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文学部 コースの特徴(17コース)

哲学コース東洋哲学コース心理学コース社会学コース

教育学コース日本語日本文学コース中国語中国文学コース

英文学コースフランス語フランス文学コースドイツ語ドイツ文学コース

ロシア語ロシア文学コース演劇映像コース美術史コース

日本史コースアジア史コース西洋史コース考古学コース

 

哲学コース

Q1 哲学については、これまで哲学者の著作などにふれたこともありません。ただ「哲学」という言葉には強く惹かれるものを感じています。それでも哲学コースに進んで勉強についていけるでしょうか?
A1  高校で「哲学」という教科がないのですからそれも当然でしょう。でも「倫理」をやった人は少し哲学をかじったことになります。いずれにしても、大学で哲学を勉強するということは新たな出発と考えてよいと思います。大事なことは、物事の根本的なことは何か、と、自ら問う姿勢なのです。それがあれば哲学をやる資格は十分にあります。自らの関心を抱きながら始めれば、具体的知識は、おのずから蓄積されていきます。私(哲学コースの教員)も大学入学したての頃は、本当に何も知らない新入生でした。
Q2 哲学コースに進むと、どんな勉強をして、何を学ぶことができるのか、少し具体的に説明してもらえませんか?
A2  哲学についての一般的な説明は、たしかに抽象的でわかりにくいでしょうね。世界や人生の意味を問うなどとといっても、どこから手をつけたらよいのか、困惑するばかりでしょう。そこで手引きになるのが多くの先人達の思索です。二千数百年の歴史がある哲学ですから、私たちが人生・世界の意味や真理や神について、普通抱くような問題はほとんどすべて、過去の哲学者たちによって論じられ、そして考え抜かれています。たとえば現代人が、思索の深さと広さの点でプラトンやカントより進んでいるとはとても思えません。ですから哲学を勉強しようとすれば、どのような問題を考察するにしても、先ずは、その事柄を論じている過去の哲学者の著作を手がかりにするのが常です。そこから一歩でも前に進めれば大したものでしょう。そういうわけで、教室での学習は、各教員の指導の下でいろいろな哲学者たちの著作を読みそして理解しながら、さらには教員や友人達と議論することが中心になるはずです。どんな哲学者であれ、その思想の理解がこうして深まれば、その経験を基にして、他の思想や一般的な哲学的問題も理解できるようになってきます。そして、そこから自分自身の主体的な思索もきっと生まれてくるでしょう。そのためにも、過去の偉大な哲学者の思想を理解し、そして自分の思索力を身につける、これが哲学コースでの基本的な勉強のスタイルです。
Q3 哲学コースに進むとして、その前に、準備をしておいたほうがよいことはありませんか?
A3  哲学史の本を読むことをお勧めします。「西洋哲学史」とか「西洋思想史」という名のついた本はたくさんありますから、大きすぎず小さすぎないものを選んで、じっくり読むのがいいでしょう。哲学史の知識はどんな哲学・思想を学ぶうえでも、基礎として重要です。全部理解できなくてもかまいません。読んで理解したことが、少しでも頭に残っていれば、哲学コースでの勉強に後々とても役にたちます。
Q4 哲学コースで学べることは、たとえば、文化構想学部の現代人間論系や、文学部の心理学コースなどで学ぶこととどういう違いがあるのでしょうか?
A4  現代人間論系をはじめとして、他の思想的問題を扱う論系・コースと比べて言えば、哲学コースでは、オーソドックスな哲学研究を主眼にするという意味で、より系統的で専門性の高い授業が行われる点が違いの一つとしてあげられるでしょう。現代人間論系などにおいて類似の講座が置かれた場合でも、多くの場合は、歴史的、文化的な諸領域との関係において広くとらえられた「思想」という方向からその授業が行われるでしょう。哲学コースでは、哲学の名で呼び伝えられて来た明確な歴史と伝統を有する学問分野を学んでいきますので、例えば哲学者個人の主著などを熟読するなどして、より焦点を絞った専門性を求めていくことになります。
  また心理学、社会学などとの違いを言えば、それらの言葉に見られるように、一定の個別領域に学問の主題を定めており、またその探究の姿勢には、実験観察や、データの収集をはじめとして、より実証的な性格が見て取れると思います。これらの学問の価値を否定するのでは決してありませんが、実証的な経験的事実を超えてまで事柄の意味を探究しようとするところに哲学の際だった特徴があり、またその醍醐味もあると言ってよいでしょう。「心」というものを考える場合でも、哲学では、例えば実存主義は、心を、外部から客観的に観察し働きかけてその構造や機能を確定することよりも、他者(他の人格、状況、世界、神等)との関係における自らの心の存在論的考察を哲学者が主体的に遂行し、そこから、この私自らがどう生きるべきかという倫理的考察、さらには自由という心の本質的なあり方によって、これまでの自己を乗り越えて新たな自己実現をめざす人間存在の実存的考察を行なうのです。このように、他の分野と哲学ではアプローチの仕方がとても異なっています。言葉を換えて言えば、哲学には、ある特定の領域に拘束されないで、あらゆる物事の意味を自ら問い求めていくという開かれた可能性が、その学問の成立の起源から常に約束されているのです。
Q5 哲学をやるには語学の勉強が重要だと聞きましたが、外国語の修得はどの程度必要なのでしょうか?
A5  「哲学」は開かれたものとはいえ、その起源は西洋に求められる学問であり、またその中身は言葉で表現されるものですから、専門的に研究する哲学書などに対応する外国語の知識は、もちろんないよりある方が望ましいことは言うまでもありません。たとえばフランス語の知識ゼロでサルトルの哲学を深く理解しようとしても、やはり限界があるでしょうし、ギリシア語の初歩も知らずにギリシア哲学を専門的に研究するのは少々無謀な話です。しかし、哲学コースでは、すべての学生がすべてのテキストを原語で読むというカリキュラムは非現実なものであることを前提にして、学部の学習上では、代表的な哲学書の翻訳を積極的に利用することを推奨しています。ただそうはいっても、専門に研究する著作で、翻訳で読んでも微妙な表現が為されている箇所などは、原書に当たって確認するくらいの努力は期待しています。また同じ本でも訳者が違えば重要な概念の訳語が違ってくる場合が多々あるのですが、この場合でもその原語を知っていれば、それらの訳語とは異なる、より適切な訳語を自分で設定することも可能となってきます。実際、元の語を知っているかいないかで思想内容の理解には大きな違いが出てくるものです。原語を通して哲学者の生の言葉に触れることの喜びをぜひとも味わってもらいたいと思います。このように、哲学コースでの勉強には、外国語の知識はあればあるだけよいのことは確かです。好き嫌いはあると思いますが、語学というのは日々の積み重ねです。哲学に対する必要と関心に応じて、やめないで続けていれば必ず身に付いていくものです。授業で用いられたテキストなどはもちろん、哲学に必要な語学上の質問にも教員が答えていきますので、遠慮なく質問してください。
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東洋哲学コース

