enpaku 早稲田大学演劇博物館

企画・特別展

2015年度 秋季企画展

Who Dance ? 振付のアクチュアリティ Who Dance? Actuality of Choreography

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会期:2015年10月1日(木)- 2016年1月31日(日)
休館日:10月21日、11月6日、11月18日、12月16日、2015年12月23日-2016年1月5日、1月10日-12日
会場:演劇博物館 2階 企画展示室
入館無料

主催:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本 Amb-France_IFJ_25_b
協力:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、株式会社 DHCシアター、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)、彩の国さいたま芸術劇場、シンガポール国際芸術祭(SIFA)、公益財団法人セゾン文化財団、パリ・オペラ座、フランス国立レンヌ・ブルターニュ振付センター、Institut Ramon Llull、Ministerio de Educación, Cultura y Deporte/INAEM
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本展示の一部は、日本学術振興会科研費若手研究A「コンテンポラリーダンスにおけるデモクラシーの系譜学」(15H05377、代表者:越智雄磨)の助成を受け実施されています。

企画概要
「コレオグラフィ/振付」という概念は、17世紀末にフランスで誕生して以来、変化し続けています。その変化は、同時代の美学やテクノロジーなど私たちの考え方や感性を左右する社会的条件と無縁ではありません。
本展では、ダンスの歴史を振り返りつつ、「身体」「空間」「テクノロジー」という3つの観点から21世紀以降のコンテンポラリーダンスの実践に焦点を当て、私たちの生きる現代に特有の「コレオグラフィ/振付」とは何かを考えます。

展示構成
第1部:踊る身体の多様化—誰が踊る?

現代の振付/コレオグラフィは身体に架せられてきた「美」の基準を解除しながら、老若男女、いかなる身体も魅力的であることを示す視座を提供しているのではないか? 第1部では「身体」に焦点を当て、現代のダンスの舞台においては、多様な身体が観客の眼差しの前に現れていることを検証する。
≪紹介作家≫
アオキ裕キ(ソケリッサ)、川村美紀子、さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲、ボリス・シャルマッツ、ジェローム・ベル、室伏鴻(Ko&Edge Co.)

第2部:踊り場の生成―どこで踊る?
現在、ダンスは劇場空間に限らず、様々な空間で展開されている。さらに振付の対象は観客にも及び、祝祭的な踊りの場が生み出すこともある。第2部では踊りの「空間」に焦点を当て、「振付」が身体感覚や経験の共有を可能にする空間を生成している例について検証する。
≪紹介作家≫
伊藤キム、伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団)、レミ・エリティエ、近藤良平(コンドルズ)、田中泯、ウィリアム・フォーサイス、ロジェ・ベルナット

第3部:遍在するダンスー誰もが踊る?
テクノロジーの発達は、ダンスにも変化を及ぼしている。第3部では「テクノロジー」に焦点を当て、モーションキャプチャ技術やプロジェクションマッピングがダンスに応用された例や、21世紀以降に出現したSNSや動画投稿サイトの出現によって振付が遂げた変容について検証する。
≪紹介作家≫
ELEVENPLAY、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル(ローザス)、コンタクト・ゴンゾ、Perfume Global Site Project、ウィリアム・フォーサイス×日本女子体育大学、フラッシュモブ、他

映像作品上映コーナー
ダンスの公演記録映像やダンスを題材とした長編の映像作品を紹介します。
サシャ・ヴァルツ、レミ・エリティエ、ボリス・シャルマッツ、田中泯、ジェローム・ベル、室伏鴻(Ko&Edge Co.) 他
タイムテーブルはこちらからダウンロード

bunkacho27文化庁 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業
コンタクト・ゴンゾ「訓練されていない素人のための振付コンセプト001/重さと動きについての習作」
コンタクト・ゴンゾによる、本展のために構成されたプロジェクト。「訓練されていない素人のための振付コンセプト001/重さと動きについての習作」のスコア(指示書)をもとに、世界中のダンサーが再演を試みます。

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ボリス・シャルマッツ『子供』
2011年 パリ市立劇場 
写真提供:フランス国立レンヌ・ブルターニュ振付センター 
(c)Marc Domage

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アオキ裕キ
『ソケリッサ第2回公演 新人H「ソケリッサ!!」~いいかげんな謳(うた)の章~』
2008年 新宿シアターブラッツ
写真:高松英昭

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コンドルズ『にゅ~盆踊り』
2015年 池袋西口公園
写真提供:あうるすぽっと 写真:涌井直志

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コンタクト・ゴンゾ『訓練されていない素人のための振付コンセプト001/重さと動きについての習作』2014年
(c)contact Gonzo

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『Perfume Global Site Project』2012年
企画・ディレクション・プログラミング: 真鍋大度(Rhizomatiks)
振付・監修: MIKIKO(ELEVENPLAY)
作曲:中田ヤスタカ(capsule)
Websiteクリエイティブプログラミング:堀井哲史(Rhizomatiks)
Websiteアートディレクション・デザイン:木村浩康(Rhizomatiks)
(C)AMUSE Inc. + UNIVERSAL MUSIC LLC + Rhizomatiks co., ltd.

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ウィリアム・フォーサイス×日本女子体育大学『Bongo Bongo, 9 phases』 2012 年
制作:日本女子体育大学、ドイツ文化センター、デジタルハリウッド株式会社、株式会社 DHCシアター(旧シアター・テレビジョン) 
写真提供:株式会社DHCシアター 写真:神山啓介

チラシのダウンロードはこちら
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YOMIURI ONLINEの記事は以下からご覧ください。
・演劇博物館秋季企画展「Who Dance? 振付のアクチュアリティ」オープンに寄せて
(越智 雄磨/演劇博物館助手)

その他の企画・特別展