公認会計士試験制度&合格者の声

公認会計士制度

2006年度より新試験制度を導入。
公認会計士に対するニーズは、多方面に広がっています。
公認会計士制度について

 わが国における公認会計士制度の発足は、1948年の証券取引法および公認会計士法の制定にさかのぼります。これらの法律は、戦後の証券制度を民主化する目的で定められたものですが、公認会計士は、証券取引法の適用を受ける会社が作成する財務諸表の監査を行うことによって、会計情報の信頼性を担保し、もって公正な証券市場の発展を促す重要な役割を果たしてきました。
 その後も、監査法人による組織的監査の導入、大会社への商法特例法監査制度の導入、学校法人等の非営利法人や地方公共団体に対する監査制度の導入など、公認会計士が監査を通じて活躍する領域はますます広がっています。

 2003年には、約四半世紀ぶりに公認会計士法が改正され、公認会計士の使命と職責が明らかにされるとともに、独立性を強化するなどの措置が講じられました。公認会計士制度は、いま新しい時代を迎えつつあります。公認会計士試験も、新しい時代に適合したものへと見直しが行われました。2008年度にはさらに試験実施方法が変わり、より受験しやすくなっています。

公認会計士までの道

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験から構成されます。短答式試験は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目ですが、所定の単位を修得した本研究科の修了者はこのうち、財務会計論、管理会計論、監査論の3科目が免除されます。

日本公認会計士協会が行う統一考査の受験要件として、
 1.2年以上の業務補助等   (公認会計士試験合格の前後を問わない。)
 2.統一考査以外の実務補習の必要単位の取得が必要です。

短答式試験科目
科目名 配点 科目の位置づけ
財務会計論 200点満点 簿記及び財務諸表論を中心とする企業等の外部の利害関係者の経済的意思決定に役立つ情報を提供することを目的とする会計の理論
管理会計論 100点満点 原価計算を中心に企業等の内部の経営者の意思決定及び業績管理に役立つ情報を提供することを目的とする会計の理論
監査論 100点満点 証券取引法及び商法監査特例法に基づく監査制度、監査理論及び監査諸基準に関する理論
企業法 100点満点 商法(海商、手形及び小切手を除く)を中心に、取引法に基づく企業内容等の開示制度及び関係法令の基礎理論を含む
論文式試験科目
科目名 配点 科目の位置づけ
会計学 300点満点 財務会計論および管理会計論
監査論 100点満点 短答式試験科目に同じ
企業法 100点満点 短答式試験科目に同じ
租税法 100点満点 租税法総論および法人税法、所得税法などの租税実体法
経営学 4科目中1科目選択100点満点 経営管理(戦略、組織、リーダーシップと動機づけを 中心とする)及び財務管理の基礎理論
経済学 「ミクロ」および「マクロ」の経済学その他の経済理論
民法 民法典第1編から第3編を主とし、第4編、第5編、関100点満点連する特別法を含む
統計学 記述統計及び推測統計の理論を中心に金融工学の基礎的理論を含む

公認会計士試験の詳細について
公認会計士・監査審査会

合格実績

  論文式(※) 短答式(受験者)
1年生 18/35(51.4%) 71
2年生 17/40(42.5%) 58
在学生合計 35/75(46.7%) 129

平成20年公認会計士試験に当研究科の在学生35名、修了生35名(在学中合格者は含まず)が合格しました。

※合格者/受験者 (合格率) 、2009.3.25現在

合格者の声

平井健之
平井 健之
 あらた監査法人2008年入所
2007年公認会計士試験合格

[会計研究科への入学を決めた理由]
 私は、約4年間社会人を経験してから、会計研究科に入学しました。社会人時代に会計及び税務に興味を持ち、将来この分野で仕事をしたいと考えるようになりました。そのため、再び学生として学ぶにあたり、単なる知識の習得・探求だけではなく、“実務で活かせる”専門知識の習得という点を重視しました。会計研究科には、会計分野の第一線で研究をされている先生方だけでなく、実務現場の第一線で活躍されている実務家の先生方もおり、理論と実務の融合した教育という、私の求めていた環境がありました。また、資格試験対策用のカリキュラムも用意されており、専用の自習室の設置等、学習環境の面でも魅力を感じ、入学を決意しました。