Q1 東洋哲学コースではどのようなことが学べますか?
A1  先ず挙げられるのは、インド・中国・日本という三地域の思想・宗教を一つのコースの中で学べることです。一つのコースで異なった地域の思想・宗教を学ぶことによって、それぞれの文化の違いを比較できるようになり、各地域の思想・宗教の特徴が一層よく理解できるようになります。また、仏教のように、アジア諸国に伝播した宗教については、その源流や展開に併せ、受容・変容を知ることができます。
Q2 東洋哲学コースではどのような語学が必要ですか?

A2

 

 漢文の文献を扱う授業が多いので漢文の読解力が必要になりますが、授業を通じて知識が身に付いていきます。一般の漢文と仏教の漢文とでは違いもありますので、卒業論文のテーマにあわせて各自の勉強をするのがよいでしょう。インド関係で卒業論文を書く人はサンスクリット語の勉強をすることで深みが増します。  
Q3 インドの思想・宗教を学ぶ意義はどこにありますか?
A3

 インドでは、唯物論、無神論から、唯心論、有神論まで、多種多様な哲学思想が花開き、仏教のように、アジアの精神文化の基盤になった宗教もあります。またそれらは、近代の西洋の哲学や芸術に影響を及ぼしました。インド思想は、東西の文化の結び目と言えるのです。インド思想を学ぶことの意義は、世界の思想文化を総合的に捉えるための基礎を作り上げる、という点にあります。

Q4 中国の思想・宗教を学ぶことによって、何が得られますか?
A4

 中国の人々の生き方や文化が深く理解できるようになります。そしてそのことが、自身に反映します。人間は思想を持って生きている動物です。他の国の人々の生き方や文化を知ることは、学ぶ者自らの生き方に大きく影響します。人を知ることは己を知ることになるからです。

Q5 日本の思想・宗教を学ぶことをどのように考えたらよいでしょうか?
A5  様々な思想や宗教が現実に機能していますので、なかなか難しい問題もあります。しかし、文献を正確に読むことで、客観性を重視した学問が成立します。様々な分野、或いは人物を文献で理解することは、日本文化の本質を知る上で有効な手段と言えるのです。既に積み重ねられた業績を活用しつつ、原典を繙くことで見えてくるものがあります。
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心理学コース

Q1 心理学コースではどのような心理学が学べますか?
A1  カリキュラム構成はジェネラルに心理学が学べるようになっていますので、基礎から応用まで全域が学べます。基礎教育後の2年次の専門演習は多くの専門領域から選択できる構成になっています。実際に入学し心理学の授業を受講すると、心理学領域の広さに気づかされ、改めて心理学の領域と広がりに魅力を感じ、強い問題意識が出てくると思います。
Q2 心理学コースで心理臨床のカウンセリングや行動療法が学べますか?

A2

 

 複数の専門家が居ますので当然学べます。心理臨床を専門に学びたい人は、心理臨床の専門家になるために指定された大学院(早稲田大学では人間科学研究科臨床心理学研究領域がそれに相当)に入学する必要があります。指定大学院に進学するのにその下にある学部に入学する方が良いかどうかは、原則的には気にしなくて良いでしょう。心理臨床指定大学院への進学は毎年非常に多いです。  
Q3 早稲田大学で心理学が学べるところはどこですか?
A3

 人間科学部(人間環境科学科、健康福祉科学科、人間情報科学科)、スポーツ科学部、教育学部(教育学科教育心理学専修)、文学部心理学コースで学べます。人間科学部の場合は、3学科の中に心理学の専門家がいる形です。健康福祉科学は臨床系、人間環境科学と人間情報科学は基礎系や臨床以外の応用系の心理学の専門家がいます。スポーツ科学部では生理学的心理学やスポーツ心理学が学べます。教育学部と文学部では、教育心理学専修と心理学コースと名称は違いますが、心理学を基礎実験から応用領域までをシステマティックに学べます。但し、カリキュラム内容は、教員構成や専修(コース)名称に依存する面はあります。自分には何ができるかという視点から、教員の専門領域を調べて選択する方向を決めればよいでしょう。
  なお、文学部心理学コースでは、心理学全域をカバーできる教員構成なので、基礎から専門教育まで充実したカリキュラム構成になっています。

Q4 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A4

 文学部の中や他の学部に比べても就職率は非常に高いといえます。心理学の基礎教育と専門教育で培われた「人間・社会事象を見る目」(データ集めと処理)が就職先では有効な武器になり、社会に役立つ人間を育成している証になります。3割前後は専門に関わる大学院進学(心理臨床系も含む)や法務省(専門職)など、約6割は大手企業や特色ある企業に就職しています(商社、銀行、食品会社、広告関係他)。残り1割前後は、舞台演劇などのように好きなことを続けるかアルバイトで次年度の就職活動や受験勉強をするなどがあります。

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社会学コース

Q1 社会学コースはなぜ文学部にあるのですか?
A1  社会学は社会現象を科学的な方法で説明しようとする意図をもって、19世紀前半に実証的哲学として誕生しました。「実証的」というのは、「抽象的・理念的」にではなく、時代の要請に呼応して現実の問題や課題の解決へと結びつけるということを意味しています。このように哲学を出自とする社会学は、早稲田大学など多くの大学で文学部の中心的位置を占めてきたのです。
Q2 社会学でいう理論とは何ですか?

A2

 

 「理論」というと難しそうに聞こえますが、「現象を説明する枠組み」「現象を理解するための道具」を意味します。社会学が対象とする社会現象は、自然科学が対象とする自然現象のように一つの要因や仕組みによって成立しているのではありません。さまざまな要因が複合的に関連しあって出現しています。最近、毎日のように新聞やニュースで取りあげられている「少子化」という現象を考えてみてもわかりますね。そうした複雑さを整理し、読み解いていくための枠組みが理論です。社会学では19世紀から多くの理論体系を蓄積しています。そうした理論を学習し、どの理論があなたの観察する社会現象の説明に一番フィットするかを検討していきましょう。
Q3 社会学コースと社会科学部との違いはどのようなところでしょうか?

