■ 『早稲田大学第一文学部・文学部講義要項』
(2009年度版)より
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◆アジア史コース◆
| 科目・担当 | アジア史演習1(史料研究1) 中国古代史と史料学 | 工藤 元男 | |
| 時限・配当 | 春期 月2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 中国古代史の流れを解説しながら、それぞれの時代を検討する上での基本史料を具体的に取り上げ、それをじっさいに読んでみることで、中国古代史研究の入門編とする。 史料としてあつかうものは、漢文史料だけでなく、金文(青銅器銘文)、木簡・竹簡などの出土文字資料も含まれる。こうしたさまざまな性格の史料を組み合わせることで、新しい歴史学が起ち上がってくることを理解してもらう。 |
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| 教科書 | なし | ||
| 参考文献 | その都度、授業中に指示する。 | ||
| 評価方法 | 毎回の出席(三分の二以上)と教場試験、もしくはレポートによる総合評価。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習2(史料研究2) 中国地域文化学の史料―地方志の研究 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 秋期 月2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
本年度は、中国地域文化の事例研究の一つとして宋元時代の浙江明州慶元府(寧波)を取り上げ、その研究のための基本文献である『宋元四明六志』を考察の対象とする。 中国に現存する地方志は約1万種類にも及ぶとされ、今も全国各村や鎮、市での編纂が盛んである。中国史を省みると地方志の編纂が活発化するのは宋代からであるが、宋元時代に作成され現在まで伝わる地方志は稀である。そのなかで一つの地域に宋元時代の六種の地志が伝わる明州(寧波)は例外ともいえよう。この時代の明州は、日本、高麗との貿易港として栄え、多くの日本僧が来航し、また南宋の科挙では多くの合格者を出したことでも知られる。このような地域の歴史を探る上で『四明志』をどのように利用したらよいのか、読解を進めながら検討する。 |
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| 教科書 | テキストはプリントして配布する | ||
| 参考文献 | 教場で提示する。 | ||
| 評価方法 | レポートと演習参加の状況を総合評価。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習3(古代中国史1) 「前漢帝国形成史の研究」 |
工藤 元男 | |
| 時限・配当 | 春期 火1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 前漢の建国者高祖劉邦の事績を『漢書』と『史記』を比較しながら、原文を中国古代史の流れを解説しながら、それぞれの時代を検討する上での基本史料を取り上げて講読し、歴史学上の重要問題になっている記事について検討する。あわせて高祖劉邦の樹立した前漢帝国が、以後の中華帝国の原型になったことも検討する。 | ||
| 教科書 | なし | ||
| 参考文献 |
堀 敏一『漢の劉邦』(研文出版、2004年) 佐竹靖彦『劉邦』(中央公論新社、2005年) 藤田勝久『項羽と劉邦の時代』(講談社、2006年) |
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| 評価方法 | 出席日数(三分の二以上)と筆記試験、もしくはレポートを総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習4(朝鮮史研究) 朝鮮古代国家形成史の研究 |
橋本 繁 | |
| 時限・配当 | 春期 木2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 漢の武帝による楽浪郡はじめ四郡の設置(BC108年)以来、10世紀までの千年にわたる朝鮮半島の政治、社会、文化、外交関係について、史料に即して検討する。東アジアという巨視的な地域世界を意識しながらも、主として当該時代を対象とする既存の文献史料(『三国史記』、『三国遺事』、『史記』から『新唐書』にいたる中国正史東夷伝など)を丁寧に解読、分析、解釈しながら、新たな歴史像を自らが描くための基礎的な方法を身につけ、従来の学説を自ら批判的に検討できるようにしたい。 | ||
| 教科書 | 資料は随時配布する。 | ||
| 参考文献 | 武田幸男編『新版世界各国史2 朝鮮史』(山川出版社) | ||
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習5(中国前近代史) 各種史料からみた中国士人社会の研究 その1 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 春期 木1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 歴史学が史料に基づく学問であることは言うまでもない。しかし従来の中国史学については文献史料、それも編纂史書の利用に偏する傾向が顕著であった。近年、こうした編纂史書がもつ官側の視点からくる限界に対し、各種の史料、絵画や書蹟、遺物や遺跡さらには自然環境さえも利用して研究対象を広げる試みが盛んになってきている。本演習の対象とする士人社会は、官側の視点の担い手たちの母体ともいうべき社会であるから文献史料は依然優位であるが、それ以外の史料を利用することでその歴史像が豊かになることは間違いない。そこで春期は主に絵画、書蹟を材料に考察を行う。 | ||
| 教科書 | とくにない。必要な図版はプリントして配布。 | ||
| 参考文献 | 教場で提示する。 | ||
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習6(古代中国史2) 張騫とシルクロード
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工藤 元男 | |
