enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 中世

Noh Costume "Maiginu"

能装束「舞衣」(瑞鳥松かさ文様)(のう しょう ぞく まい ぎぬ(ずいちょうまつ もんよう))

 

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丈168.5×裄98.5cm

長絹、舞衣ともに主に舞を舞う役の表着として用いられる。長絹は代表的な広袖形の装束で、摺箔の上から羽織るようにして着用する。前身と後身が縫い合わされておらず、露があるのが特徴。紫の地に金糸で薄と蝶をあしらった文様で、「井筒」にも「胡蝶」にも相応しい装束といえよう。一方、舞衣は脇の部分が縫い綴じられ、露のないものをいう。赤地に金糸で鳳凰の文様が織り上げられている。天女の役などに用いるのが舞衣の基本で、2007年の早稲田大学創立125周年記念祝賀能「羽衣」でも使用された。