現代社会の大きな特徴の1つは、学校教育が極度に発展していることである。学校教育をめぐって次々に生ずる諸問題は、マス・メディアでも大きくとりあげられ人々の強い関心を集めている。そして、学校教育の社会的比重が増せば増すほど、他面において社会教育や生涯学習の意義も一層きわだってくるし、人間形成の基盤としての家庭や地域社会のあり方が改めて問われることになる。
このように教育の形態や領域は多様であり、教育にかかわる要因も多岐にわたっている。そのため教育学の研究は、種々の角度から多彩に展開することが特に重要である。
そこで、本コースでは、従来の教育学の成果を踏まえつつ未来社会へ向けての人間形成を展望しうるような幅広い見識を養うことを目ざして、バラエティーに富んだ科目を設置することに配慮している。現場や地域に赴いてフィールド・ワークに従事することに主眼をおいた演習などが設けられているのはその一端であるし、日本の教育はいうにおよばず、国際的な見地から地球規模で教育のあり方を研究する科目なども設けられている。
人間形成の現実と理念について深く学ぶことを通して人間をその成長と発達の可能性に即してとらえる姿勢を確立すること、これが本コースが最終的に目的とするところである。 |