研究所紹介 
Introduction of the Research Institute in ACROSS

スマートライフサイエンス研究所The Smart Life Science Institute

より快適で健康な生活を送るための
実証的プログラムを開発・検証

所長:岡野 俊行 教授

生体時計に関する基礎研究は、近年飛躍的に発展し。新知見に基づいた応用研究が進みつつある。本研究所では、ヒトやモデル生物を用いた基礎研究を元に、より快適で健康な生活を送るための実証的プログラムを開発・検証し、スマートライフを実現する事を目指す。

■研究テーマ

概日時計は、約24時間周期で発振する体内時計であり、我々ヒトを含めたほとんどの生物の体内に存在し、睡眠・覚醒リズムを制御している。社会生活においてヒトは、さまざまな周期や時間的拘束のもとで生活しており、健康に社会生活を送るためには、体内の概日時計が正しく外界の時刻と同期させることが重要である。しかしながら、シフトワークあるいは、海外渡航による時差ボケなどにおいて、体内の生物学的・医学的リズムが社会と同期できなくなる。近年、通常の生活環境においても、就眠前の光環境が概日時計のずれを生じ体内時計を狂わせることが「ブルーライト問題」として注目されている。この背景には、概日時計に関する研究が飛躍的に進展し、光をはじめとする環境変動が、睡眠・覚醒や気分といった生体の恒常性の調節と密接に関わっているという知見がある。特に、概日時計が外界の光環境に非常に敏感に応答する性質をもつことや、その応答特性を利用することによって、外界の周期に同期させることが可能になりつつある。

本研究所では、上記の背景の下に、HEMSを含めた電力・照明制御技術への応用を視野に入れながら、「目覚ましの時計のない生活」の実現を目指す。すなわち、就眠前の光環境や睡眠中の室内環境を適切に制御することによって、いわば“テーラーメイド照明”を実用化し、自然に眠くなり自然に目が覚めるような、心地よく健康を維持する生活環境の実現を目指す。具体的には、基礎的な知見にもとづいて設計された新しい光制御環境のもとで実際に生活し、そこで得られる生体データを照明制御技術にフィードバックしながら改良・実用化する(図を参照)ここでは、基礎研究より得られる理論的背景を生かした生活環境制御を実現するために、光生物学の基礎研究を専門とする所長([専門分野]生物物理・比較生理学・光生物学、理学博士)を中心として、電気制御分野(工学博士)・医療分野(医学博士、医師)・薬理分野(薬学博士・薬剤師)を専門とする教授陣を研究員に迎えている。また、創出する環境制御技術を速やかに社会に還元するために、ヘルスケアマネジメントや照明制御技術を有する企業と、製品化を前提とした共同研究を進めている。このようにして開発される技術は、照明を的確に制御できることから、健康維持のみならずエネルギー消費の効率化にもつながるものであり、社会に強く望まれているものである。

  • 「ゼロエネルギーハウス」 ©TakeshiYAMAGISHI」
    スマート技術による快適・健康な生活環境の実現

プロジェクトメンバー

所長:岡野 俊行(理工学術院教授)

研究所員
岡野 俊行(理工学術院教授)
井上 真郷(理工学術院教授)
岩崎 秀雄(理工学術院教授)
柴田 重信(理工学術院教授)
林  泰弘(理工学術院教授)
村田 昇(理工学術院教授)
若尾 真治(理工学術院教授)
連絡先
早稲田大学先端生命医科学センター01C606
岡野 俊行
〒162-8480 東京都新宿区若松町2-2
E-mail:okano@waseda.jp

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