enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

Script for Keisei ide no yamabuki

台本『傾城井堤』(だい ほん けいせいいでのやまぶき)


 

縦26.5×横18.7cm

天明7年(1787)4月江戸中村座上演作品の台本。のちに文化文政期を代表する作者4世鶴屋南北が、若き日の勝俵蔵時代に参画した作品である。上演ごとに新作の詞章が書肆から出版される人形浄瑠璃と異なり、歌舞伎の台本は原則的に、劇場側の記録として保存されるに止まった。ときに貸本屋が商品化し、読み物として流通することはあったものの現存台本は限られ、なかでも安永、天明期に上演された江戸の台本は貴重である。本書も貸本のひとつで大久保忠国旧蔵本、その没後は所在不明であったが、1999年当館の所蔵となった。