enpaku 早稲田大学演劇博物館

イベントレポート

「落語とメディア」展 同時開催企画

落語公演「柳家小三治一門会」

日時:2016年10月25日(火)18:30~(開場18:00)
会場:早稲田大学大隈記念講堂 大講堂
出演:柳家小三治、柳家ろべえ、柳家そのじ (敬称略)
助成:bunkacho27平成28年度 文化庁 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業

 イベントレポート

 10月25日(火)18:30から柳家小三治一門会を大隈記念講堂大講堂で開催しました。これは、現在早稲田大学演劇博物館で開催中の企画展「落語とメディア」の関連イベントとして開催されたものです。新宿区に生まれ育ち、いまも同区内にお住いの「高田馬場の師匠」こと柳家小三治師匠を、17年ぶりに早稲田にお迎えしました。

 開口一番は、前座の柳家小はぜさん(11月上席より二ツ目に昇進されました。おめでとうございます)。まっすぐで元気いっぱいの「平林」で、会場の空気をあたためてくれました。

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 仲入り前は、柳家ろべえさん。来年3月に真打昇進が決まったことや、ご自身の出身大学である東京農工大学の話などをマクラに、情感豊かな「妾馬」をたっぷりと演じてくださいました。

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 仲入り後のヒザガワリは、柳家そのじさんの「寄席囃子」。昭和の名人上手たちの出囃子とともに、会場からのリクエストコーナーでは、今年5月に亡くなられたばかりの柳家喜多八師匠の出囃子「梅の栄」などを聴かせてくださいました。

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 トリは、現在落語界唯一の人間国宝である柳家小三治師匠。五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、六代目三遊亭円生といった昭和の名人上手たちの物まねに始まり、フランク永井の「公園の手品師」を歌うなど、まさに自由闊達。さすが「マクラの小三治」と、会場を大いに沸かせてくれました。ネタは「千早ふる」。なんともない一言がじつに愉しく、人間の可笑しみに満ちた落語の世界を、ものの見事に描き出してくださいました。


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 落語をはじめてお聴きになられた方にも、普段から落語をよくお聴きになる方にも、落語の魅力、素晴らしさを感じてもらえる会になったのではないでしょうか。

文責:宮 信明(演劇博物館助教) 写真:(C)Arata Mino

 出演者

柳家小三治
1959年3月、柳家小さんに入門、前座名「小たけ」。1963年4月、二ツ目昇進、「さん治」と改名。1969年9月、真打昇進、十代目「柳家小三治」を襲名。2005年には紫綬褒章、2014年には旭日小綬章を受章。2014年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

柳家ろべえ
2003年2月、柳家喜多八に入門。2003年4月、前座となる。前座名「小たま」。2006年5月、二ツ目昇進、「ろべえ」と改名。2017年3月下席より真打昇進が決定している。

柳家そのじ
東京芸術大邦楽科卒業。1997年12月、落語協会入会(柳家小三治一門)。2003年、寄席囃子の会を主催。長唄を杵屋勝彦師、端唄を柏葉すみ師に師事する。

柳家小はぜ

2011年11月、柳家はん治に入門。2012年11月、前座となる。前座名「小はぜ」。2016年11月上席より二ツ目昇進。

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