A3

 

 「社会学=(イコール)社会科学」ではありません。社会科学は、自然科学や人文科学のように科学の領域を大きく括った名称です。社会学は社会科学の一領域になります。社会科学部は、社会科学を総合的に学習するカリキュラムを組んでいます。早稲田大学のなかで、社会学を体系的にかつ専門的に学習できるのは、文学部社会学コースです。
Q4 社会学コースで学んだことを将来どのように活かせるのですか?

A4

 

 社会学を学習して身につけた「社会の動きに対する鋭い感覚」や「人間に対する深い洞察力」は、社会人として、職業生活のみならず家族生活や地域社会での日常生活において「意識的な」活動をすることにつながります。マスコミや調査関連・情報関連を中心とした一般企業や国家・地方公務員、中学校・高等学校教員など幅広く活躍しています。また、大学院へ進学して研究者として活躍する卒業生も多くいます。
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教育学コース

Q1 教育学コースでは、どのようなことが学べますか?
A1  学校教育や社会教育の諸問題をはじめとして、人間形成にかかわる多様な事柄を事実や理念に即して学ぶことができます。教育との結びつきが特に強い子どもや青年をめぐる社会的動向などもその一例です。
Q2 教育学部との違いはどのようなことですか?

A2

 

 教育学部の教育学専修との違いについてときどき質問されることがありますが、はっきりとした違いを強いてあげれば、設立の経緯や沿革〈教育学部は旧制の高等師範部、文学部は旧制大学〉といった歴史的背景ということになるかもしれません。しかし、入学してくる学生のみなさんにとっては、文学部の教育学コースは1−3制をとっているのに対し、教育学部はとっていないという制度上の違いがかなり大きいと思います。
Q3 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A3

 これまでの傾向が今後もしばらくは続くと仮定しますと、教員養成課程というわけではありませんので、教職に就く人は数の上では必ずしも多くはないでしょう。一番多いのはやはり一般企業に就職する人でしょうが、そのほか公務員になったり大学院に進学したりと、さまざまな進路が考えられます。

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日本語日本文学コース

Q1 文学部日本語日本文学コースと教育学部国語国文学科との違いはどこにありますか?
A1   日本語日本文学のあらゆる分野をカバーするスタッフとカリキュラムが用意されているという点では、どちらも充実しており、変わりがありません。しかし、教員の顔ぶれは異なりますから、専門にしたい分野がはっきり決まっている方は、自分の興味ある分野により近いところを専門とする教員がいるかどうかは重要な要素でしょう。「Webシラバス」のキーワード検索や、「学術情報データベース」などでお調べになることをお勧めします。また、教育学部の国語国文科の学生定員は135人であるのに対し、日本語日本文学コースの定員は60名です。専任教員の規模では、国語国文科が18人に対し、日本語日本文学コースは9名となっています。ただし、文化構想学部にも日本文学を専門とする教員が少なからず所属しており、ブリッジ科目などを担当していますので、就学上のさまざまなアドバイスが得られるはずです。将来、中学や高校の国語の教師をめざしている方は、文学部でも教職免許は非常に取得しやすくなっていますが、教科教育法などの教職専門科目のいくつかは、教職課程の授業を登録しなければなりません。
Q2 中学・高校の国語の教職免許を取得したいのですが?

A2

 

 文学部の日本語日本文学コースでは、必修科目の単位が教職のために必要な単位として指定されているものが多く、比較的教職免許が取得しやすくなっています。(ただし、教科教育法など、1部の単位は教職課程の授業で取る必要があります。)
Q3 日本語日本文学コースでは、現代文学で卒論を希望していても、難しい古文や文法を学ばないといけないのでしょうか?
A3

 日本語日本文学コースは、日本語日本文学のあらゆる領域について専門的に学べるコースです。学生の皆さんにも、この分野の基本的な知識はひととおり身に付けてもらった上で、高い専門的見地からそれぞれが興味を持つ分野での探求を目指してもらいたいと思っています。「学ばないといけない」というネガティブな考え方ではなくて、「学ぶことが出来る」というポジティブな姿勢で臨んでもらいたいと思います。村上春樹や江國香織などの現代作家・文学を卒論に取り上げることは、もちろんできますが、最近の作品しか読んでいないからといった消極的な姿勢では、卒業論文は単なる感想文に終わりがちです。古典や、近代文学の文献の扱いを吸収し、テクストにしっかりと向き合い、自分で現代文学に関する批評や研究の現状を探って、自分なりの読み方をまとめていくことが大切でしょう。

Q4 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A4

 コースで学んだことを生かす分野としては、出版社の編集者、新聞社の学芸部、テレビ局のディレクターをはじめとするマスコミ関係、また、中学や高校の国語科の教員も多いです。また、大学院に進学し、研究職を目指す人も少なくありません。作家や詩人、劇作家や評論家、ライターといった表現者も多く輩出し、各界で活躍されています。

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中国語中国文学コース

Q1 中国語中国文学コースでは、どのようなことが学べますか?
A1  中国語中国文学コースは、「語文双修(言語も文学も修める)」「古今兼学(古典も現代も学ぶ)」をモットーにしています。まず、コンピュータや最新の教授法を用いた中国語教育と、中国語を駆使する専門科目をとおして、良質で高度な中国語の運用能力を養成します。さらに幅広い領域の専門科目を通じて、中国の歴史・文化、アップ・トゥー・デイトな中国の姿、中国人のメンタリティーなどを学び、中国に対する深い理解を培います。
Q2 どんな授業があるのですか?