[会計研究科で学んだことを振返って]
  将来のキャリアプランに合わせて、効果的に講義を受講できたと感じています。会計研究科の講義で得た知識を中心にして、在学中に公認会計士試験に合格することができました。会計と並び興味のあった税務の分野についても、論文作成等を通じて“実務で活かせる”知識を習得できたと感じています。  
 また、会計研究科で培った人的繋がりは、修了後に大きな財産になると感じています。会計研究科には、とてもフランクな雰囲気があり、先生方と学生、学生同士の交流が密接にありました。最高水準の先生方だけでなく、学生もまた志の高い、優秀な学生が集まってきていました。会計研究科の同期の大半が同じ業界に進むわけですから、この人的繋がりは、将来的に大きな財産になると感じています。

[修了後の進路]
  私は、会計研究科を修了した現在、監査法人に勤務し監査業務に携わっています。この求めていた業務に携われるのは、会計研究科で学ぶことができた結果です。監査法人に入所してから、まだ半年弱ですが、会計研究科で学んだ知識、考え方というものが活かされていることを、日々実感しています。特に、会計研究科の講義を通じて自然と体得していた「常に考える」、そして「考えた自分の意見を伝える」という姿勢が、いつも求められていることを痛感しています。監査業務には、監査実務の経験が何よりも重要だと考えていますので、まだまだ自分の意見というものは正しいものではないかも知れません。しかし、会計研究科で得た考え方や常に考えるという姿勢を持つこと、また、実務家の先生方の講義を受講し擬似的に実務を経験できたということは、これから実務の経験を積んでいく上で必ず活かされるものと確信しています。

岡本須美子
岡本 須美子
 監査法人トーマツ2008年入所
2007年公認会計士試験合格

[会計研究科で学んだ感想]
 私は会計研究科が創設されたことを機に会計の勉強を始めた1期生です。入学当時はゼロに等しいほどの会計の知識しかなかった私でしたが、異なるバックグラウンドを持ち、志を同じくする多くの仲間に出会い、会計を一から学びました。私がとても幸運だったのは、初めて「会計」に向かい合って、そのスペシャリストを目指したときに、第一線で活躍されるすばらしい教授陣からの教えを受けられたことです。そして、その教えのもと、同輩たちと時には熱い議論を交わし、その中で培った知識は机上の勉強だけでは得られない「考える会計」でした。

[公認会計士試験合格に向けて取り組んだこと]
 私は大学院の授業と受験予備校を両立して勉強していました。予備校では答練を中心にアウトプットの練習を行い、大学院では授業を通じた理解に努めました。  
 大学院では「分かっているつもりでいるだけで分かっていないこと」に気づかせてくれるヒントがたくさん隠れています。そこで、授業の中で「なぜか」を常に考えることを心がけました。答えは正しい。でも「なぜか」と問われると、うまく答えられない。そんな問題をひとつひとつ潰していきました。特に財務諸表論については、担当教授にお願いして、演習問題の添削を定期的にして頂いていました。毎回新たな発見と感動があり、苦手だったはずの財務諸表論が試験直前には得意科目になっていました。  
 今思えば、大学院と予備校の利点をうまく活かし、「考える会計」を学びながら、着実な試験対策ができたことが合格につながったのではないかと思います。

[会計大学院生に向けて一言!]
 会計大学院で公認会計士を志す方々にとって、大学院と会計士試験の勉強の両立は、かなり大変なことだと思います。しかし、だからと言って受け身の勉強をしていては会計や税務の面白さは分からないと思います。何かひとつでも、自分の興味あるテーマについて、主体的に勉強することをお勧めします。たとえそれが試験に直結しなくても、そのような知識の蓄積が会計的発想力を養い、本試験で威力を発揮するでしょうし、なによりも将来様々な方面で活躍するための最強の武器になると思います。

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