| 時限・配当 | 秋期 火2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 前漢武帝の時に本格化する東西交流史の中で、その牽引車となった人物が張騫である。その役割を史籍は“鑿空”と呼んでいる。本演習では、張騫の事績、彼によって盛んとなった東西交流の史実を『漢書』張騫伝の読解を通じて検討する。原文のテキストは中華書局版の標点本二十四史の『漢書』を使用する。 | ||
| 教科書 | なし | ||
| 参考文献 | 授業中にそのつど紹介する。 | ||
| 評価方法 | 出席日数(三分の二以上)と筆記試験、もしくはレポートを総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 | アジア史演習7(朝鮮史研究2) 朝鮮古代社会文化史の研究 | 橋本 繁 | |
| 時限・配当 | 秋期 木2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 10世紀以前の朝鮮半島における出土文字資料(石碑、木簡)や、正倉院に所蔵されている新羅文書などをとりあげ、『三国史記』『三国遺事』などの編纂史料や、同時代の中国や日本における出土文字資料などを対比しながら、文献史料では知りえない同時代史料がもっている独自性について検討をくわえる。これらの作業を通じて、古代朝鮮の社会文化史を探ると共に、東アジアにおける古代朝鮮の史料的特徴についても検討したい。 | ||
| 教科書 | 必要な史料は随時、プリントして配布する | ||
| 参考文献 | 武田幸男編『新版世界各国史2 朝鮮史』(山川出版社) | ||
| 評価方法 | レポートと演習参加の状況を総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習8(中国前近代史) 各種史料からみた中国士人社会の研究 その2 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 秋期 木1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 歴史学が史料に基づく学問であることは言うまでもない。しかし従来の中国史学については文献史料、それも編纂史書の利用に偏する傾向が顕著であった。近年、こうした編纂史書がもつ官側の視点からくる限界に対し、各種の史料、絵画や書蹟、遺物や遺跡さらには自然環境さえも利用して研究対象を広げる試みが盛んになってきている。本演習の対象とする士人社会は、官側の視点の担い手たちの母体ともいうべき社会であるから文献史料は依然優位であるが、それ以外の史料を利用することでその歴史像が豊かになることは間違いない。そこで春期は主に絵画、書蹟を材料に考察を行う。 | ||
| 教科書 | とくにない。必要な図版はプリントして配布。 | ||
| 参考文献 | 教場で提示する。 | ||
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 | アジア史特殊講義1(中国古代史) 中国古代の社会と文化 | 工藤 元男 | |
| 時限・配当 | 秋期 月1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
新石器時代から魏晋南北朝時代までの中国古代の社会と文化に関して、各時代の主要な問題をさまざまな角度から取り上げて検討する。それによって中国古代文明の過程を明らかにし、あわせて日本古代の基層文化にも言及する。 本授業は第一文学部のオンデマンド授業「東洋史学研究2」のコンテンツを利用し、さらに新しい資料を付加してビジュアルに構成している。歴史学・考古学・民俗学・民族学などの学際的な視座から中国古代史を再構成している。 |
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| 教科書 | とくにない。必要な図版はプリントして配布。 |
| 参考文献 | 教場で提示する。 |
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 |
| 科目・担当 |
アジア史特殊講義3(中国前近代史) 中国科挙社会の研究 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 春期 月1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
中国史は9世紀から11世紀にかけて、「唐宋変革」とよばれる大変動の時代をむかえる。この変革の時代に形成され出現した中国近世社会の構造は、基本的に近代中国まで継続する。 科挙は既に隋唐時代から行われていたが、官僚登用法の主流となり制度が確立するのは宋代になってからである。科挙に合格した者を士大夫と称する。かれらはおおむね新興地主層の出身であり、唐代までの貴族にかわり支配階層を形成し、文化の担い手でもあった。この士大夫官僚を頂点に、受験者や受験能力を認められた士人が中国近世社会の上部を構成する。科挙社会とは、科挙が単なる官僚登用法にとどまらず、社会秩序の規準として機能した社会を指す。本講義は、科挙社会という視点から中国史の特質を論じたい。 |
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| 教科書 | とくになし。 | ||
| 参考文献 |
一般向け図書 宮崎市定『科挙―中国の試験地獄』『宮崎市定全集』15 中公新書1963初版 村上哲見『科挙の話』講談社現代新書1980初版 平田茂樹『科挙と官僚制』山川出版世界史リブレット1997 専門書 荒木敏一『宋代科挙制度研究』東洋史研究会1969 論文 近藤一成「宋代士大夫政治の特色」岩波講座世界史9 1999 |
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| 評価方法 | レポートを中心に総合評価 | ||
| 科目・担当 |
アジア史特殊講義4(東アジア近現代史) 18-19世紀の清朝をめぐる国際関係 |
柳澤 明 | |
| 時限・配当 | 秋期 金2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 18-19世紀、すなわち前近代から近代への移行期における清朝をめぐる国際関係を、特に清・ロシア関係を軸として検討する。17世紀の最初の接触以来,清とロシアは曲折に富む外交を展開し、独特な二国間関係の枠組みを発展させてきたが、西洋諸国の東アジア進出にともなって、両国関係には大きな変化が生じ、それは現在に連なる「中国」という国家の枠組み形成にも影響を及ぼした。そのダイナミズムを詳しく論じてみたい。 | ||
| 教科書 | とくになし。 | ||
| 参考文献 |