A2

 

 中国語は、各人のペースにあわせながら、これまでの数十倍も中国語にふれるコンピュータ学習と、教員と学生が対面して行うコミュニケーション授業を通して学びます。専門科目は、少人数の演習を中心としたアットホームな雰囲気の中で、言語から文学、古典から現代までの幅広い領域について学習します。講義科目でも、語学、文学やサブカルチャー(小説・批評から映画・マンガまで)、演劇、民俗、ITを利用した中国語の資料検索や文献処理など、多様な分野について学びます。 
Q3 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A3

 卒業生は、メーカー、貿易、マスコミ、出版、教育、研究など多くの分野で活躍しています。長期的に見れば、中国と日本の関係はますます緊密になることが予想され、良質で高度な中国のコミュニケーション能力と、正確で深い中国理解を兼ね備えた人材に対する社会的ニーズは高まっています。そうした社会の要請に応えることができ、中国に関する専門家としても通用する人材を養成するのが、中国語中国文学コースの目標です。

Q4 留学や資格を取得する機会はありますか?
A4

 留学に関しては、早稲田大学と中国の大学(現時点では北京大学、復旦大学)の両方で学位(学士)を取得できるダブルディグリー制度や、長期・短期の各種留学制度があるほか、中国でのインターンシップや中国の大学の学生との交流などのプログラムが用意されています。資格としては、中国語の教員免許が取得できるほか、留学の条件となっているHSK(漢語水平考試)や、中国語検定、コミュニケーション検定などを取得する機会があります。中国語中国文学コースでは、そうした留学や資格取得に対応した教育を行っています。

Q5 中国語中国文学コースは、文学部の東洋哲学コース、アジア史コースや、文化構想学部の多元文化論系アジア・日本文化論プログラムとどう違うのですか?
A5  中国語中国文学コースの特色は、何よりも中国について体系的に学習できることにあります。最先端の中国語教育と、中国語を駆使する専門科目を通じて、大学の4年間で、「読む、書く、聞く、話す」の各面の実践力を伴った質の高い総合的な中国語の能力を身につけられるのは、他のコースには見られない特色です。中国語の教員免許が取得できるのも、このコースだけです。また、言語や文化を中心に、近年新たな発見の相次ぐ古代文化から、ますますパワーを高める現代のサブカルチャーに至るまで学習でき、幅広い、そして専門的な深さを兼ね備えたトータルな中国理解を培うことができるのが、このコースの特色です。
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英文学コース

Q1 英文学コースではどのようなことが学べますか?
A1  われわれのいう「英文学」とは、英語という言語と、それによる表現のすべてを対象にした学問領域のことです。長い伝統がありますが、決して古くさい学問ではありません。世界の動き、英語を使う人々の変化、英語そのものの変化、他の学問領域との関連など、さまざまな要因により、どんどん広がりと豊かさを増し、常に変化を続ける学問領域です。英語については、英語学の一部門である音声学や応用言語学の観点から、その成り立ち、特徴、社会と言語の関係などを学ぶことができます。英語で調べものをしたり、口頭発表をしたり、論理的な文章を書くための訓練に役立つ授業もあります。文学は、シェイクスピア、ジェイン・オースティン、ハーマン・メルヴィル、アーネスト・ヘミングウェイなどの古典から、現代詩、近年のベストセラー小説、ノンフィクション、グラフィックノヴェルと呼ばれる漫画にいたるまで、幅広い題材をとりあげます。ただ字面を理解するのではなく、それぞれの題材がどんな特徴や時代背景や重要性を持つかを考え、学んでいきます。本や芝居や映画を原語で鑑賞する楽しみも大きくふくらむことでしょう。英語を使った批評、ジャーナリズム、映像・演劇、特定の文化現象、社会現象などをテーマにすることもあります。英文学研究がつちかってきたさまざまな問題意識や分析の方法を使って、より鋭くそれらの題材に切り込んでいくことができます。
Q2 英文学コースのカリキュラムの特徴はどのようなところですか?

A2

 

 幅広い題材を扱いますが、面白そうなものを脈絡なくとりあげて、好きなように論じるというのではありません。本コースのカリキュラムは、英文学の歴史と学問の方法をよくふまえた学び方ができるよう構成されています。はじめにいくつかのジャンルの代表的な作品にふれ、歴史的な流れを見渡します。そして3、4年次ではいずれかの時代や文化の潮流に焦点をさだめて専門的知識を養い、それらにつながる研究テーマを各自設定して卒論をまとめていくことになります。一言でいうと、学問の秩序と体系を重視している点が特徴といえます。それを経験してこそ既存の枠組みを超えていくことも可能になるはずです。  
Q3 英語力はどれくらい必要でしょうか?
A3

 ネイティヴ・スピーカーの教員が受け持つ科目もあり、学習のあらゆる側面で英語にふれることになりますから、当然、英語を理解し英語で表現する高い能力が求められます。逆に、コースの授業が英語力の向上に役立つということでもあります。しかし、各受講者がそれぞれに合った方法でさらに力を伸ばすためには、コース外の英語科目や留学制度などをうまく活用し、努力を続けることが大切です。

Q4 英文学コースと教育学部の英語英文学、文化構想学部の多元文化論系英語圏文化プログラムとの違いはどのようなところでしょうか?
A4

 坪内逍遥以来のシェイクスピア研究に代表されるように、早稲田大学には英文学研究の長い歴史があります。英文学コースは、その伝統をよりどころとしつつ、世界的な研究動向や新しい文化潮流を強く意識して研究を行う場です。日本や早稲田だからこそ生まれる独自性と、英文学の世界標準をバランスよく追求できること、この点が他の学部やプログラムとの最大の違いといえます。また文学部では、人文・社会科学の確立された学問領域が共存しているため、英文学とそれらのつながりを把握しやすいといえます。領域横断的なイヴェントも多く、今日の知の状況を実感できる環境の中で、英文学がいかに広がりを持つ学問かを実感できるはずです。教育学部の英語英文学科に比較して、文学部英文学コースでは文学・文化関係の研究テーマをより広く扱うことができます。教員の専門分野は、時代と地域という観点からも多岐にわたっており、現代文化に強いことも大きな違いです。英語圏文化プログラムとはいくつかのブリッジ科目を共同で提供しており、協力関係にありますが、主な違いは次のような点にあります。英文学コースは学問の体系を重視している、文学関係の科目が充実している、教職科目がより多く含まれている、卒業論文にあたる4年次の演習がバラエティに富み、数多く用意されている、などです。

Q5 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A5  英文学コースで身につけることのできる言葉の力、批評的な思考の力、広範な知識は、どのような職業にも役に立つはずです。卒業生は、教育、出版、マスコミ、官公庁、銀行、商社、製造業など、あらゆる分野で活躍することが期待されます。もちろん、研究者への道をめざすこともできます。
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フランス語フランス文学コース

Q1 フランス語ができるようになるかどうか心配ですがどうでしょうか?
A1  心配いりません。本コースはフランス語を多角的に習得することを基本の理念としています。フランス人専任教員と日本人教員に日常接することにより、授業に真摯に取り組んでさえいれば、4年間でフランス語はおのずから上達するはずです。
Q2 交換留学でフランス語圏に留学したいのですが、4年間で卒業できますか?

