考古学コースは、他の歴史学と同じように人類の歴史の解明と理解とを目的としている。そのため文献史学と違って文字ばかりでなく、過去の人類が残したさまざまな物、遺跡や遺構、遺物などの物質資料によって研究、学習する点に特色がある。
考古学は文字資料の存在しないはるか昔のことだけを扱うと思い勝ちだが、決してそればかりではない。文字の少ない古代から中世も対象で、近世、近代の遺跡まで発掘調査し研究する。このため旧石器時代から近世までの関連する授業科目がある。さらに日本考古学はもちろんのこと、世界各地の考古学を学ぶことができる。これには多様な外国考古学の授業科目が充実している。
地球上に残された人類の痕跡、遺構や遺物の発掘調査こそが考古学にとっての基本である。したがって発掘作業を中心とする測量、撮影、資料採取などのフィールドワークや、遺物、図面の整理など基礎技術習得が必須である。また古代文化の各地、各時代のさまざまな様相、たとえば生業、交易、信仰、葬制、住居、食生活、環境、社会制度などを対象にして研究することができる。このため実習や実験考古学などの授業科目が用意されている。
考古学の研究は、人類の発生から現在(現実的には戦争遺跡など近代まで)を 含む長い時間軸に沿い、地域的には人類の足跡がある地球全域にまで及んでいる。 |