enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 浄瑠璃

Kaga no umi bunji no aranami

竹本素八旧蔵 義太夫節床本 「加賀海文治荒涛」 安宅関の段(たけ もと もと はち きゅう ぞう ぎ だ ゆう ぶし ゆか ほん かがのうみぶんじのあらなみ あたかの せき だん) 


 

縦28.0×横21.0cm

女義太夫(娘義太夫)の竹本素八旧蔵本中の1冊。近世期には、風紀粛清で処罰されることもあった女義太夫は、明治維新の後、東京で大いに人気を博す。明治末から大正にかけての女義太夫界を代表したのが豊竹呂昇であった。素八は、『浄瑠璃素人講釈』の作者として知られる杉山其日庵の後援を受け、呂昇亡き後の女義太夫界を牽引した竹本素女の弟子。近年一括寄贈された同資料群には、其日庵が補綴または創作した作品や、稽古に用いたと思われる床本等、貴重な本が多く含まれている。掲出の床本の題簽にも、其日庵編輯、摂津大掾校訂との記述がみられる。なお、女義太夫は現在も「女流義太夫」を称し、精力的に活動している