吉田金一『近代露清関係史』近藤出版社,1974 坂野正高『近代中国政治外交史』東京大学出版会,1973 |
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| 評価方法 | 期末にレポートを課す。出席状況も加味する。 | ||
| 関連するURL | http://db2.littera.waseda.ac.jp/asiadb/index.html(アジア歴史文化マルチメディア・データベース) |
| 科目・担当 | アジア史概論1 「東アジア世界の形成と展開」 | 工藤 元男/近藤 一成/飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 春期 火3時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 中国を中心とする東アジア世界(中国文明の世界)がどのようにして形成され、展開していったかという問題を、中国の古代史を起点として、近世以降に焦点を合わせ(近藤一成・飯山知保)、動態的な理解を深めることを目的とする。 | ||
| 教科書 | とくになし。 | ||
| 参考文献 |
松田壽男『アジアの歴史』岩波現代文庫 栗原朋信『上代日本対外関係の研究』吉川弘文館 1960年 森克己『日宋貿易の研究』国書刊行会 1970年旧版『岩波講座世界歴史9』 1999年新版『岩波講座世界歴史9』 杉山正明・礪波護ほか監修『中国の歴史8 疾駆する草原の征服者―遼 西夏金元』(講談社、2005年10月) 森安孝夫『興亡の世界史5 シルクロードと唐帝国』(講談社、2007年2月) |
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| 評価方法 | 出席日数(三分の二以上)とレポートを総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 | アジア史概論2 「アジアの多様なひろがり」 | 工藤 元男/近藤 一成/飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 秋期 火3時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
歴史世界としてアジアを見たとき、われわれはその多様なひろがりに圧倒される。しかしそれは、単にアジアの内部がさらに多くの地域に分けられるという意味ではない。「イスラーム」や「遊牧」といった異なる基軸を設定することによって、さまざまに異なった空間的・時間的ひろがりが見えてくるということなのである。この講義を通じて,そうした多様性・ひろがりの一端を感じ取ってもらえればと思う。具体的には以下の通り。 1.中央アジアの歴史と文化について(吉田):中央アジアの遊牧民の歴史と文化を中心 に講義し、隣接するより湿潤な地域の農耕民や狩猟民との接触・交流にも触れる。 2.西アジア・イスラーム史について(佐藤):奴隷、マムルーク軍 人、神秘主義聖者などを中心に講義する。 3.華夷秩序と近代(柳澤):明?清時代の東アジア広域秩序(華夷秩序)のありかたに再検討を加えるとともに、19世紀以降におけるその変容過程についても概観する。 |
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| 教科書 | なし。 | ||
| 参考文献 | 必要におうじて、そのつど教場で指示する。 | ||
| 評価方法 | レポートを課す。毎回の出席も成績評価の基準とする。 | ||
| 科目・担当 | フィールド歴史学 資料を史料化する | 工藤 元男/近藤 一成/飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 秋期 火3時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 21世紀の歴史研究は、近代歴史学=「国民国家の歴史学」の相対化を底流に展開している。東アジア史も例外ではない。本講義は、研究手法と史料学の視点からこの底流を検証する。具体的には、「フィールドで獲得した資料はどのようにして史料となるのか」という問題意識に基づき、各担当者が出土木簡や石刻・碑文、あるいは少数民族地域などの現場で獲得した「資料の史料化作業」を通して、東アジア史研究の主流である文献実証史学再構築を目指す。「泥臭い早稲田」の「汗をかく歴史学」である。 | ||
| 教科書 | なし。 | ||
| 参考文献 |
早稲田大学東洋史懇話会『史滴』30号(2009年) 特集「フィールド歴史学」 砺波護・杉山正明・岸本美緒(編)『中国歴史研究入門』, 名古屋大学出版会, 2005年12月. |
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| 評価方法 | 出席日数(三分の二以上)と筆記試験、もしくはレポートを総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 | 朝鮮近現代史 近代の朝鮮と日本 | 吉野 誠 | |
| 時限・配当 | 秋期 火2時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 西洋列強や日本による圧力が強まる1860年代から、日清・日露戦争や韓国併合をへて35年間におよぶ植民地支配の時期までを中心に朝鮮の歴史を概観し、研究上の問題点を検討する。征韓論にはじまる近代日本の朝鮮認識の展開に留意し、日朝関係に焦点をあわせながら講義をすすめる。1945年8月の日本敗戦は同時に朝鮮の解放を意味するものであったが、日本軍の武装解除のための暫定措置として設けられた三八度線が、東西冷戦のなかで南北分裂の境界線となってしまった。近代史の理解を通じて、現代の朝鮮半島がかかえる問題点を考えてみたい。 | ||
| 教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリントを配布する。 | ||
| 参考文献 |
朝鮮史研究会編『朝鮮の歴史』三省堂、1995年。 その他、授業の中で紹介する。 |
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| 評価方法 | 授業の中で書いてもらうレポートと、教場試験によって評価をおこなう予定である。 | ||
| 科目・担当 | 東南アジア史 | 菊池 陽子 | |
