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OB・OGインタビュー:No.001
田村 豪 さん
1996年4月早稲田大学第一文学部入学、2000年3月卒業、
2000年9月ロンドン大学(修士課程)に留学
2002年4月より国際協力事業団”JICA”に就職 |
■卒論のテーマは?
政府による開発プロジェクトにおいて、その対象として選定された人々の文化がどのようにプロジェクトの成否に影響するかということを中心テーマに据えました。ケーススタディとしては、マレーシア・サラワク州に住むマイノリティ、プナンを対象としてマレーシア政府が執り行った定住化政策(プナンは伝統的には移動生活を営む狩猟採集民)を取り上げました。フィールドワークを行う時間もお金も無く、文献研究だけでなんとか書き上げました。卒論主査の西村先生から「院に進学する人はその準備に専念すべし」というありがたいお言葉をいただいたことに気をよくし、マレーシアに行く費用は留学準備の英語学校の授業料に振り替わってしまいました。なぜマレーシアなのかと聞かれることが間々ありますが、実は一年生の時とある授業で「君はどこの地域に関心があるのか?」と聞かれて、何の気なしに「マレーシアです」と答えたのがきっかけです。それ以来、人に同じことを聞かれるたびに「マレーシア」と答えていたらほんとうにそうなってしまいました(苦笑)。
■いつ、どうして留学を決意した?
そもそも大学に入った時点で大学院に行こうとは思っていました。昔からの目標としては定年の無い仕事、つまり専門家とかプロと呼ばれるようなことができればというのがありました。30歳くらいになった時に独立するなり何なり自分のやりたい仕事が自分でできるようになればというのがありまして、それで自分の専門と考え合わせて大学3年が終わる頃に大学院留学を決めました。学際的な分野に関しては欧米の方が発達していますし。実際に留学したのはイギリスでしたが、イギリスはアメリカほど英語のスコアにうるさくないので、中学の時から英語嫌いだった僕には助かりました(笑)。あとは、イギリスの修士は一年で終わるコースがほとんどだというのも魅力の一つでした。
■イギリスでの授業はどんな感じでしたか?
履修していたのは4科目で'Anthropology of Development (開発人類学)''Theoretical
Approaches to Social Anthropology (人類学理論および社会思想)''NGO studies (本当はもっと長い名前でしたが忘れてしまいました・・・)''Anthropology
of Education (教育人類学)'です。それぞれ講義とレクチャーがセットになっていて、講義を聞いた後にディスカッションというシステムです。日本と比べて授業の数が少ないように思うかもしれませんが、授業の密度は濃いしたくさんの本や資料を読まなくてはならないので予習が大変でした。授業以外の時間はほとんど本読みをしていたような気がします・・・。
■留学したの感想は?
日本の学問は色々な意味で5年は古いといわれていますが、むこうで授業を受けてまさにそれを実感したような気がします。あと、自分のキャリア(職歴学歴を問わず)に対する考え方が非常に現実的でした。例えば、コースが始まる前の留学生用オリエンテーションで「あなた方がこれから受けるコースは勉強だとおもわず仕事だと思ってやってください。勉強だと思ってやるとあまりのしんどさに放り出したくなりますから。きついけれどもあなた方の将来の仕事に直結する事なので仕事だと思ってやりましょう。」と言われましたよ・・・。すべての面において自己責任が求められる空間でしたね。
■早稲田大学での4年間を一言でいうと?
前半ダラダラ、後半進学準備
■あれはやっておけば良かったということは?
いくら考えても出てこないので、やりたいことは全部やってしまったのでしょうね(笑)。
■4年間でこれだけは身に付けたというものは?
単位の取り方、成績のごまかし方、あとは麻雀の点数計算。
■サークルは何をやっていた?
ワセダミステリクラブにいました。でも麻雀ばっかりやってましたね(笑)。あと、学外でちょっと格闘技をやってました。お金が続かなくなって結局一年弱くらいでやめてしまいましたが、一度だけ公式戦に出させてもらって何とか勝ち、試合結果だけですが格闘技雑誌に自分の名前が小さく載ったのがいい記念になりました。
■どの授業が印象に残っている?
印象に残っているといえば、一年の時にとった岩淵先生の人類学史の授業と2年のときにとった福井先生のアジア思想の授業でしょうか。岩淵先生の授業は非常にシステマティックでわかりやすく、僕がそのあと人類学をつづけるきっかけにもなりました。福井先生の授業は、先生ご自身がフランスで研鑚を積まれた影響でしょうけれども、西洋の支店から東洋思想を見るとどうなるかとか、物事を広い文脈で捉えるおもしろいお話を多々聞かせていただきました。
■後輩に伝えたいことは?
文学部生ということを考えれば、本をたくさん読む事ではないでしょうか。経済にしても法律にしても、いわゆる世間的に'有用'な知識では政経や法学部の人にはかないませんから(笑)。文学部生としては読書量くらいは勝たしてもらってもバチは当たらないと思うので、役に立つ本か立たない本かを問わずばりばり読むことではないでしょうかね。僕の場合は在学中に年間100冊は最低読もうと思って読書日記つけてました。だいたい3日に一冊のペースなんで、硬い本と柔らかい本を取り混ぜて読むことを考えればおおすぎず少なすぎずいいペースだったのではないかと思ってます。
■ありがとうございました。
(インタビュー後、田村さんは国際協力事業団(JICA)に就職が決まったとの報告がありました。おめでとうございます。)
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