活動報告

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DCC2005年度総会報告


 2006年3月22日に、早稲田大学大隈会館にてDCCの2005年度総会を開催しました。会員企業の皆様、学内関係者など90名近くの方々にご出席いただき、第3次DCCの初年度を総括するとともに、2006年度以降の活動について会員の皆様と認識を共有することができました。

DCC2005年度総会次第

  【日時】
   2006年3月22日 17:00〜
  【場所】
   早稲田大学大隈会館 N棟2階N201会議室
  【ご挨拶】
   早稲田大学総長 白井 克彦
  【総会議事】
   議事事項:
    1) 2005年度活動報告
    2) 2006年度活動計画
    3) 2005年度会計報告および2006年度予算
    4) 会員紹介
    5) その他
  【ご紹介】
    1) 早稲田大学情報化推進プログラム(2006-2014年度)
    2) ACC/W構想およびCCC/Wについて
  【基調講演
    「モバイルによるマーケティング革新」
    早稲田大学商学学術院教授 恩藏 直人

以下は各プログラムの概要です。

<< 白井総長ご挨拶 >>
 DCCが第3次DCCとなって1年目だ。連続しているから、当然、それなりの厚みが活動にはできてきたと思う。配布されている資料からもかわるように、なかなか充実した1年が過ごせたのではないか。
 第3次DCCはどういうことを意図しているか。いわゆるオンデマンド型の授業、eラーニングの仕組みが世の中でごく当たり前にできるようになってきた。そういうものを活用して、これを教育ととらえるかどうかはなかなか難しいが、いずれにしても知的な活動を行っていく。意見の交換をする。先輩が後輩を引っ張っていく。あるいは職業選択にヒントを与える。そして、人材を育成していく。あるいは仕事を協力的に進めていくためにお互いに刺激し合う。協調する。これらはこれからの世の中にとって極めて重要なことだ。
 21世紀、日本が生き延びていくためにそういうサイバー型の装置をフルに使って世界に貢献することによってわれわれの存在意義を見せ、われわれも生きていけるのではないか。あるいは、そうでもしないと日本の存在感はなかなか示せないだろう。 したがってアジアにサイバーカレッジを実現していこうではないかということを大きな目標にしている。しかし、大学の授業を開放していこうというイメージを持っているわけではない。
 NITがやっているOCWという授業がある。NITは授業の半分をインターネット上に公開している。早稲田大学の講義を一部分オープンにすることを否定するわけではないが、インターネット社会をいろいろな立場の人が知的な意味で役立て、協力できる道具としてでき上がっていくといいと思う。基盤競争の手段になるだろう。
 商売をやるというよりはお互いがコミュニケーションする。ある人がほかの人を助けることに使えるかもしれない。教育もできるかもしれない。あるいは企業が望む人材を得るところに使えるかもしれない。あるいは、こういった知識がどこにあるのか、こういった技術がどこにあるのかという発見もできるかもしれない。そういうさまざまな知的な活動を支援するシステムがイメージできるだろう。
 そういうものがどうやったら自然発生的にできるか。これは大いなる賭けだ。あるいは挑戦だ。
 インターネット上の教育的人材発見、知的な発見、そういった種類のシステムをわれわれはイメージしている。したがって、一大学がやろうとか一企業がやろうということではない。そういう目的を持ったプラットフォームとはどういうものであるのかといことだ。
 企業が仕掛けて商売としてやることはもちろん考えられるが、教育という場面を考えると公共財的な意味を持たせるべきだろう。そういう意味で知的な道具というと、今これから発展していきそうなものの代表的な選手はGoogleだ。ああいうイメージのものよりももうちょっと知的なもの、社会的なものとしてやっていけないだろうかというのがこのDCCの趣旨であろう。
 そういう志を同じくしてここに集まっている。もちろん商売になるのではないかということで参加している方はいると思う。仕事としてはいろいろな仕事が生じるから、それぞれの企業にはそれなりのことをお願いしなければいけないかもしれない。お互いにそういうことは出てくるだろう。教育機関は教育機関で何か貢献しなければいけないだろう。そういうことの寄り集まりが、アジア全体にいい影響を及ぼすようなシステムをこの上に構築していけないだろうか。
 そういうことを最終目標にしながら、いろいろやってみないとわからない。したがって、DCC1
年目も共同実験的なことをたくさんやってきた。生き残るための一番いい方法が求められるだろう。あと2年、何か具体的なものがその中から出てきて動きだすことができれば非常にいいのではないか。いいアイデアといい行動を提供していただければありがたい。
 1
年目の成功を皆さんと共にここで確認し、最初の挨拶とする。


活動報告

<< 総会議事 >>
 事務局より以下の各事項について報告・説明が行われ、承認を頂きました。
  1 ) 2005年度活動報告 (説明資料)
  2 ) 2006年度活動計画 (説明資料)
  3 ) 2005年度会計報告および2006年度予算
  4 ) 会員紹介


 早稲田大学情報化推進プログラム
のご紹介


ACC/W構想のご紹介

<< 早稲田大学情報化推進プログラムのご紹介 >>
 早稲田大学教務部の根本副部長より、早稲田大学情報化推進プログラム(2006−2014年度)についてご紹介がありました。

 ・早稲田大学情報化推進プログラム
     (2006−2014年度)9ヶ年計画
 ・プロポーザル説明会の実施予定


<< ACC/W構想およびCCC/Wについて >>
 
高木DCC運営委員長(早稲田大学理事)より、第3次DCCが実現を目指している「アジアサイバーカレッジ早稲田」(ACC/W)と、その前段階としての「キャリアサイバーカレッジ早稲田」(CCC/W)に関するご紹介がありました。

 ・アジア・サイバー・カレッジ・早稲田(ACC/W)構想
 ・キャリア・サイバー・カレッジ・早稲田(CCC/W)創設ご提案

<< 基調講演 >>
 
早稲田大学商学学術院教授の恩藏直人先生より「モバイルによるマーケティング革新」という
テーマで基調講演をいただきました。詳細は産学交流フォーラムのコーナーでご紹介しています。
              (--> 産学交流フォーラムのコーナーはこちら

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