| 時限・配当 | 秋期 金2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 東南アジア史の概略、東南アジアの地理、生業、民族などの基本的事項をまず解説する。その後、古代から年代順に歴史をたどり、第二次世界大戦終了後の東南アジアの状況までを解説する。 | ||
| 教科書 | 教科書は特に指定しない。参考文献を適宜利用してほしい。 | ||
| 参考文献 |
石井米雄、桜井由躬雄 『東南アジア世界の形成』 講談社 1985年 石井米雄、桜井由躬雄編 『東南アジア史1 大陸部』 山川出版社 1999年 池端雪浦編 『東南アジア史2 島嶼部』山川出版社 1999年 |
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| 評価方法 | 授業への出席(50%)と学期末の試験(50%)によって評価する。 | ||
◆東洋史学専修◆
| 科目・担当 |
アジア史演習5(中国前近代史) 各種史料からみた中国士人社会の研究 その1 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 春期 木1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 歴史学が史料に基づく学問であることは言うまでもない。しかし従来の中国史学については文献史料、それも編纂史書の利用に偏する傾向が顕著であった。近年、こうした編纂史書がもつ官側の視点からくる限界に対し、各種の史料、絵画や書蹟、遺物や遺跡さらには自然環境さえも利用して研究対象を広げる試みが盛んになってきている。本演習の対象とする士人社会は、官側の視点の担い手たちの母体ともいうべき社会であるから文献史料は依然優位であるが、それ以外の史料を利用することでその歴史像が豊かになることは間違いない。そこで春期は主に絵画、書蹟を材料に考察を行う。 | ||
| 教科書 | とくにない。必要な図版はプリントして配布。 | ||
| 参考文献 | 教場で提示する。 | ||
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
アジア史演習8(中国前近代史) 各種史料からみた中国士人社会の研究 その2 |
近藤 一成 | |
| 時限・配当 | 秋期 木1時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 歴史学が史料に基づく学問であることは言うまでもない。しかし従来の中国史学については文献史料、それも編纂史書の利用に偏する傾向が顕著であった。近年、こうした編纂史書がもつ官側の視点からくる限界に対し、各種の史料、絵画や書蹟、遺物や遺跡さらには自然環境さえも利用して研究対象を広げる試みが盛んになってきている。本演習の対象とする士人社会は、官側の視点の担い手たちの母体ともいうべき社会であるから文献史料は依然優位であるが、それ以外の史料を利用することでその歴史像が豊かになることは間違いない。そこで春期は主に絵画、書蹟を材料に考察を行う。 | ||
| 教科書 | とくにない。必要な図版はプリントして配布。 | ||
| 参考文献 | 教場で提示する。 | ||
| 評価方法 | レポートと演習への参加を総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 |
多元文化論系演習(東アジア広域秩序) 日本漂流民のみた清代江南 |
柳澤 明 | |
| 時限・配当 | 春期 金6時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 前近代の東アジアには、中国を核とする広域秩序が存在していた。それは、「国境」「国民」「国家主権」に基礎をおく近代的国際関係とは異なり、中国王朝に周辺の諸地域・諸民族がゆるやかに従属することによって成り立っていたが、「従属」の内実は地域によってさまざまであった。かつ、こうした広域秩序は、政治的・経済的な面だけでなく、諸地域間の文化交流においても大きな機能を有していた。本演習では、清朝の時代(17-19世紀)を取り上げ、具体的な史料の分析を通じて、その構造・特質の一端に触れてみたい。本年度は、19世紀はじめに長江(揚子江)の河口付近に漂着した薩摩船の乗組員が、長崎に送還されるまでの顛末を描いた絵巻『清国漂流図』(早稲田大学図書館所蔵)を基本テキストとして読み進めながら、各受講者に関連するトピックスについて調べて報告してもらう。 | ||
| 教科書 | 『清国漂流図』の一部を基本テキストとして使用する(必要部分は配布)。原文の詞書は崩し字だが、授業では活字体にしたものを使う。 | ||
| 参考文献 |
荒野泰典『近世日本と東アジア』東京大学出版会,1988 紙屋敦之『大君外交と東アジア』吉川弘文館,1997 上田信『海と帝国』講談社(中国の歴史09),2005 桃木至朗編『海域アジア史研究入門』岩波書店,2008 |
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| 評価方法 | 授業時に報告した内容を増補改訂し、期末にレポートとして提出してもらう。出席状況も加味する。 | ||
| 科目・担当 |
多元文化論系演習(遊牧・オアシス文化論) 『モンゴル秘史』を読む |
吉田 順一 | |
| 時限・配当 | 春期 月5時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
『モンゴル秘史』(『元朝秘史』)を教材として取り上げる。 『モンゴル秘史』はモンゴル帝国時代にモンゴル人によって編纂された古典で、チンギス=ハーンの生涯を物語っており、歴史と文学が一体化した内容をもつ。まさに現代モンゴル民族の至宝であり、世界の古典の一つに挙げるべき価値をもつ。 私たちはこれを読むことによって、チンギス=ハーンが内陸アジアのステップと砂漠の騎馬遊牧民とオアシスの民を支配し、さらに南部の農耕地帯の一部も併せて世界帝国を建てた過程を、当時のモンゴル人がどのように理解し描こうとしていたかを知ることができる。当時のモンゴル人がチンギス=ハーンをどのようにみていたかも知ることができる。同時にアジアの多元文化の一つを担う内陸アジアのステップの遊牧民の文化を理解することができる。 このような『モンゴル秘史』をテキストとして利用し、できるだけ具体的・批判的に分析してテキストの扱い方を学び、かつ内陸アジアの騎馬遊牧民の活動のいわばピークの時代のかれらの歴史と文化の実相に迫ることが、本授業の狙いである。 本書はモンゴル語で書かれているので、演習ではその和訳本をテキストとして使い、適宜関連文献も参照して読み進める。 |
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| 教科書 | 小澤重男訳『元朝秘史』上・下、岩波文庫(青411-1・2)、1997年 | ||
