日本海洋工学会の概要
海洋の自然を解き明かし,その本質を損なわないように利用,開発していく開発工学が対象とする範疇は極めて学際的で広範なものであります.従来は,既存の工学諸分野がそれぞれの専門分野の海洋工学について学問や技術の進捗を図り,多大の成果を上げてまいりました.
しかし,今後,海洋の調査研究や海洋の利用,開発を更に実質化し拡大してゆくには,より深く未知なる環境に踏み込み,より高く,新しい目標に挑戦してゆくことが必要であり,このためには広範な既存工学分野の有機的な協力,既存工学分野間にある境界領域の発展,関係の深い先端技術を取り込むことによる海洋工学の高度化がぜひとも必要となります.
そこで,海洋工学と関係の深い7つの学協会が協力して,上記の目的に沿った活動をするために,「海洋工学連絡会」を1988年(昭和63年)に設立致しました.以来,海洋工学連絡会では,情報交換,学際的課題の発掘,共同研究をめざして,それぞれの学協会の活動を紹介する3回の活動報告会,続いて第1回から第19回までの海洋工学パネルを開催してまいりました.
そして,平成11年4月1日より名称を日本海洋工学会と変更し,学協会を会員とする連合体学会としての体制を明確にし,それまで以上に海洋工学分野での情報交換,学際的課題の発掘,共同研究の実現につとめ,第20回から第48回までの海洋工学パネルを開催してまいりました.
これまで任意団体であった日本海洋工学会は,平成24年3月21日付け通知により,特定非営利活動法人日本海洋工学会として設立認証を受けました.今後も日本の海洋工学に関係の深い学協会に参加を呼びかけ,さらに充実した構成にしたいと考えています.皆様方の積極的なご支援をお願いします.
日本海洋工学会 定款[PDF]