A2

 

 単位の認定制度があるので可能です。あらかじめ多めに単位を修得しておくなど、計画的に準備してください。 
Q3 フランス映画に興味があります。文学部の演劇映像コース、文化構想学部の表象・メディア論系との違いはどのようなところでしょうか?
A3

 あくまでも1・2年次で習得する強固なフランス語力をもとにして研究します。シナリオの分析や原作との関連など、広くフランス語・フランス文化全般にわたっての知識を踏まえた上での勉強ができます。

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ドイツ語ドイツ文学コース

Q1 ドイツ語ドイツ文学コースではどのようなことが学べますか?
A1  ドイツ語・ドイツ文学に限らず、<ドイツ語圏の文化世界>を形成するさまざまな分野(思想・演劇・映画・音楽・美術・建築・生活文化・サブカルチャーetc.)について学ぶことができます。大学に入学してドイツ語を学ぶうちに、またコースに進級してドイツ語圏の豊かな文化世界に触れるなかで、皆さんそれぞれの研究対象を見つけて下さい。
Q2 ドイツ語ドイツ文学コースで取得できる資格にはどのようなものがありますか?

A2

 

 中学校教諭1種免許状・高等学校教諭1種免許状(教科:ドイツ語)を取得することができます。いずれもドイツ語ドイツ文学コースの通常のカリキュラムに則って授業を履修して行くことで基本的に取得が可能です*。また当コースでは「ドイツ語技能検定試験(独検)」の2級合格を目指して、系統的な語学力のスキルアップを行っています。
*詳細については『教職課程履修の手引き』(教育学部発行)を参照して下さい。  
Q3 語学研修に行きたい/留学をしたいのですが,どのような方法があるでしょうか?
A3

 語学研修の場合は、毎年3月と8月に実施されている「早大生のための短期留学プログラム ボン大学・ドイツ語講座30日間」が特にお薦めです。また早稲田大学はドイツ語圏の約15の大学と協定を結んでいますので、「交換留学プログラム」を利用して1セメスターあるいは1学年間、留学することが可能です。詳しくは「早稲田大学留学センター」のHPを参照して下さい。

Q4 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A4

 通訳・翻訳の仕事に携わる、外資系の商社や銀行に就職する、ドイツ語圏の諸外国で仕事につく等、ドイツ語の知識を直接生かす方向、あるいはまた早稲田の卒業生が数多く活躍する出版社・新聞社・テレビ局といったマスコミ・ジャーナリズム関係に職を求める方向、そして大学院に進学して更に研究を深める方向など、さまざまな進路が考えられます。

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ロシア語ロシア文学コース

Q1 ロシア語ロシア文学コースではどのようなことが学べますか?
A1  「ロシア語ロシア文学コース」は、早稲田大学における戦前からのロシア文学・ロシア文化研究の伝統を受け継ぎ、その最前線を牽引するユニークなコースです。早稲田大学図書館がわが国で最も豊富にロシア語文献を収蔵していることからもそれがわかります。多民族国家ロシアは帝政時代から革命、ソビエト連邦時代、そしてソ連崩壊後の現在と、激しい歴史の転変をくぐりぬけ、それに伴いロシア文学とロシア文化もめまぐるしく変貌を繰り返してきました。しかし民謡・民話などのフォークロア、『イーゴリ軍記』に代表される中世文学、プーシキン、ゴーゴリ、トゥルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ、パステルナーク、ソルジェニーツィンといった巨匠たちの芸術は、時代を超えて生き続け、今もその輝きを失いません。そのロシアはまた私たちに最も近いヨーロッパとして日本と深い関わりを持ってきました。このロシア文学・文化研究の伝統を振り返って見るなら、ロシア正教、マルクス主義、ソビエト構造主義といった様々なイデオロギーや方法が分析のために用いられてきました。しかしそれらの多様な視点も脱中心化の大きな波に洗われており、ロシア文化は私たちの目の前にまったく新しい多様な姿を現そうとしています。
  「ロシア語ロシア文学コース」はロシア語の習得と古今のロシア文学の知識の獲得を踏まえながらも、このような状況に対応しつつ、新しいロシア文学・ロシア文化像の獲得に努めてゆき、現代の状況に即応した語学力を養っていきます。「ロシア文学」というとドストエフスキー、トルストイなどの「重くて暗い」19世紀ロシア文学がまず頭に浮かぶと思いますが、ロシア文学の分野は大変広く、小学校の国語の教科書に載っている「おおきなかぶ」はロシア民話ですし、いわゆる「韃靼人の踊り」で有名なボロジンのオペラ『イーゴリ公』の原作は中世ロシア文学の傑作『イーゴリ軍記』です。「ロシア語ロシア文学コース」ではこのように広汎な分野にわたる「ロシア文学」を学ぶことができます。文学では中世から18世紀、民話、民謡などのフォークロア、現代文学も学べます。もちろんロシア語に関する言語学的研究もできますし、文学だけでなく、映画、演劇、バレエ、音楽、美術、民間伝承などについても学ぶことができます。また地域的には狭義の「ロシア」だけでなく、旧ソ連の諸民族、シベリアの少数民族、東欧の諸民族の文化についても学生の関心に対応できる体制をとっていますし、ロシア文化と日本文化の交流といった比較文化的研究も可能です。またモスクワ大学をはじめとしてロシア語が通用する旧ソ連圏の多くの大学と早稲田大学は協定校になっていますから、それらの大学に留学してそれぞれの関心に応じて研究を深めることもできます。
Q2 他コースとの交流はどうなっていますか?

