現代の「英文学」、英語でいえば「イングリッシュ・スタディーズ」は、英語を媒体とするすべての思考の産物と表現活動を対象として発展してきた学問分野である。
英語そのものと文学作品の研究はもちろんのこと、あらゆる種類の評論、舞台芸術、ジャーナリズム、歴史の叙述など、この分野で扱われる題材は実に多岐にわたる。地域と時代についても、せまく限定した研究もあれば、通史的な流れ、地域間の関連をみる研究もある。「英文学」のもとには、細かい研究分野が存在し、その中には他の学問領域にまたがるものもあれば、独立の地位を打ち建てているものも多い。作家研究、文学ジャンルの研究、ルネサンス演劇、モダニズム・ポストモダニズム論、ポストコロニアル批評、英語帝国主義論、現代批評理論など、すべて「英文学」の領域内で学ぶことができる。
英文学コースでは、このような広がりを持つ学問が今、日本だけでなく世界でどのように教えられ、研究されているかをふまえ、できるかぎり体系的なカリキュラムを組んだ。全員がめざすべき目標として、英語力の向上、そしてイングリッシュ・スタディーズの基本となる方法論、問題系、背景知識の習得をかかげている。その上で、各自がそれぞれのテーマとそれに取り組む姿勢をさぐることができるよう、柔軟に、きめこまかい指導を行っていく。
シェイクスピア研究をはじめとする早稲田大学の英文学の伝統を礎に、新たな時代を築こうという意気込みにみちたコースである。 |