| 参考文献 |
村上正二訳注『モンゴル秘史』1-3、平凡社(東洋文庫163、209、294)、昭和45-47年 那珂通世訳注『成吉思汗実録』、大日本図書株式会社、明治45年 その他(授業において紹介する |
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| 評価方法 | 出席率、研究発表・レポートの成績、教場での発言などによって、総合的に評価する。必要があると認めた場合には小テストも行う。 | ||
| 科目・担当 | 東洋史学演習V 東洋史学上の諸問題 |
東洋史学専修専任教員 | |
| 時限・配当 | 通年 各ゼミによる | 配当年次 4年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 本演習は、東洋史学専修学生の卒業論文主査である教員すべてが担当する。東洋史学専修に在籍して学んだことを各学生が集約する意味をもつ卒業論文を、学生の主査が、通年、きめ細かに指導することによって、立派に完成させることが本演習の主眼である。 | ||
| 教科書 | |||
| 参考文献 | |||
| 評価方法 | 原則として、担当各教員が学生の研究発表や質疑応答の内容等に基づき、総合的に判断することになる。 | ||
◎選択演習
| 科目・担当 | 東洋史学選択演習
1 東アジア史上の諸問題 |
高井 康行 | |
| 時限・配当 | 通年 金1時限 | 配当年次 3年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 近年魏晋南北朝隋唐五代期の研究において、墓誌などの石刻史料への関心が高まっている。そこで、本演習では当該時期の石刻史料をいくつか取り上げて講読を行い、その解読を通じて史料の扱い方・工具書の利用法などについて習熟を目指す。また、同時に関連する研究を調べる作業を行ない、当該時期の研究動向に対する認識を深め、さらにそれらの研究に批判検討を加えることにより、新たな研究の視点が見いだせるよう試みる。 | ||
| 教科書 | プリントを配布する。 | ||
| 参考文献 | 授業中に随時紹介するが、当面『中国史2 三国-唐』(山川出版社〈世界歴史大系〉1996)、『中国史3 五代-元』(山川出版社〈世界歴史大系〉1996)、『魏晋南北朝隋唐史の基本問題』(汲古書院、1997)をあげておく。 | ||
| 評価方法 | 出席状況,授業時の解読・報告・準備の状況によって、総合的に判断して評価する。 | ||
| 科目・担当 | 東洋史学選択演習2 近世-近代の東アジア |
柳澤 明 | |
| 時限・配当 | 通年 土1時限 | 配当年次 3年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 史料の所在や研究動向を調べていく作業を通じて、近世-近代の東アジア史に対する認識を深めるとともに、卒業論文作成へ向けての基礎的な方法と視座を獲得することを目標とする。具体的には、清代の政治・社会・文化に関する逸話を多く集めた筆記『嘯亭雑録』を読み進めながら、各受講者に関連する史料・研究動向について調べて報告してもらう。ただし、後期の一定時期に、各自の卒業論文に関連する学術論文の書評を組み込む。 | ||
| 教科書 |
『嘯亭雑録』。標点本を使用し、プリントして配布する。 |
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| 参考文献 | 『中国史4
明-清』山川出版社(世界歴史大系)、1999 『明清と李朝の時代』中央公論社(世界の歴史12)、1998 『明清時代史の基本問題』汲古書院(中国史学の基本問題4)1997 神田信夫『清朝史論考』山川出版社、2005 |
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| 評価方法 | 授業時の発表内容に増補・改訂を加えたものを、レポートとして学年末に提出してもらう。平常点(出席状況)もあわせて考慮する。 | ||
| 備考 | 「選択演習1」では中国古代史、「選択演習3」では西アジア(イスラーム)史が扱われるので、清朝に限らず、卒業論文のテーマとして近世以降の東アジアを考えている人は、積極的に受講してほしい。 | ||
| 関連するURL | http://db2.littera.waseda.ac.jp/wever/asiadb/index.html | ||
| 科目・担当 | 東洋史学選択演習3 | 佐藤 次高 | |
| 時限・配当 | 通年 火2時限 | 配当年次 3年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 本演習では、イブン・バットゥータ(1304-68/69あるいは77年)の『旅行記』のうち、エジプト・シリアにかんする部分を英訳を中心に講読し、可能な者はアラビア語原典に当たって訳語を検討する。これに続いて関連する著書・論文(日本語および外国語)を読み、最近の研究動向を探る。これらの作業を通じて史料の解読の仕方や研究の方法などに習熟することがねらいである。 | ||
| 教科書 |
本年は、イブン・バットゥータの『旅行記』(アラビア語とその翻訳)をとりあげる。 授業のはじめにテキストのコピーを配布する。 |
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| 参考文献 |
参考文献表を授業のはじめに配布するが、あらかじめ 日本イスラム協会監修『新イスラム事典』平凡社 大塚和夫ほか編『イスラーム辞典』岩波書店 佐藤次高『聖者イブラーヒーム伝説』角川書店 などを入手しておくとよい。 |
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| 評価方法 | 予定の卒業論文について、テーマ設定の目的、基本史料、参考文献などを記したレポートを前期末に提出する。平常点(出席)も合わせて評価する。 | ||
| 科目・担当 | 朝鮮近現代史 近代の朝鮮と日本 | 吉野 誠 | |
| 時限・配当 | 秋期 火2時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 西洋列強や日本による圧力が強まる1860年代から、日清・日露戦争や韓国併合をへて35年間におよぶ植民地支配の時期までを中心に朝鮮の歴史を概観し、研究上の問題点を検討する。征韓論にはじまる近代日本の朝鮮認識の展開に留意し、日朝関係に焦点をあわせながら講義をすすめる。1945年8月の日本敗戦は同時に朝鮮の解放を意味するものであったが、日本軍の武装解除のための暫定措置として設けられた三八度線が、東西冷戦のなかで南北分裂の境界線となってしまった。近代史の理解を通じて、現代の朝鮮半島がかかえる問題点を考えてみたい。 | ||