A2

 

 関連科目についていえば、「東欧史」などは西洋史コースの授業で学べます。またロシア語ロシア文学コースの「ロシア思想史」の授業などは哲学コースとの関連があり、「ロシア芸術の現在」は、演劇映像、美術史などのコースとの関連を持っています。それぞれの関心に応じてコースの枠を超えた自分自身のカリキュラムを作ってください。  
Q3 ロシア語ロシア文学コースで学ぶロシア語は、どちらかといえばマイナーな特殊言語のように見えますが、身につけると将来どのような役に立ちますか?
A3

 「ロシア語」というと狭い意味での「ロシア」でしか役に立たない、と考えている人がまだ多いのですが、リトアニア、エストニアなどのバルト諸国、グルジア、アルメニアなどのカフカーズの国々、カザフスタン、キルギスタンなどの中央アジアのイスラム系諸国など、旧ソ連に属する共和国ではいまだにロシア語が通用します。早稲田大学とそれらの共和国の多くの大学との間に学術協定が結ばれ、学生にも留学の道が開かれている現在、英語と並んでロシア語はそれらの国々で大いに役に立つといえるでしょう。それらの国々に関わる仕事をしようとしている人にとっても同様です。またウクライナ語、ベラルーシ語はロシア語と系統を同じくする東スラブ語ですので、それらの言語を学ぶためのステップとなります。さらに旧ソ連の民族語の多くが、表記にロシア語と同じキリル文字を使っていますので、それらの言語にも近づきやすくなる、といえるでしょう。

Q4 他大学・他コースと比較するとどのような特徴がありますか
A4

 外国語学部にロシア語学科を持つ大学は全国に存在しますが、文学部に独立したコースとして「ロシア語ロシア文化」という名称でコースを設置している大学はありません。人数が少ないこともあって、家庭的な人間関係と自由で伸びやかな雰囲気が特徴とも言えるでしょう。年一回の合宿などを通じての学年間の交流も盛んです。

Q5 進級に際してどの程度の知識があることが望ましいですか?
A5

 「ロシア語ロシア文学コース」のスタッフが中心となって編纂した『はじめて学ぶロシア文学史』(ミネルヴァ書房)には目を通し、文庫で読めるロシア文学の古典的名作には親しんでもらいたいものです。またロシア文化の中で文学、映画、美術、演劇、音楽、バレエなどどんな分野でもよいので、少なくともロシア文化のどれかひとつに積極的に関心を持って探求して欲しいと思います。またロシア語基礎文法の知識は不可欠です。

Q6 ロシア語学習会への参加はどのようにすればよいのですか?
A6

 特別な選考は行っていません。ただし、ロシア語を一年次で履修していない人は、当コースの主催しているロシア語学習会への参加をもって進級条件としています。

Q7 コース進級に際しての選考方法はどのようなものですか?
A7

 「ロシア文学と現代」「ロシア芸術の現在」「ロシア語ロシア文学基礎演習」「ロシア語ロシア文学基礎講義」などでロシア文化に興味を抱き、ロシア語を習ってみようと思い立った人のために、当コースではロシア語学習会を開催しています。随時参加可能です。基礎外国語としてロシア語を履修していない人で、ロシア語ロシア文学コースへの進級を希望する者はこの学習会に参加してください。希望者は気軽に上記の授業担当の先生に声をかけてください。

Q8 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A8  ロシア語の力を生かして旅行会社、放送、新聞などのマスコミ、出版社、商社などで働く人も多く、さらに大学院に進んで研究を深める人、翻訳者、通訳として活躍している人も少なくありません。なお「ロシア語ロシア文学コース」の前身である第一文学部ロシア文学専修は五木寛之、三木卓、多和田葉子など著名な作家、詩人を輩出しています。
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演劇映像コース

Q1 演劇映像コースではどのようなことが学べますか?
A1  演劇に関して主要な分野となるのは,日本・西洋・東洋の演劇・舞踊などですが、それぞれに時代や流派に応じた多様なヴァリエーションがありますし、また民俗芸能や演劇政策なども視野に入れています。映像に関しては主として映画を対象としていますが、映画史や映画理論をはじめ、作家論やジャンル論など、多角的なアプローチを展開しています。さらに、演劇と映像の両方にまたがる内容の授業も設けています。
Q2 演劇や映像の実技は学べますか?

A2

 

 戯曲や脚本の執筆、演出や演技、撮影や編集といった実技教育は行いません。演劇や映像の本質と多様性を、創作実践によってではなく研究対象として掘り下げてゆくことがコースの目的です。ただし、実技にも独自の意義があることは明らかですから、そうした面に興味のある人は各種のサークルや学外での創作活動に参加するとよいでしょう。  
Q3 演劇映像コースと文化構想学部の表象・メディア論系との違いは何ですか?
A3

 文学部の教育方針は基本的にアカデミックな学問体系に基づいており、A1で挙げた演劇・映像の主要な領域の区分にもそのことが反映されています。一方、表象・メディア論系では、そうした既存の枠組みを越えたアプローチをめざしており、演劇や舞踊ではなく“身体”が、映画やテレビではなく“イメージ”が、探究されることになります。

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美術史コース

Q1 学芸員になるためにはどうすればいいですか?
A1  所定の単位を修得して「学芸員資格」をとることが必要です。現状では学部卒業で美術館の学芸員になることは難しく、大学院の修士を修了することが求められます。
Q2 ビデオ・アートを研究することはできますか?

A2

 

 現代アートの領域は多様化して、ナムジュン・パイクなどのようにビデオというメディアで活躍するアーティストも多くいます。ビジュアルなアートは美術史の対象となります。  
Q3 世界史や日本史をとっていなかったのですが、大丈夫ですか。
A3

 世界史や日本史の知識がないと美術史ができない、ということはありません。進級してから、本を読んだり、作品を見たりして、自分の専門を見つけてください。

Q4 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A4

 広告や出版に進む卒業生が多数います。大学院に進んで学芸員を目指す人もいます。一般職であっても、美術史で学んだ「目で見たものを言葉にする力」は、さまざまな分野で役立つという自信をもってください。

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日本史コ―ス

Q1 日本史コ―スの教育方針・内容や教員構成はどのようになっていますか?
A1  日本史コ―スは、日本列島上に生きた人びとの生活・社会および諸外国との関係全般にわたる歴史的展開のあとを、あらゆる角度から総合的に実証的に考究・検証することを目的とするコースです。このことは同時に、日本史に関する専門的知識を広く修得し、歴史認識を深め、歴史意識を研ぎ澄ました有用な人材を育成するということも意味しています。研究・教育の体制は、大きく次のような時期区分に従い整えられています。 古代史:邪馬台国誕生のころから平安時代ころまで。 中世史:鎌倉時代から戦国時代ころまで。 近世史:織田・豊臣の時代から幕末ころまで。 近現代史:明治維新から現在まで。上記各時代へ充分対応できるように、それぞれの時代(古代・中世・近世・近現代)を専門の研究領域とする専任教員が配置されています。このほか文化構想学部に所属する日本史専攻の専任教員(大学院日本史コ―スは、文学部と文化構想学部の専任教員により構成)との相互往来を図る一方、非常勤講師の方も可能な限り多く委嘱し、多様な対応ができるように努めています。文学部日本史コ―スは、早稲田大学で唯一日本の歴史を専門に学ぶ場として大きな誇りをもち、また期待に充分応え得る豊富なスタッフや教育条件を整えていると自負しています。
Q2 日本史コ―スの教科内容、カリキュラム編成はどのようになっていますか?

