休館日を利用して行います。
定員:20人 ※要事前予約・定員を超える場合は抽選
参加無料
お申し込み:9月19日(水) 10:00よりウェブサイトにて受付開始
応募締め切り:10月5日(金) 17:00
抽選結果のお知らせ:10月10日(水)

【応募期間は終了しました】

主催:早稲田大学演劇博物館、新宿から発信する「国際演劇都市TOKYO」プロジェクト実行委員会
助成:bunkacho27平成30年度 文化庁 地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業

※上演中に階段の上り下りなど、室内の移動があります。
※記録・広報等のため、イベントの写真撮影・録画・録音・オンライン配信等を行う場合があります。


当日の模様

 

gp_ph_bn
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.3『リンドバークたちの飛行』舞台写真
©2018 Kenji Seo
※写真をクリックするとフォトギャラリーをご覧いただけます。


 

gecko_rogo ゲッコーパレード
2015年に結成された、舞台表現のための集団。名前の由来は「目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく」という信条から。人だけでなく、演劇における場所の重要性にも着目し、埼玉県蕨市「旧加藤家住宅」を本拠地に活動。同住宅での「戯曲の棲む家」シリーズ過去8作品のほか、バー、リゾートホテル、歴史的建築物などで場所の特質を活かした上演活動を展開している。2018年にはTPAM(神奈川)、ART VACATION(鹿児島)、山形ビエンナーレ(山形)など各地の芸術祭に参加。
https://geckoparade.com/

家を渉る劇 いえをわたるげき
文化財として保存され、生活が凍結された住宅。そこに一編の戯曲が、物語と役者、観客を連れて訪れる。人々の行為が持ち込まれ、つかの間、その家屋は自分が建築であることを思い出す。「リンドバークたちの飛行」と共に家々を歴訪し、その出会いと変貌を観察する移動型の連続プロジェクト。
今回は特別編として演劇博物館に漂着し、そこに展示された品々はもとより建物そのものに息吹をもたらします。

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
ハーフティンバー様式の建物に、ぐるりと囲まれた舞台。博物館でありながら劇場としての機能も持つ、この珍しい建築は、16世紀イギリスの劇場「フォーチュン座」を模して坪内逍遙によって発案され、今井兼次、桐山均一、江口義雄らにより設計されました。1928年、逍遙の古希と「シェークスピヤ全集」全40巻の翻訳が完成したのを記念し設立。舞台の正面には“Totus Mundus Agit Histrionem(この世はすべて舞台)”の文字が刻まれていますが、これはシェイクスピアの数々の傑作が生みだされた劇場、グローブ座に掲げられていたとされています。演劇博物館の建築、それ自体がまさに劇場資料ともなっているのです。

gecko_se_1
写真:瀬尾憲司

gecko_se_2
写真:瀬尾憲司

gecko_no
写真:野村渉

その他のイベント