G/Aプログラムでは、春休みの期間中に四週間の労働実習をします。その目的は、東京以外での生活を通して、より広い日本文化を学習する事です。言ってみれば、東京ばかりが日本じゃないぞということを学生に体験してほしいわけです。この春の実習が始まった当初は、全員が島根県大東町にお世話いただいたのですが、その後、島根以外での生活体験をしたいという学生からの希望で、少しずつ派遣先を増やしていきました。こうして広がった派遣先は、一年こっきりの所、有望株であったはずが、ホストはコリゴリと、あっけなく消えてしまった所、今年限りとほのめかされ、覚悟を決めて挨拶にうかがえば、今後も何とかしましょうと、GOサインをくださる所、そして、着実に成果をあげている所など、その盛衰攻防の裏話にはこと欠かないようです。
今年は、島根県大東町、岡山曹源寺、大阪大東市、京都、ツムラ順天堂藤枝工場の他に、盛岡ホテル厨房、神戸市キリスト教会、沖縄ハワイ協会、石垣国際農林水産試験所が新しく加わりました。そして、私はこれらすべての地を訪問しました。島根県大東町での温かいもてなしに、作り上げてきた深い絆に感謝。また、他の地でも同様な確かな手応えを感じました。今春登場の盛岡は、私には馴染み深く、安心な場所でした。沖縄は、気候的には最高の地ですが、なんといっても勝っての分からない所でした。でも、那覇の学生は国立劇場のレストランで働くかたわら、三線の練習にとりこになり、さらに、彼の先祖のルーツをたどるという貴重な経験までもさせてもらいました。石垣国際農林水産試験所の学生は、内ではサトウキビの英語パンフレットの制作を手掛けたり、外では新種の稲の種まきを手伝ったり、週末は、キャンプや釣りを楽しんだりという生活でした。私は、ふらっと寄った郷土料理店の店長さんが、話が弾むうち、島の窯元と塩工場を案内しくださることになり、思わぬ観光をさせてもらいました。
こうして、私も、公私ともども色々な文化や人々と交わる機会をいただきましが、訪問先々で皆さんの本音に触れられたのは、なんといっても私のルーツ、日本語でした。これは、RDとしてもプラスだったと感じています。今のところ、どこからも、悪い報告がないところをみると、今年の春期文化実習プログラムは成功したようです。
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