| 教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリントを配布する。 | ||
| 参考文献 |
朝鮮史研究会編『朝鮮の歴史』三省堂、1995年。 その他、授業の中で紹介する。 |
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| 評価方法 | 授業の中で書いてもらうレポートと、教場試験によって評価をおこなう予定である。 | ||
| 科目・担当 | 東洋史学研究2 中国古代文明の形成と展開 |
工藤 元男 | |
| 時限・配当 | 通年 木2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 中国古代文明の形成と展開の過程を、最新の資料にもとづき、新石器時代から漢魏晉代までいくつかのテーマを設定し、ビジュアルに資料を示して論じてゆく。本授業はフルオンデマンド授業なので、受講者は毎週、自宅もしくは大学のコンピュータルームで必ず一回はアクセスして受講しなければらない。 | ||
| 教科書 | 工藤元男『中国古代文明の形成と展開』(早稲田大学発行、トランスアート発売、2003年) | ||
| 参考文献 |
コリンヌ・ドゥベーヌ=フランクフォール著(工藤元男監修)『古代中国文明』(創元社、1999) 小澤正人、他『中国の考古学』(世界の考古学(7)、同成社、1999) 『中華の形成と東方世界‐2世紀』(岩波講座 世界歴史3、1998) 工藤元男『睡虎地秦簡よりみた秦代の国家と社会』(創文社、1998) 『特集 四川民族走廊』(アジア遊学5、勉誠出版、1999) |
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| 評価方法 | 成績はアクセス数(三分の二以上)、BBSにおける書き込みの内容、前後二回の試験(含レポート)によって総合的に評価する。 | ||
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関連するURL |
長江流域文化研究所 |
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| 科目・担当 | アジア史概論1 「東アジア世界の形成と展開」 | 工藤 元男/近藤 一成/飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 春期 火3時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 中国を中心とする東アジア世界(中国文明の世界)がどのようにして形成され、展開していったかという問題を、中国の古代史を起点として、近世以降に焦点を合わせ(近藤一成・飯山知保)、動態的な理解を深めることを目的とする。 | ||
| 教科書 | とくになし。 | ||
| 参考文献 |
松田壽男『アジアの歴史』岩波現代文庫 栗原朋信『上代日本対外関係の研究』吉川弘文館 1960年 森克己『日宋貿易の研究』国書刊行会 1970年旧版『岩波講座世界歴史9』 1999年新版『岩波講座世界歴史9』 杉山正明・礪波護ほか監修『中国の歴史8 疾駆する草原の征服者―遼 西夏金元』(講談社、2005年10月) 森安孝夫『興亡の世界史5 シルクロードと唐帝国』(講談社、2007年2月) |
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| 評価方法 | 出席日数(三分の二以上)とレポートを総合して評価する。 | ||
| 科目・担当 | アジア史概論2 「アジアの多様なひろがり」 | 工藤 元男/近藤 一成/飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 秋期 火3時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
歴史世界としてアジアを見たとき、われわれはその多様なひろがりに圧倒される。しかしそれは、単にアジアの内部がさらに多くの地域に分けられるという意味ではない。「イスラーム」や「遊牧」といった異なる基軸を設定することによって、さまざまに異なった空間的・時間的ひろがりが見えてくるということなのである。この講義を通じて,そうした多様性・ひろがりの一端を感じ取ってもらえればと思う。具体的には以下の通り。 1.中央アジアの歴史と文化について(吉田):中央アジアの遊牧民の歴史と文化を中心 に講義し、隣接するより湿潤な地域の農耕民や狩猟民との接触・交流にも触れる。 2.西アジア・イスラーム史について(佐藤):奴隷、マムルーク軍 人、神秘主義聖者などを中心に講義する。 3.華夷秩序と近代(柳澤):明?清時代の東アジア広域秩序(華夷秩序)のありかたに再検討を加えるとともに、19世紀以降におけるその変容過程についても概観する。 |
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| 教科書 | なし。 | ||
| 参考文献 | 必要におうじて、そのつど教場で指示する。 | ||
| 評価方法 | レポートを課す。毎回の出席も成績評価の基準とする。 | ||
| 科目・担当 | 中央アジア史 | 赤坂 恒明 | |
| 時限・配当 | 前期 火2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義内容 |
「シルクロード」の名のもとでよく知られているように、古代から中世にかけての中央アジア世界では、さまざまな人々が交流し、東西の文明が融和し、それが世界史上、非常に重要であるということは、周知の事実であろう。しかし、モンゴル帝国とチムール朝の時代を頂点に、それ以降、世界史上における中央アジアの地位は低下し、二大強国、ロシアと中国に分割され、近代を迎えることとなった。 本講義では、前近代における中央アジアの歴史について、(1)遊牧民と定住民の関係、(2)史料の問題、(3)「民族」形成、などの諸問題を中心に論じていく予定である。しかし、近代以降についても、カザフ、ウイグル、ウズベク、タタール等の諸「民族」が、過去をどのように解釈して自「民族」の歴史を構成しているか、という問題について、考慮したい。 本講義を通じて、受講者には、世界史上における中央アジア史の重要性を認識すると同時に、いわゆる「民族史」に内包される問題点を理解し、歴史に対する多角的な視野を持ち、歴史を相対化することができるようになっていただきたい。 |
