専修名称変更について

 ロシア文学専修は2002年度より「ロシア語ロシア文化専修」という新しい名称になりました。しかしその中身が大幅に変わったという訳ではありません。もう10年ほど前から、ロシア文学専修に進級した学生が実は文学だけでなく、音楽、演劇、バレー、美術、思想、民俗、民族といったロシア文化の様々な分野に強い関心を持つ、という状況が非常に顕著になってきました。そして専修のカリキュラムもそのような学生の関心の広がりに応えるべく、改革の努力を行なってきました。実質的に「ロシア文学専修」は既に「ロシア語ロシア文化専修」になっていた、といってもよいでしょう。このことは近年の文学部の講義要項を見ていただければ分かるはずです。そしてこのような改革はけっして露文の教員が背伸びをして無理に行なったものではなく、専修所属教員の広い関心や専攻分野とも実際に重なり合うものだったのです。
 しかしこのような実質的な改革にもかかわらず、その名称からロシア「文学」専修では「文学」しか学べないのではないか、と考える学生も毎年いて、せっかく一年次にロシア語を学びロシアに関心を持ちながら他専修に進級してしまうケースも出てきていますし、逆に一年次にロシア語を履修していない学生がロシア文学専修での勉学の豊かな可能性を知って、当専修への進級を強く希望するケースも近年大変増えてきました。
 二番目のケースのような学生のためには、ロシア語学習会の設置などによって、二年次の授業についていけるように学生のケアにも努めてきましたが、逆にロシア「文学」専修での授業は必ずしもロシア語の知識を必要としない、というような誤解もまた学生の中に若干生まれてきています。
 このような状況を踏まえた上で、フィロロジーとしてのロシア語の知識の習得を前提とした、広い意味でのロシア文化研究の場にどのような専修名称が相応しいだろうか、という問題を専修内で協議してきた結果、「ロシア語ロシア文化専修」が一番よいのではないか、という結論に達しました。名称は変わりましたが、専修から長い歴史を持つロシア文学研究の伝統がなくなったわけでは全くありません。専修、あるいは専修卒業生の皆さんには色々ご感想、ご意見もおありかとは思いますが、ご理解いただければ幸いです。

2002年4月

ロシア語ロシア文化専修主任 伊東一郎 

 

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