enpaku 早稲田大学演劇博物館

レクチャー

第79回 逍遙祭

いま、逍遙作品を上演すること ―花組芝居版「桐一葉」をめぐって―

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淀の方(五代目中村歌右衛門)
日時:2016年6月3日(金)14:00‐16:00 終了予定(13:30開場)
会場:早稲田大学 大隈記念講堂小講堂
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
入場無料・予約不要

 坪内逍遙が没して81年にあたる今年、逍遙が残した演劇作品の中でも代表作とされる「桐一葉」が約四半世紀ぶりに上演されます。本年9月末から10月の、池袋あうる・すぽっとにおける「花組芝居」公演。その脚本・演出を手がける加納幸和氏をお招きして、いま、逍遙作品を上演することの意義や面白みを、存分にお話しいただきます。
 花組芝居は昭和62年(1987)に旗挙げして、来年30周年を迎える人気劇団です。旗挙げ当初から、高尚で難解な古典劇と思われがちな歌舞伎を、誰にも楽しめる最高の娯楽へ再生させる「ネオかぶき」を旗印に、数々の歌舞伎作品を新たな姿に塗り替えてきました。近年では、その方法を歌舞伎以外にも援用して、「夏の夜の夢」などのシェイクスピア、ジュネの「女中たち」を翻案した「奥女中たち」、「夜叉ヶ池」・「婦系図」・「天守物語」などの泉鏡花作品、寺山修司作品「毛皮のマリー」に至るまで、さまざまな作品を、花組芝居の世界に引きずり込んでいます。とはいえ、坪内逍遙作品は初挑戦。おそらく、「桐一葉」の中でも、半世紀近く舞台上演ではカットされている、〈蜻蛉と銀之丞〉のくだりを含めた、作品全体像への独自のアプローチがなされることでしょう。
 加納氏にとっても、淀の方の原風景となるであろう六代目歌右衛門の「桐一葉」の記録映像を参照しながら、改めて現在における逍遙作品の魅力に迫ります。どうぞご参集ください。

内容
■「桐一葉」上映(部分・30分)

昭和53年12月国立劇場[淀の方=六代目中村歌右衛門]
■ いま、逍遙作品を上演すること(60分)
【お話】加納幸和氏(花組芝居座長)【聞き手】児玉竜一(演劇博物館副館長)

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