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| 教科書 | コピーを配布する。 | ||
| 参考文献 | 授業中に適宜紹介する。 | ||
| 評価方法 | 出席状況、演習への取り組み方、レポート等に基づき、総合的に行う。 | ||
| 備考 | 授業への継続的な出席と積極的な参加が求められる。 | ||
| 科目・担当 | 東南アジア史 | 菊池 陽子 | |
| 時限・配当 | 秋期 金2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 東南アジア史の概略、東南アジアの地理、生業、民族などの基本的事項をまず解説する。その後、古代から年代順に歴史をたどり、第二次世界大戦終了後の東南アジアの状況までを解説する。 | ||
| 教科書 | 教科書は特に指定しない。参考文献を適宜利用してほしい。 | ||
| 参考文献 |
石井米雄、桜井由躬雄 『東南アジア世界の形成』 講談社 1985年 石井米雄、桜井由躬雄編 『東南アジア史1 大陸部』 山川出版社 1999年 池端雪浦編 『東南アジア史2 島嶼部』山川出版社 1999年 |
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| 評価方法 | 授業への出席(50%)と学期末の試験(50%)によって評価する。 | ||
| 科目・担当 | 中国前近代史 唐と東アジア | 石見 清裕 | |
| 時限・配当 | 後期 月2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義内容 |
中国史の中でも、唐代は非常に国際色豊かな文化が花開き、わが国もその影響を受けて古代王朝を確立したことは、よく知られるとおりである。 それならば、その国際的な唐という王朝は一体いかなる体制の国だったのであろうか、その時代、東アジアにはいかなる民族がいて、どのような社会・文化を形成していたのか、それらと唐はどのように交流したのか。また、唐代の東アジアはその後どのように変化したのであろうか。本講座は、このような問題を取り上げることによって、東アジア史の大きな流れに迫ってみたい。 |
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| 教科書 | 特に指定せず、必要史料はプリントして配布する。 | ||
| 参考文献 | 教場にて適宜紹介する。 | ||
| 評価方法 | 出席の状況と試験の成績によって、評価する。 | ||
| 科目・担当 | イスラムの文化世界 アンダルス(スペイン・ポルトガル)のイスラーム | 佐藤 健太郎 | |
| 時限・配当 | 後期 月5時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
現在のスペイン・ポルトガルには、8世紀から700年以上にわたりイスラーム政権が存在した。アラビア語でアンダルスと呼ばれたこの地域は、中東や北アフリカ地域と深く結びついたまぎれもないイスラーム世界の一部であると同時に、キリスト教世界に隣接するイスラーム世界の最西端でもあった。 この授業では、このようなアンダルスのムスリム社会について、特にキリスト教徒とのかかわりに焦点をあてて講義をすすめていく。 |
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| 教科書 | なし | ||
| 参考文献 |
関哲行・立石博高・中塚次郎編『世界歴史大系 スペイン史1 古代-近世』山川出版社,2008年 上記の基本文献の他、一般的な文献については初回授業時に参考文献表を配布する。より詳細な文献については、その都度、プリントでも紹介する予定。 |
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| 評価方法 | 学期末試験に、出席状況を加味して評価する。 | ||
| 備考 | 授業中に使用したプリントやスライド類は、原則的にCourseN@vi上で公開する。 | ||
| 科目・担当 | アジア史学発達史 1 | 王 瑞来 | |
| 時限・配当 | 春期 土2時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
アジアの共生と発展のために、この地域の社会と文化に大きな影響を与えた儒教の特質を理解し、さらにその儒教の変遷した軌跡を記録している中国の歴史を新たに吟味することを目標とする。この講義は近世に至るまでの中国社会の変動及び史学発達の過程を述べながら、西方と接触する以前の伝統的アジア社会の様子を示そうと思う。これによって現在のアジア社会と比較するモデルを提供することになるだろう。 近世から近代に至るまで、中国の歴史は一層波瀾万丈の激動状態にあった。内陸民族間の対抗と融和、漢族文化の発展と変容、東西の経済および軍事の衝突などが、一千年間の交響楽を演じた。今日のアジア大国である中国の諸相を理解するキー・ワードはその千年間の歴史に見つけられるであろう。さらにかつての朝貢体制や漢字文化圏は、現在のアジア諸国とのつながりを考える上で極めて重要であると思われる。 研究の最新情報を伝えた上で、さまざまな問題点について、講義者が近年考え続けてきた研究をまとめて紹介する。 |
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| 教科書 | 『中国史略』 王瑞来著 DTP出版 | ||
| 参考文献 |
『宋代の皇帝権力と士大夫政治 王瑞来著 汲古書院 12,000円 講義中に紹介する。 |
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| 評価方法 | 講義終了時の試験と出席回数。 | ||
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関連URL
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王瑞来のHP:中国史サロン(http://salon.gooside.com/) |
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| 科目・担当 | 朝鮮の歴史と文化
朝鮮近代史を中心に |
高崎 宗司 | |
