enpaku 早稲田大学演劇博物館

企画展

集団の声、集団の身体~1920・30年代の日本とドイツにおけるアジプロ演劇

会期 : 2007年11月24日(土)~2008年1月20日(日)
会場 演劇博物館2階企画展示室Ⅰ
入場無料

主催:早稲田大学演劇博物館
協力:ドイツ芸術アカデミー(ベルリン)、ケルン大学演劇博物館、デュッセルドルフ演劇博物館

1927年、一人の日本人青年がドイツへ渡りました。その目的は、労働者革命のための扇動(アジテーション)と宣伝(プロパガンダ)を主眼とした現地の演劇を学ぶことでしたが、彼は著名な作家や演出家のそれよりも、無名の労働者たちの<アジプロ隊>が集団作業を通して創りあげる、身体性に重きを置いた舞台に惹かれ、ついにはその集団の一員となり、制作に加わるまでになりました。
 彼の名は千田是也。周知の通り、新劇の代表的人物ですが、その青年期にはこのドイツ・アジプロ隊での活動がありました。4年後に帰国した彼は東京のアジプロ隊(メザマシ隊)で活躍、しかし日本は大戦に突入し、隊はまもなく解散を余儀なくされます。戦後、これら日独アジプロ隊の活動は、その政治性の強さ、文学性の低さゆえか、ほとんど顧みられていません。
しかし約80年が経ち、文学性よりも身体性を前面に出した舞台がしばしば注目を集めている現在、当時のアジプロ演劇をあらためて見ると、思わぬ面白さが見つかるのではないでしょうか。本展覧会は現代演劇を考えるための参照項として1920・30年代の日独アジプロ演劇をとらえ、この演劇に新しい光を当てる試みです。

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