企画展示室

 江戸時代の文人画 
荻泉堂コレクション受贈記念

  今夏「江戸時代の文人画 荻泉堂コレクション受贈記念」展を開催いたします。清々しく爽快な文人画の数々を展示します。

荻泉堂コレクションをなした小林克弘氏は、昭和13年(1938)に甲府に生まれました。教師になってほしいという親の期待をよそに、20歳の時に古美術商の業界に身を投じ、駿河台に店をかまえていた荻原安之助のもとに丁稚奉公に入ります。その後、およそ10年の修業時代を経て、新井薬師に店をかまえ独立しました。荻泉堂という屋号は、この荻原の母屋より一字拝領したものです。生前は、本業である古美術商を営みながら、文人画を愛し、その研究にも熱中し、研究会や勉強会、鑑賞会を熱心に開催していました。

荻泉堂コレクションをみると、有名無名、国内外を問わず、江戸時代に日本で活躍した作家に広く目が注がれていることが分かります。主人が目指していたのは「文人画の復権」。文人画を愛好する人の少なくなってしまった今という時代、無名の画家というだけで素晴らしい作品に光が当たりません。たとえ無名であろうと、画家は作品によって評価されるべきだ、という信念のもとに集められたのが、この荻泉堂コレクションなのです。展覧会では、主人が見つけ愛した文人画の世界を、ゆっくりとご覧下さい。


この荻泉堂コレクションですが、江戸を中心とする画家たちの作品は世田谷区立郷土資料館に寄贈され、既に展覧会も開催されました。当館にはそれ以外の、上方・長崎・中京など各地で活躍した作家たちの作品が寄贈されていますが、本展覧会の実現により、
荻泉堂コレクションの全貌を明らかにできることと思います。
 
 
 出品リスト-作家略歴
 
 

  会期:
 2011年6月24日(金)~2011年7月30日(土)
 
※ただし、海の日・7/18(月)は休日開館日のため開館(10:00~17:00まで)

※オープンキャンパスのため、8/6(土)、8/7(日)は、10:00~16:00まで開館

開館時間:
 10:00~17:00

休館日:
 
日曜日、祝日

観覧料:
 
無料

主な出品作品



浦上春琴《倣諸家山水図帖》
文政四年(1821)画
後藤漆谷・題(文政十年/1827)
鄭培《扇面蟹図》(部分) 江戸時代