| 時限・配当 | 通年 木2時限 | 配当年次 2年以上 | 単位数 4 |
| 講義概要 | 朝鮮近代史(1860年代から1945年代まで)を講義する。
前期 は、「近代化の試練と主権守護運動」(1860年代から1910年まで)を跡付ける。この過程は日本側からみれば、「韓国併合史」ということになる。大多数の聴講生が日本人であることに鑑み朝鮮史と日本史の関係を重視する。 後期 は「日本の支配政策と民族解放運動」(1910年から1945年まで)を跡付ける。1945年以降の歴史(とりわけ国交回復の過程)についても触れる予定である。 |
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| 教科書 | なし。毎回レジュメを配布する。 | ||
| 参考文献 |
李元淳ほか、君島和彦ほか訳『若者に伝えたい韓国歴史』(明石書店、2004年)。 韓国民衆史研究会編著・高崎宗司訳『韓国民衆史・近現代篇』(木犀社、1988年)。 高崎宗司『植民地朝鮮の日本人』(岩波新書、2002年)。 高崎宗司『検証・日韓会談』(岩波新書、1996年)。 海野福寿『韓国併合』(岩波新書、1995年)。 |
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| 評価方法 | レポートを前期と後期に。前期に提出しなかったものは後期に提出する資格を認めない。 | ||
| 備考 | 朝鮮近代史は韓国・北朝鮮の現代史と密接に関係している。また、日本の現代史ともつながっている。授業の一環として、新聞などで報道される日韓・日朝関係記事の歴史的解説も行 なう。 | ||
| 科目・担当 |
基礎漢文 1 |
高井 康行 | |
| 時限・配当 | 春期 水1時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 本講義では散文体で書かれた史料をとりあげる。一口に散文体の史料といっても、正史に代表される編纂史料、裁判記録や行政文書などの一次史料、あるいは虚実の入り混じった筆記・随筆など、様々なスタイルのものがある。これら多様なスタイルの史料の特徴を紹介し、その講読を通じて基礎的な漢文の読解力を身に付けてもらいたい。また、史料の読解はただ書かれている文字を解釈するだけではなく、そこから新たな事実を発見する作業であり、それが史料を読むことの面白さでもある。この「面白さ」を講義を通じて感じ取ってもらいたい。 | ||
| 教科書 | プリントして配布する。 | ||
| 参考文献 | 授業中に適宜配布する。 | ||
| 評価方法 | 出席・平常点・レポートにより総合的に評価する。 | ||
| 科目・担当 |
基礎漢文 2
南中国をよむ |
森田 健太郎 | |
| 時限・配当 | 秋期 水1時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 |
この授業は、漢文で書かれた歴史資料を読むための基礎を養うことに主眼をおき、比較的平易な漢文史料をとりあげて、基本的な文法・語法に気を配りながら、丁寧に読んでいきたい。 この授業では、主に南中国に関する漢文史料をとりあげる。南中国はかつて「蛮」と呼ばれる未開の地とみなされ、北部ベトナムを含む大きな地域的まとまりを形成していた。後に中国とベトナムに分かれた同地域の歴史は、歴史漢文を正確に読解するための練習の材料として非常に有益である。受講者には、中国・ベトナムを跨ぐ多元的な南中国の歴史を生の史料から学びながら、漢文史料を正確に理解する力をつけてもらいたい。 |
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| 教科書 | プリントを配付する。また、各自漢和辞典は必ず用意しておくこと。種類は問わない。 | ||
| 参考文献 | 授業中に適宜指示する。 | ||
| 評価方法 | 出席状況、平常点および期末レポートにより判断する。 | ||
| 備考 | 漢文を読みこなすためには、「継続こそ力なり」です。漢文を扱う分野に関心をもっている人は、積極的に受講してください。 | ||
| 科目・担当 | アジア学の構築1 「中国」はいかに研究されてきたか | 飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 春期 水3時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 本講義の目標は、「中国」という国・地域が歴史上いかに理解・研究されてきたのかを、古代から近代に至る時間軸の中で受講者に把握してもらうことにある。具体的には、中国人の自己認識の変遷から説き起こし、東アジアにおける中国学の発展や、16世紀以降の西欧宣教師によるアジア史研究などから、19世紀以降の中国認識の激変に至るまで、中国がどのように研究されてきたのか、その目的・背景は何であったのかを論じる。 | ||
| 教科書 | なし。適宜教場で図版などを配布する。 | ||
| 参考文献 | 教場で指示する。 | ||
| 評価方法 | 期末試験の成績に、平常点(出席状況)を加味して評価する。 | ||
| 備考 | 本講義は「アジア学の構築2」と対を成すものだが、基本的に講義内容はそれぞれ独立しており、どちらかのみ履修しても問題ない。 | ||
| 科目・担当 | アジア学の構築2 近現代における中国史研究の回顧と展望 | 飯山 知保 | |
| 時限・配当 | 秋期 水3時限 | 配当年次 1年以上 | 単位数 2 |
| 講義概要 | 本講義の目的は、変わりゆく中国史研究の現状を、その背景を踏まえつつ受講者に理解してもらうことにある。1990年代初頭に端を発した国際環境の激変は、当然のこととして国際社会における「アジア」の立場の変化をもたらし、その歴史研究についても、脱国家的・脱断代的な立場から、新たな課題を設定する動きが顕著に見られている。そこで本講義では、とくに中国史に焦点を当て、その19世紀末から現在に至るまでの研究史と、今日の欧米・中国や日本を含むアジア諸国などの学界における最新の研究状況や方法論を、関連する文献や現地調査の結果などを提示しつつ解説する。 | ||
| 教科書 | なし。適宜教場で図版などを配布する。 | ||
| 参考文献 | 教場で指示する。 | ||
| 評価方法 | 期末試験の成績に、平常点(出席状況)を加味して評価する。 | ||
| 備考 | 本講義は「アジア学の構築1」と対を成すものだが、基本的に講義内容はそれぞれ独立しており、どちらかのみ履修しても問題ない。 | ||
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