enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

Shamisen thought to have been used by Kataoka Nizaemon VII

伝 7世片岡仁左衛門 使用三味線(でん せい かた おか に ざ え もん し よう しゃ み せん)

 

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全長99.0cm

7世仁左衛門(1755~1837)の使用と伝えられ、さらに遡れば元禄年間に大石内蔵助が用いたとされる三味線。もとより確証はないが、全体に小ぶりで棹も細めに作られている優美な一品である。海老尾に「梅枝」と象嵌が施され、同じく胴から鳩胸にかけては梅と蝶の象嵌があり、糸捲の末端も梅花のかたちに刻まれている。7世仁左衛門の俳名は梅里といい、それゆえにこの三味線を所持していたのであろうか。 先祖伝来の数々の資料とともに、12世仁左衛門が寄贈した。