2006年2月6日〜10日にシンガポールの東南アジア地域言語教育センター(RELC)にて「World Englishes and Miscommunications」国際共同セミナーを実施しました。同講座の担当教員や学生、およびDCC会員企業やDCC事務局メンバーを含む計52名が参加し、大変有意義なセミナーとなりました。
■「World Englishes and Miscommunications」国際共同セミナー実施概要
【目的】
アジアを中心に各国の文化背景や言語的な特徴をお互いに理解・尊重し、英語による実践的なコミュニケーション能力の向上を図る
【日時】
2006年2月6日(月)〜 2月10日(金)
【場所】
シンガポール 東南アジア地域言語教育センター(RELC)
【主催】
早稲田大学
【後援】
デジタルキャンパスコンソーシアム
【開催主旨】
DCCが推進している「サイバー・ユニバーシティ・コンソーシアム」(略称:CUC)プロジェクトの中で実施している海外共同遠隔講座「World Englishes and Miscommunications」について、授業終了後における講座の成果確認をするとともに、今後の発展へ向けて、参加している海外および早稲田大学の教員・学生が参加し、相互啓発するために対面交流セミナーを実施する
【参加者】
「World Englishes and Miscommunications」参加大学(以下8大学)より担当教員および学
生等計52名:
高麗大学(韓国)、チュラロンコン大学(タイ)、デラサール大学(フィリピン) 、復旦大学(中国)、
香港バプティスト大学(中国) 、マラヤ大学(マレーシア)、南ソウル大学(韓国) 、
早稲田大学(日本)
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セミナーの一環として、2月8日にはシンガポール国立大学にて特別講演会が開催され、DCC活動をご支援いただいているパナソニック アジアパシフィック株式会社にて広報をご担当されている松川佳洋様(Director, Corporate Communications Group)から基調講演をいただいた他、シンガポール国立大学のAnne Pakir助教授および寺田貴助教授の特別講演も実施されました。
セミナー風景
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World Englishes 特別講演会
(シンガポール国立大学にて)
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以下は各プログラムのレポートです。
<< RELC提供セミナー >>
当該国際共同セミナーをRELCにて開催するにあたり、 異文化コミュニケーションやWorld Englishesなど、当該セミナーの開催趣旨に沿った、RELC講師(Specialist)によるセミナーの提供をRELCに依頼しました。
各講師から、それぞれのトピックについての講義やグループディスカッション、ショートスピーチなど、インタラクティブなセミナーが提供されました。
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RELC講師によるセミナーの様子
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中野教授による特別講義
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<< 参加教員による特別講義・ワークショップ >>
当該セミナーに参加した各大学の教員から、各教員の専門研究分野や、World Englishesのテーマに沿った内容で特別講義およびワークショップが提供されました。
参加教員は以下のとおり:
Prof. Bok-Myung Chang
Ms. Sydney Gonzales-Villegas
Prof. Azirah Hashim
Prof. Tony T.N. Hung
Prof. Hikyong Lee
Prof. Michiko Nakano
Ms. Rachel Tan
Prof. Xiong Xueliang
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<<シンガポール国立大学での特別講演会 >>
基調講演:
パナソニック アジアパシフィック(株)にて、広報をご担当されている松川佳洋様より、「Requirements for Public Relations toward "Global Excellence Company"」と題して、松下電器の広報戦略と人材育成に関する基調講演をいただきました。
特別講演(1):
シンガポール国立大学のAnne Pakir助教授からは、英語を世界共通語として定義する用語の違いによる意味の違いについて、専門家や研究者の見解を踏まえたご講演をいただきました。
特別講演(2):
シンガポール国立大学社会科学部日本研究学科の寺田貴助教授(海外共同遠隔講座「アジアの共生-Co-existence in Asia-」 参加教員)からは、東アジア共同体形成に向けた動向とその背景について、AESAN+3の現状を踏まえた解説があり、共通言語としての英語の重要性についても言及しながらのご講演をいただきました。
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<< 学生発表 >>
2月10日の午後、当該セミナーの総括として、学生による発表が行われました。
参加学生はセミナー参加前に提示された4つのテーマから1つを選択し、セミナー期間中、同じテーマを選択したグループ毎にグループワークを通じて発表内容を検討しました。
発表はグループ毎に行われ、プレゼンテーション資料や寸劇等により、自分たちの考えや相違点を表現するとともに、参加学生間で活発な意見交換が行われました。
なお、発表会にはTV会議システムが設置され、早稲田大学の教室とインターネットにより接続して、中野美知子教授と矢野安剛教授が同システムを通じて参加しました。
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学生発表の様子
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参加者記念撮影
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担当教員会議風景
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