北村 薫 (きたむら かおる)



専門の分野
創作

◆著書・業績
「スキップ」 「詩歌の待ち伏せ」 等

◆学生に勧めたい本、映画など
この春、千葉県我孫子市にある白樺文学館に行きました。都内にないため、比較的知られていない文学館です。しかし、白樺派ゆかりの我孫子という地域を含めて、一度行ってみる価値があります。展示は、空間的に広くはないけれど、充実しています。音声資料を聴けるのも嬉しい。
都内から簡単に行けます。以下のコースがお勧めです。
……我孫子駅……白樺文学館 (向かいに志賀直哉旧宅跡あり) ……手賀沼に沿って遊歩道を歩く (気候のいい時は実に気持ちがいい) ……鳥の博物館 (ホトトギス・ヨシキリなど、文章で読んではいても、実際には見ていない場合も多い。ここには日本にいる、ほぼすべての鳥の剥製が展示されている)
◇また、お隣の柏には、これも小さいながら充実した芹沢_介の作品を中心として美術館があります。

◆大学時代をどのように過ごされましたか?
当時の早稲田小劇場の下が 「モンシェリ」 という喫茶店でした。そこが、我々のたまり場でした。藤原龍一郎の歌に、
さらば青春!などとは言うなああされど茶房 モン・シェリ(わが恋人) なき寒の暮 (『夢見る頃をすぎても』)
と歌われた店です。そこでの会話、先輩とのやり取りが実に有益でした。

◆10年後はどうなると思いますか?
若者には十年は遠い昔です。年を取ると、十年前も二十年前も混沌とした昨日のようです。加速度を考えると、一瞬にして過ぎるであろう次の十年。「あの年は何をした」 と、具体的な過去として振り返れるような年月を過ごしたい。そうなっていたいと思います。

◎大学時代には、「一日一冊は本を読む」 という目標を立てました。大長編を読んだ後には、遅れを取り戻そうと薄い本を続けて読んだりもしました。馬鹿馬鹿しいようですが、社会人になるとなかなかそういうことが出来ません。本に限りません。東京では、世界の料理が食べられるといいます。同様に、各種の展覧会があります。そういうところに貪欲に足を向けたら、と思います。若さの持つ 「食欲」 は、大きな宝だと思います。


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