高橋 龍三郎
TAKAHASHI, Ryuzaburo
教授
1953年7月28日
長野県大町市生まれ
ryuza@waseda.jp

専門・研究テーマ

亀ヶ岡式土器の研究
縄文社会階層化過程の研究
ナイル川流域の旧石器文化研究
アフリカ牧畜社会の生成と発達の研究

主要著作・論文
『村落と社会の考古学』(朝倉書店)
「ミネルヴァ論争の背景」
「縄文時代の葬制」『原始・古代日本の墓制』(同成社)
「原始農耕と水稲農耕」『歴史の動く時』(青木書店)
現在の活動・展望

 縄文文化・社会の研究に際して,民俗・民族誌的,人類学的視点を導入して研究する。そのためにはその分野のフィールドワークも必要かと考えている。

心に残る遺跡・調査

岩手県田野畑村舘石野I遺跡
 1988年から数年間にわたって,考古学専修の学生と院生を指導して,毎年夏休みに発掘調査に行きました。村の教育委員会からご支援をいただき,合宿をしながら自炊生活をしながらの調査は別格でした。検出したのは長さが80メートルを越える大型の列石遺構で,他所にはあまり類例がありません。

青森県小泊村縄文沼遺跡
 本州の最北端にある竜飛岬近くにある縄文遺跡で,村教育委員会との合同調査によって,亀ヶ岡文化以後の文化の様相が知れました。遺跡名に「縄文」が付くのは日本でこの遺跡だけです。湖面に映る景色が大変美しく,遠く太古のロマンを掻き立てる遺跡です。

マルカタ遺跡
 1978年に初めてエジプトの調査に参加しました。イシス神殿内にある井戸址の調査は思い出に残りました。あわせて,数年後に実施した中期旧石器時代の遺跡の探査と小発掘は,恩師の西村先生との最初で最後の調査でした。

アル・フスタート遺跡
 中近東文化センターの川床先生が中心となり,三上次男先生,桜井清彦先生等のご指導を仰ぎながらの調査でした。カイロ市の前身に当たる遺跡で,イスラム時代の往時には世界の富と奢侈品が集まった古都です。しかし,今は積年のゴミの堆積に埋もれており,それらを除去しながらの調査は,世界でも類がありません。若者達が中心となって現場を切り盛りしたのが良い思い出です。その時のメンバーとはいまだに交友が続いています。