enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 浄瑠璃

Sansho dayu

説経正本「山庄太輔」(せっ きょう しょう ほん さ ん し ょ う だ ゆ う)


 

縦22.0×横15.4cm

説経は、浄瑠璃と同じく近世初期に人形と結びつくまで、語り物芸能として伝えられていた。中世以来の代表的なレパートリーのひとつが、この「さんせう太夫」である。人買いに騙された安寿と厨子王姉弟は、丹後国の山椒太夫の元で労役に酷使される。その後姉の犠牲によって逃げ延びた弟が出世して敵を取るという、森鷗外の同名小説にもなった著名な物語。説経は近世前期に人気があったが、正徳3年(1712)に掲出本を刊行した説経節太夫・佐渡七太夫豊孝の活躍以降、衰退の道を辿ることとなった。