enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

Manuscript by Kawatake Mokuami Kurotegumi Sukeroku

河竹黙阿弥自筆台本 『黒手組助六』(かわ たけ もく あ み じ ひつ だい ほん くろ で ぐみ すけ ろく)


 

縦12.1×横34.5cm

河竹黙阿弥(1816〜 1893)は前名河竹新七、歌舞伎史のなかでも屈指の名狂言作者である。幕末明治に活躍した彼は、リアリティ溢れるなかに色彩美と七五調のセリフが散りばめられた名作を数々書き下ろした。「黒手組助六」は安政5年(1858)3月江戸市村座初演。自筆台本は3幕目の32葉が残されている。このような半紙2つ折の横本は、作者推敲中の草稿として書かれた。第1丁表の役人替名(配役)には、4演目にあたる明治9年(1876)5月中村座上演時の配役が貼紙され、再演を重ねるなかで、この台本が長く活用されたことを物語っている。