A2

 

 専門必修として「演習」と「研究」があり、他に選択の必修講義科目が配置されています。演習では、日本史に関する史料・文献の操作・解読・批判など、調査・研究を本格的に行うための基本的な技術を身に付けるとともに、創造的な研究・報告・討論の実践的訓練を行います。したがって、積極的・能動的な参加が切に求められます。4年次に置かれた演習は、卒業論文指導に当てられています。卒論は、古代〜近世は各時代担当の教員が、近現代は2名のうちテ―マに相応しい教員がそれぞれ担当指導します。研究は、講義を通して、日本史研究の理論や方法論(2年次)、古代・中世・近世・近現代各時代の時代像や全体像(3年次)を学びます。  選択講義科目としては、歴史学・古文書学・日本民俗学・日本文化史・日本社会経済史・日本女性史・日本列島の人類史・日本戦争史・日本環境史など、多彩な科目が用意されています。基本的学習から専門的研究へ、通史的理解から特定の対象認識へと、自己の関心に即した日本史への知的好奇心を拡大・深化させ、最終的にその研究成果が卒業論文として結実するようなカリキュラム編成が成されています。  
Q3 日本史コ―スでは研究テ―マの設定が限定されることはありませんか?
A3

 日本史コ―スは、過去から現代に至るまでを一貫した展開過程として捉え、それぞれの興味によって、さまざまな課題を自主的に選んで研究して戴くことを方針としています。どんなものにも歴史があります。したがってすべてが研究の対象になります。そして研究テ―マを決めるのはあくまでも本人です。教員の基本的役割は、コ―スに入って来られた方々の歴史的関心・興味を育くむために材料(史料・文献)を提供し、研究を深めるための道筋や方法・技法を伝えることにあると考えています。歴史を構成する要素は多種多様です。近年、研究の対象はますます拡散・細分化してきていますが、その結果さまざまな角度からの分析が進み、従来には見られなかった豊かな歴史像が造形・提示されてきています。発想の転換もまた顕著になっています。たとえば、卒業論文では、ジェンダ―・家族・異文化・広告、留学・食べ物・健康・性・祝日・芸能・衣服・祭り・妖怪・心性、高校野球・大相撲・プロレスなどがテ―マになるようになりました。今までの認識に従えば、政治史・法制史・外交史・経済史・社会史・教育史・文化史・民俗史・スポ―ツ史等々ですが、何か堅苦しく感じられるこのような問題も、日常性に富む身近な関心事として新しい切り口を考えた時、素直に対象に向かいあえます。問題意識や史料による検証、史実の理論化には歴史学はこだわりますが、研究の対象は無限です。

Q4 日本史コ―ス内の学生の交流はどのようになっていますか?
A4

 授業の最小単位の「演習」を中心として、随時フィ―ルドワ―ク(現地調査)や博物館・文書館見学、コンパなどを開き、コ―ス内の交流を図っています。「研究」は同年次のコ―ス全員が一同に会する場でもあり、毎週顔を合わせる中で、自然仲間の輪は広がります。学部の日本史コ―ス・大学院文学研究科の日本史コ―スと教員の間では日本史学三者協議会(三者協)が作られています。同協議会には古代史・中世史・近世史・近現代史各部会が設けられ、院生と学部生を中心に基本史料の輪読などを行っています。それは、演習や講義で興味をもった学生の自主的な参加による学習の場であり、授業では味わえない雰囲気の中での貴重な創造的な研究活動の場ともなっています。三者協では全体の企画として、現在第一線で活躍している研究者を迎えての講演会、学部学生のための卒業論文入門講座などを、それぞれ年1回開催しています。また、日本史コース室は常に広く解放され、学部生・院生を問わず日本史コ―ス関係の人は誰でも自由に出入りし、学習・調査し、あるいは仲間や先輩・後輩と歓談ができるようになっています。

Q5 日本史コ―スでは他のコース、研究分野との関係をどのように考えていますか?
A5

 日本史コ―スでは前述のように充実したカリキュラムを用意しています。そしてコ―ス内で必要な単位を履修し得るようになっています。しかし科目配置は、コ―スとして設置が認められている範囲に限れていますので、研究の対象によっては不充分な面も多々あると思われます。この点幸いなことに、文学部では多くの講義科目が学生に広く開かれています。特に選択講義には他のコ―スからの参加も自由です。また、文化構想学部の各論系に設置されたブリッジ科目には、日本史コ―スと深く関わる科目も多くあります。研究対象への関心を広め深めるため、学部内の他のコ―スや他学部設置の科目にも目を配り、興味のある授業には積極的に参加することを勧めます。これは他の学問分野の研究方法を関心の所在を知るよい機会にもなるでしょう。文学部には、日本史・アジア史・西洋史・考古学4コ―スで運営されている早稲田史学会という学会組織があり、学会構成コ―スとして、日本史コ―スでは年次大会での学生・院生の研究発表、講演会・シンポジウムなどの催しや、『史観』という雑誌の発行などに積極的に参加しています。しかし、あらゆる分野で学際化が進んでいる今、日本史研究も例外ではなく、さらには分析素材の多様化(文献史料や物・無形資料などのほか、文学作品、図像・画像・映像・音声などの諸資料、聞き取りとり等々)ともあいまって、他の研究分野との研究交流はますます必要になってきています。たとえば、日本文学・民俗学・心理学・美術史・映像史・音楽史等々、みな然りです。また近年は外国との交流(特に東アジア)や比較研究も、日本史研究に不可欠の要素となっています。「環境」「文明」「戦争」などのテ―マが重要な問題としてクロ―ズアップされていますが、このような課題は一国史の研究領域を越えたもので、まさに国際的研究交流に参加することによって深められる問題です。ただ、ここで留意しておかなければならない重要なことは、問題を拡散化して焦点を不透明にしないことです。日本史コ―スに学ぶ者は、あくまでも日本という時空に立ち、歴史的に考えるという姿勢を堅持することが肝要です。その視点・視座から問題の本質を探り検証して論じるところに、日本史コ―スに学ぶ意義や楽しさが生まれます。

Q6 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A6  出版社、放送局、ジャ―ナリスト、公務員、商社員、銀行員、製造業、広告業、建設業、保険会社、ハイテク関係企業など、卒業生の進路は多様でしょう。IT関係に勤める人が多くなっているのは時代の要請と思われます。もちろん、大学院に進学して研究者を目指す人や、中・高校の教員、研究機関の研究員など、コースで学んだ知識を生かした専門職に就く人も少なくありません。
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アジア史コース

Q1 アジア史コースではどのようなことが何が学べますか?
A1  アジア史コースはとくに東アジアの中国・朝鮮の歴史と文化の学習を中心にカリキュラムが組まれ、その周りに北アジア史・東南アジア史・イスラム史等も配置し、広くアジア史全体を学ぶことができるようになっています。時代的にも、特に東アジア史は古代から近現代までをカバーし、現代の世界で起こっている諸問題が歴史学を通じてよく理解できるようになっています。東アジア世界の共通語は漢字です。この漢字は殷王朝に起こり、周に受け継がれ、周王朝の崩壊後、周辺世界に広がり、朝鮮半島や日本列島にも受容されました。したがって東アジア史の記録はこの漢字で書かれています。演習の「史料研究」は、このような共通言語としての漢字で書かれた史料を正しく読むための専門の演習です。この史料解読のトレーニングを出発点として、広くアジア全体の歴史と文化を理解するための史料批判を涵養することができます。
Q2 アジア史コースの目玉という「フィールド歴史学(東アジア)」とは何ですか?

A2

 

 史料は文献として編纂されたものだけを指すのではありません。最近の大きな特徴は、むしろ地下から出土する竹簡や木簡、あるいは碑文です。竹簡とは竹札に書かれたもの、木簡は木札に書かれたもの、碑文は石に刻まれたものです。こうした出土文字資料は、後世の人の手が入っていないまさに一次資料です。アジア史コースでは、こうした出土資料を文献史料と立体的に組み合わせ、文献史料の編纂者(『史記』ならば司馬遷)のバイアスを克服した、より歴史の実相に迫る方法論を追求します。さらにまた、中国や韓国において現地の研究機関と共同でフィールド調査によって収集した静止画・動画資料等も駆使し、文字資料の限界を超えた、考古学・民俗学・神話学等の関連諸科学を大胆に導入した歴史学を追求します。これは史料を与えられたものとして解読する従来型の歴史学の限界を克服し、フィールドでそれを発見・発掘する新しい歴史学です。  
Q3 卒論のとりくみはどのようなことですか?
A3

 学部の勉強の総仕上げは、なんと言っても卒業論文です。アジア史コースでは、この卒業論文を指導するため、一年間の特別な科目を置いています。これが演習(卒論)です。これまでの授業は、講義は聞いてノートし、演習は与えられた課題を調べて発表する、とういうものでした。しかし演習(卒論)では、テーマを自分で設定し、問題を設定し、それに関連する文献をくまなく調べ、信用できる史料を整合的に再構築し、歴史の実相を復原し、明らかにしていきます 。こういう手順を践んで物事の真実を明らかにしてゆく方法を学ぶわけです。これはたんに大学の授業の一コマであるばかりでなく、社会に出てからもそれぞれの分野で行われる普遍的な論証方法です。歴史学の論証の方法は、社会に出てからも活用できるツールなのであります。演習(卒論)ではこのような方法論をそれぞれの学生のテーマに即して、丁寧に指導します。学生諸君にはこうして卒業論文を完成させ、達成感をもって卒業してほしいと思います。

   
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西洋史コース

Q1 西洋史コースでは何が学べますか?
A1  西洋史コースでは、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、東欧史、北欧史など幅広い領域をカバーしています。学生は、演習、講義、卒論指導を通じて次第に自分の興味、関心をもった時代、地域等を絞り込んで学修することになります。
Q2 西洋史コースと他学部との違いはどのようなところでしょうか?

A2

 

 社会科学系の学部では、〜史という授業を多く開講していますが、その場合政治、経済、経営などに特化した学修になりがちです。西洋史コースではまず古代から近現代まで学び、また特定の領域に限定せず、3年次以降次第に絞り込んでいく手法をとります。卒業論文はきわめて重要なものであり、その準備のために3年次から懇切な指導をします。  
Q3 高等学校での「世界史」との関係はどのようなところでしょうか?
A3

 高等学校で学ぶ世界史は、西洋史を学ぶ上で重要な基礎になります。ただ西洋史コースはいたずらに史実を暗記することを目的とするのではありません。われわれの研究は、まず先人の歴史研究を踏まえつつ、古史料を読みどう解釈するかが中心になります。というと難しく聞こえますが、基礎から丁寧に指導します。世界史、特に西洋史の部分に関心の強い学生の参加を期待しています。

Q4 卒業後はどのような進路が予想されますか?
A4

 西洋史という学問の性格上、欧米の大学に留学する学生は多いです。大学は有名大学と交換協定を結んでおり、これを使うことができます。また西洋史コースの教員も留学の相談を喜んで受けます。進路は大学院への進学、中学校・高等学校教員も多いですが、公務員、民間企業など多彩です。

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考古学コース

Q1 考古学コースは考古学のどんなテーマでも勉強できますか?
A1  勉強できます。およそ考古学で扱えるテーマならどんな地域、時代でも扱えます。人間の活動の跡が残っている限り、まさに世界中で人類の登場から今日まで、といっていいでしょう。ただし、自分の興味・関心のあるテーマを早く持っていてほしいと思います。
Q2 考古学コースと日本史、アジア史、西洋史との違いはどのようなところでしょうか?

A2

 

 それらは文献(文字記録)を主な資料とし、考古学はそれらも利用しますが「もの」(遺跡・遺構・遺物)を主な根拠とします。  
Q3 実際に遺跡の発掘はできますか?
A3

 発掘は考古学の基本です。コースに入ると実習発掘があります。勉強すれば国内外の調査に参加のチャンスもあります。

Q4 考古学コースに進むのに、必要なことは何ですか?
A4

 特別のことはありません。自分で考古学を勉強したいという意志さえあれば大丈夫です。あとは歴史的なことへの関心、積極性、好奇心、協調性といったことでしょうか。

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